試合全体を見ると圧倒的に押していた浦和にとっては、この2-2の引き分けは痛いです。興梠が決定機を外したのが目立ってしまいますが、この試合を引き分けた理由は最初の5分です。この大分戦は19日で5試合の強行日程の最後の試合で、そろそろ疲れが出てくる頃ですが、それは試合の入りに表れてしまいました。
最初の失点の場面では木村にあまりにも楽にクロスを上げられてしまいました。2失点目はGK加藤が周囲をよく見ておらず、相手のプレスを受けていた永田充にパスを出してしまいました。どんなチームでも2点のビハインドはそう簡単には逆転できないものです。
大分の田坂監督は名古屋戦を見て浦和の弱点を見つけたと自信満々でした。名古屋の戦い方は運動量の多いヤキモフスキーに前からプレスを掛けさせたもので、確かに浦和は引いて守る相手より前から取りに来る相手の方が苦戦しています。
ただ、大分の布陣はフラット3ながら1ボランチで、ボランチの脇のスペースを埋めるのは課題です。また左アウトサイドが本来攻撃的MFのチェ・ジョンファンで、梅崎のスピードを抑え切れるかは未知数でした。走るサッカーを標榜する大分のこの布陣はチームコンディションに大きく依存します。
大分は前半5分で2点リードするのは予定以上だったと思いますが、それをどうやって守り切るかまでは少なくともピッチ上の選手の動きには表れていませんでした。DF若狭が無理にボールを追いすぎて原口に1点を返されると、柏木をマークし切れなかった大分は布陣をコンパクトに保てなくなってきます。
宇賀神が左サイドを抜け出たのがきっかけだった阿部勇樹の同点ゴールの場面を見ると、これなら勝てると思ったのは確かです。大分は引いて守らないサッカーをやりたいはずですが、浦和の攻勢の前に引かされる展開になりました。たった一回でもいい、浦和の攻撃がうまく完了すればいいと思っていましたが、前半のオープンゲームの様相は後半がらりと変わり、浦和は打てども打てども入らない展開になってしまいました。
この日の大分戦は勝てる試合を引き分けたのは残念ですが、それでもACLを挟んだ5連戦を3勝1敗1分けで乗り切ったのは予想以上です。ナビスコ杯をシードされた浦和はしばらく試合がないので、その期間を使って疲労を抜き、戦術的にも熟成させることを期待しています。
最初の失点の場面では木村にあまりにも楽にクロスを上げられてしまいました。2失点目はGK加藤が周囲をよく見ておらず、相手のプレスを受けていた永田充にパスを出してしまいました。どんなチームでも2点のビハインドはそう簡単には逆転できないものです。
大分の田坂監督は名古屋戦を見て浦和の弱点を見つけたと自信満々でした。名古屋の戦い方は運動量の多いヤキモフスキーに前からプレスを掛けさせたもので、確かに浦和は引いて守る相手より前から取りに来る相手の方が苦戦しています。
ただ、大分の布陣はフラット3ながら1ボランチで、ボランチの脇のスペースを埋めるのは課題です。また左アウトサイドが本来攻撃的MFのチェ・ジョンファンで、梅崎のスピードを抑え切れるかは未知数でした。走るサッカーを標榜する大分のこの布陣はチームコンディションに大きく依存します。
大分は前半5分で2点リードするのは予定以上だったと思いますが、それをどうやって守り切るかまでは少なくともピッチ上の選手の動きには表れていませんでした。DF若狭が無理にボールを追いすぎて原口に1点を返されると、柏木をマークし切れなかった大分は布陣をコンパクトに保てなくなってきます。
宇賀神が左サイドを抜け出たのがきっかけだった阿部勇樹の同点ゴールの場面を見ると、これなら勝てると思ったのは確かです。大分は引いて守らないサッカーをやりたいはずですが、浦和の攻勢の前に引かされる展開になりました。たった一回でもいい、浦和の攻撃がうまく完了すればいいと思っていましたが、前半のオープンゲームの様相は後半がらりと変わり、浦和は打てども打てども入らない展開になってしまいました。
この日の大分戦は勝てる試合を引き分けたのは残念ですが、それでもACLを挟んだ5連戦を3勝1敗1分けで乗り切ったのは予想以上です。ナビスコ杯をシードされた浦和はしばらく試合がないので、その期間を使って疲労を抜き、戦術的にも熟成させることを期待しています。