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コパ・アメリカの記憶(パラグアイ対チリ)

2013-06-18 21:32:10 | ワールドサッカー
昨日はスカパーの無料放送で手に入った、W杯南米予選のパラグアイ対チリを見ていました。パラグアイのホームゲームで、会場がデフェンソール・デル・チャコスタジアムと聞いて、日本代表が1999年にコパ・アメリカにゲスト参戦したときのスタジアムだと思い出しました。

当時、日本代表監督はトルシエで、革命的フラット3と日本国内では評価されていましたが、パラグアイは逆サイドにロングボールで振ると弱い、その戦術の弱点を十分分析していて、日本は0-4の惨敗を喫しました。南米のアウェイ戦はさすが伝統国だけに厳しいと、このときは世界の壁を感じていました。それから14年、またブラジルのアウェイでその世界の壁を痛感しています。

話をW杯予選に戻すと、パラグアイは知っている名前はGKビジャール、FWカルドソ(7番、ベンフィカ)、FWサンタクルス(9番、マラガ)だけで、チリもMFビダル(8番、ユベントス)、DFイスラ(4番、ユベントス)、FWサンチェス(10番、バルセロナ)だけです。これでも無料放送で追えるワールドサッカーは見ている方ですが、一般のファンでは所属クラブが南米の選手は追うのは不可能でしょう。

印象に残ったのはビダルでした。ポジションは3-4-3のボランチですが、ビダルの場合低い位置から長い距離を上がっていけるスプリント力が売り物の選手です。トップ下だと誤解するようなポジションも取りますが、戻ってきて守備をすることもできます。逆に言えば、チリの弱点もビダルで、ビダルが上がっているタイミングでカウンターを掛ければ後ろは4枚しか残っていません。

パラグアイはそれを理解していて、ベニテス(11番)を起点にしたカウンターでチリの守備が戻らない隙を狙おうとしてきました。ただ、この日はエース、カルドソが不調でした。カルドソはベンフィカの欧州リーグ決勝進出に貢献した193cmのポストプレーヤーですが、この日はボールが足元に着いていませんでした。

先制点はチリで、9番が豪快なミドルを突き刺して先制すると、後半開始直後にビダルがサンチェスとワンツーを決めてゴール前に飛び込んで2-0とします。追う展開になったパラグアイはサンタクルスを投入して3トップに変え、88分にサンタクルスが全盛期を思い出すような豪快なシュートで1点返しますが、反撃が遅すぎました。

南米予選は9ヶ国(ブラジルは予選免除)がホームアンドアウェイで戦う4位以内が通過の長丁場の予選で、16試合もあればいいときも悪いときもあるでしょうが、パラグアイの2勝2分け8敗の成績は前回ベスト8の国にしてはいただけません。今回の南米予選はコロンビアが2位、エクアドルが3位と前回出場していない国が上位にいて、チリも4位と有望です。

国際Aマッチの度に、欧州ビッグクラブの名選手が南米に戻って試合をするのも、今では当たり前になったでしょうが、南米が全チーム総当りにしたときは欧州ビッグクラブからは反対もあったはずです。今では一番面白い予選は南米で、無料放送で面白いものをみられました。
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