Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

カーブの投球術(岸孝之)

2013-06-01 13:20:02 | 他スポーツ
今日は交流戦のヤクルト戦で西武ドームに来ています。ゲームレポートは帰宅後に。

以下追記。

インターネットで座席の位置が指定できるようになったので、前回の楽天戦で投手の球筋が見えた位置とほぼ同じ位置を指定し、私にとってのベストスポットで観戦しました。特に、今日の先発が岸だったのは楽しみだった理由で、2008年日本シリーズMVPの当時、巨人打線にカーブが面白いように通用した配球の妙は楽しめると思っていました。

岸の持ち球は140km台前半のストレート、120km台のチェンジアップ、スライダー、100km台のカーブです。西武の若い投手陣も岸に習って、カーブを持ち球に加えようとしていますが、先日見た楽天戦では十亀あたりはまだカーブをうまくコントロールできていません。岸はカーブで確実にストライクを取れれば、今日の試合は勝てる可能性が高いと勝負のバロメーターに考えていました。

そのカーブのストライクは、理想的な形で取れました。相手ヤクルトの3番、岩村にカーブで三振を取れ、これならかなり好投できるはずと確信が持てました。事実、岸は3回までパーフェクト、4回に2安打を打たれたピンチもバレンティンを併殺に取り、順調な投球を見せます。

相手のヤクルトの先発、小川もいい選手でした。小川は今季5勝を挙げている投手で、上背は低いですが、野茂のトルネード投法のねじりを少し小さくしたフォームから低めに投げ込むストレートが武器です。野茂はねじりが大きいので、一旦キャッチャーから目を切っているはずという話を聞きますが、その弱点を解消しつつ、自らの体格的ハンデをカバーする投げ方を身につけているのは好感が持てました。

西武の先制点は3回の炭谷のソロホームランで、これはストレートが真ん中に入った小川の失投をレフトスタンドに叩き込んだライナー本塁打です。5回にはスピリーの3塁打から、大崎が粘って四球を選び、続く炭谷がセンターに犠飛を放って追加点を入れます。小川も好投したので、ヒットの数はあまり出ませんでしたが、少ない安打数をうまく得点につなげ、リードして終盤に持ち込みます。

岸はその後も順調でした。カーブをどう使っているか、その配球が楽しみでしたが、基本的にカウントを整える球はストレートとチェンジアップです。一発のあるバレンティンや畠山には最後の決め球をカーブにすることでタイミングを外し、下位打線にはストレートを低めに投げ込んで見逃し三振を取る、メリハリの利いた投球はスタンドから見ても楽しめました。

しかし、岸は8回に内野ゴロの間に1点返されると、完投勝利まであと一人だった9回、セリーグ本塁打王のバレンティンとの勝負を迎えます。初球、カーブから入った配球を見て、この相手ならストレートにはこだわらない方がいいと予想していました。しかし、カウント2-2からの決め球に、岸はストレートを選びました。これが裏目で、思い切って一発を狙ったバレンティンの当たりはレフトスタンド上段まで飛んでいく同点ソロホームランになり、岸は好投しながら勝ち投手にはなれませんでした。

それでも、延長戦にもつれこんだ試合は、ヤクルトの抑えバーネットの乱調につけこんだ西武が、1死1,2塁のチャンスを作り、栗山のセンターオーバーのサヨナラタイムリーで勝利します。岸の投球術を見られた意味では面白かったですが、それなら勝たせてあげたかったと残念に思いました。



このあたりから見ていました。少し斜めなので、左打者のときに少しコースが見にくいですが、球種はほぼ全球わかる、面白い位置です。
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面白いチーム(ベンフィカ対チェルシー)

2013-06-01 09:02:47 | ワールドサッカー
今朝、たまっていたワールドサッカーのビデオから、欧州リーグ決勝、チェルシー(イングランド)対ベンフィカ(ポルトガル)を見ました。クラブW杯やプレミアリーグ中継でおなじみのチェルシーより、初めて見るベンフィカに注目してみました。

ベンフィカは4-2-3-1で、1トップにパラグアイ代表の193cm、カルドソ(7番)を置き、サイドからのクロスを頭で合わせるチームです。もっとも、カルドソはあくまでフィニッシュ専門の選手で、ボールをキープする箇所は左MFガイタン(20番)、トップ下ロドリゴ(19番)、右MFの18番(名前失念)のところです。

小柄で細かいボールタッチを見せるロドリゴと、スペースに意欲的に飛び出して行くガイタンのプレースタイルは対照的ですが、昨年の欧州CL王者チェルシーに対し一歩も引かないサッカーを展開したことは称賛に値します。

試合前は、チェルシーがボールを支配してベンフィカはカウンターで攻める展開を予想していましたが、実際はまったく逆で、ベンフィカの方が積極サッカーでした。ベンフィカはSBの代わりにボランチを上げる攻撃参加を得意にしていて、ダブルボランチが前の方で持つことが多い特徴を持っています。

ベンフィカが強い理由として、ベンフィカにも外国人選手がたくさんいることも考えられます。先ほど例に挙げたカルドソ以外にも、ガイタンはアルゼンチン人、ボランチのライッチ(21番)はセルビア人など、ポルトガル人はどこにいる?と思うほどの世界選抜です。

ベンフィカは欧州CLの1次リーグで3位と敗退して、欧州リーグに回ったチームですが、欧州CLは出るだけで多額の収入になる大会なので、ベンフィカもその収入で積極補強したことが想像できます。

それでも、この試合はチェルシーが勝ちました。決勝点はCKからイバノビッチ(2番)のヘディングシュートでしたが、1点目のFトーレス(9番)のプレーはチェルシーのカウンターが機能した形で、体を使って相手CB(24番)をブロックして体を反転させたFトーレスの技術はさすがでした。

チェルシーの右SB、アスピリクエタ(28番)のハンドでPKを与え、カルドソにこれを決められて同点に追いつかれたので、この試合はスリリングな展開になりました。ベンフィカにとって誤算だったのは、激しかったこの試合で、足をつる選手が続出したことです。1点ビハインドになったときに攻めの交代を打って、二人替えていたベンフィカは最後に交代枠が足りなくなりました。

今回、欧州リーグ決勝のようなマイナーな試合が、日テレの録画放送で見られたのは幸運でした。今やワールドサッカーも市民権を得た印象で、たとえスカパーのワールドサッカーセットと契約していなくても、まめに番組表をチェックしていればこういう面白い試合を見られるチャンスは結構あります。
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