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自らの立ち位置(モンテディオ山形)

2010-10-20 19:15:58 | 他チーム
たまにスカパーでモンテディオ山形の試合を見ると、1-0で勝つためのサッカーをしている印象です。J1に昇格して2年目ですが決して背伸びしたところはなく、自らがJ1では挑戦者なんだという立ち位置をよく理解しています。

それは山形の守備に対する執念に現れています。FWの選手でも守備をさぼれない全員サッカーの前に、J1トップレベルの攻撃力を誇るガンバ大阪が敗れたほどです。相手シュートには時には二人が体を投げ出すほどで、逃げ切りを狙う場面になったら驚異的な集中力を見せます。

ただ、チーム得点王は6点の田代で、長谷川も今季リーグ戦ではノーゴールと点を取れる選手が少ないので、追いかける展開は苦手です。ホームのNDソフトスタジアムはJ2時代は3千人台の観衆だったこともあるので、大観衆に慣れておらず、新潟や浦和といった大サポーターを誇るチームも苦手にしています。

それでも、今年も残留争いの外側にいるのは立派です。大分をJ1に昇格させ、C大阪では優勝争いをした小林監督の手腕も確かです。来年あたり、他チームからオファーが来る可能性はありますが、山形のJ1昇格で山形県民が中澤、楢崎、闘莉王といった代表クラスをNDソフトスタジアムで見ることができたことは、山形県のサッカーの発展にも役に立つと思います。

もともとはNEC山形の社員同好会からスタートしたチームで、国体で強化されたことでJFLを目指そうということになりましたが、J2に参加するときの「運営会社」が問題になりました。当時、海のものとも山のものともつかないJ2リーグが経営的に成り立つかどうかわからず、民間企業にしたら負債を抱えて倒産という事態も考えたでしょう。

そのため、山形が取った手段は山形県のスポーツを振興する目的の「社団法人」でした。社団法人は利益を追求しないので、自治体から出資しやすくなりますし、多少の赤字なら山形県が何とかするくらいのつもりでいたでしょう。J1昇格は2度のチャンスがありましたが、2008年の3度目のチャンスでようやく上がりました。

山形に関しては正直、ここまでやるとはとサッカーファンを驚かせています。これからもそんなひたむきさで印象に残るチームでいて欲しいと思います。
コメント (3)
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