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12年の歳月(10/8日本対アルゼンチン)

2010-10-09 20:56:48 | ワールドサッカー
かつてアルゼンチンは、実力差を理由に日本とは親善試合を受けてくれない国でした。1992年のオフト監督時代に初めて対戦して0-1で敗れますが、当時は大健闘という評価でした。アルゼンチンの思い出といえば1998年のフランスW杯の初戦で対戦したことが印象的ですが、結果こそ0-1と健闘したように見えましたが、内容的には日本の勝機はほとんどない試合でした。

そんなアルゼンチンに、ホームの親善試合という有利な要素も考慮しても、内容的にも決して悪くない試合で1-0で勝ったことは嬉しいです。正直「負けるのは覚悟して行く」と周りに公言していたので、まさか日本対アルゼンチンがここまで面白い試合になるとはと驚きの方が大きいです。

日本とアルゼンチンは同じ4-3-3でしたが、その両者の意味合いはかなり異なっていました。アルゼンチンは守備をしないメッシ(10番)の裏を、張り付かせるようにマスケラーノ(14番)を置いてカバーさせて、点はテベス(11番)、D・ミリト(22番)、メッシの前の3人で取るシフトでした。

逆に日本の方は、トップの真ん中の森本がさほどキープ力のあるタイプではないので、トップ下に本田圭佑を置いてそこにボールを落ち着かせ、サイドの香川、岡崎に散らして攻めるゲームプランでした。岡田監督時代なら本田圭佑の代わりに阿部勇樹でしたから、それだけ攻撃にシフトした戦いをザッケローニ監督は選択したのです。

先制点は意外と早く入りました。長谷部のミドルをGKロメロがこぼしたところを岡崎が詰めて日本に先制点が入りました。この布陣だと遠藤や長谷部はなかなか前に出て行けませんが、思い切ってシュートで終わろうとする長谷部の意識が先制点につながったと思います。

しかし、アルゼンチンもやはりさすがのチームでした。前半27分にメッシが蹴った直接FKは、スタンドで見てもわかるくらい弾道がぶれていました。GK川島が弾き出したので得点にはなりませんでしたが、さすがはメッシでした。

アルゼンチンはD・ミリト、カンビアッソと負傷者が続出してやりたいサッカーができなくなったらしく、後半は完全に個人技頼みのサッカーになってしまいました。最後はあのアルゼンチンが焦ってDFブルディッソを下げてFWのラベッシを投入するという苦しい交代をさせることに成功した日本は1-0で勝利を収めます。

もちろん、この勝利でアジア杯の勝利が約束されたわけではないことはわかっています(アジア杯は1月開催で海外組の招集が難しい)が、香川のように短期間でレベルアップした選手も出現するなど、日本というチームが力をつけていることはわかりました。今日ぐらい喜んでもいいでしょう。
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