Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

肉体改造(宇賀神友弥)

2013-03-11 18:42:16 | 浦和レッズ
名古屋戦のヒーロー、宇賀神友弥選手を取り上げます。宇賀神は埼玉県戸田市出身の地元選手で、浦和ユースで堤(現福岡)、西澤(現栃木)とチームメイトでしたが、ユースからトップに上がれず流通経済大を経て浦和入りしています。

左サイドを得意とする宇賀神ですが、利き足は右で、左足のキックは努力の成果です。彼のプレーを初めて見たのは流通経済大4年当時の天皇杯G大阪戦です。当時、彼のポジションは左MFでしたが、瞬間的なスピードはプロのDFに勝てるほどで、将来性は大いに感じました。

事実、入団1年目から当時のフィンケ監督の目に止まり、主に左SBで出番を得ました。サヌと縦に並んだときに、前を向いたときは2段ロケットのようにどちらが仕掛けても機能する強力なコンビでした。

しかし、宇賀神には課題がありました。左SBで出場したときの守備のポジショニングです。埼玉スタジアムの横浜FM戦で相手のロングボールに頭上を抜かれて失点したミスもあり、フィンケ、ペトロ、堀と続いた4バックの監督にはDFではないという評価を受けていました。

しかし、宇賀神にとっては3バックのミシャの就任は追い風になりました。積極的に後ろから出ていけるミシャの左アウトサイドは宇賀神には向いており、後半戦で柏木やマルシオが不在になった試合では梅崎をトップ下に回して宇賀神を左アウトサイドで使いました。

今季は関口を補強され、宇賀神にとっては厳しい年になる可能性もありました。しかし、オフの間個人トレーナーをつけて下半身の筋力を上げる肉体改造に取り組んだ宇賀神は、開幕スタメンを勝ち取り、名古屋戦では決勝ゴールの活躍でした。

梅崎や関口は攻撃的なポジションならどこでもできますが、宇賀神はミシャのシステムではアウトサイドの専門家ということになります。ライバルより不利な条件ですが、それに勝ったのは実力がある証明で、これからも活躍を期待しています。
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2ラインリトリート(ユベントス対ナポリ)

2013-03-11 17:53:47 | ワールドサッカー
昨日は電車が止まるほどの強風が吹き荒れたので、休日の趣味の散歩は取り止め、家でユベントス対ナポリのビデオを見ていました。マラドーナ時代はサッカーファンではなかったので、ナポリというチームを見るのは初めてですが、今季のナポリはリーグ2位と好調で、首位のユベントスとの一戦は楽しみにしていました。

ナポリはウルグアイ代表FWのカバーニが18点で得点ランキングトップ、スロバキア代表MFのハムシクは9点と攻撃的なチームです。これに対し、ユベントスはリーグ最小失点の守備力が自慢で、チーム得点王は7点のジョビンコ、クアリアレッラと特定の選手に頼る攻撃ではありません。

セリエAの優勝争いはユベントスがナポリを勝ち点6リードしていました。この試合はナポリのホームで、どうしても勝ちたいナポリに対し、ユベントスは引き分けでも悪くない一戦でした。試合は前半の10分にユベントスがピルロのFKに3番のDF(キエリーニ)が頭で合わせて先制し、その後のユベントスの戦い方はさすが最多優勝の古豪と感じました。

それは攻撃時の3バックを5バックに増員し、3人のボランチとともに自陣に2ラインを引くリトリートサッカーでした。相手トップ下のハムシクはボールを持ってもブロックの外で、カバーニがほとんど目立たないユベントスの狙い通りの展開に持ち込みました。

ユベントスは堅守で戦うチームですが、速攻も持っています。上背はそんなに高くないものの、相手DFを背負ってキープできるモンテネグロ代表FWブチニッチに収めて、俊足FWジョビンコやドリブラーのチリ代表トップ下のビダルが上がってくるのがユベントスの攻撃パターンでした。

また、ユベントスは5点以上取っている選手が6人いるという、得点者の分散も強みの一つです。ベンチのFWマトリ、クアリアレッラも点を取っており、途中出場させても戦力が落ちないのは武器です。一時、引くことを意識し過ぎて、相手ボランチのスイス代表インラーにミドルシュートを決められたのは課題ですが、しっかり時間を使って1-1の引き分けに持ち込めるのはさすがユベントスです。

ユベントスは欧州CLでもセルティック(スコットランド)相手に2試合合計5-0と圧勝しており、不正事件で降格した後の戦力では最強だと思います。セリエA優勝はほぼ間違いないので、欧州CLの活躍を期待したいです。
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