ランコ契約満了

代表戦や他のスポーツのネタがあったので、だいぶ出遅れましたが、浦和FWランコ・デスポトビッチが５月末の契約満了で退団しました。ランコは2011年、原発事故の不安があった時期にあえて浦和と契約してくれたことは感謝しています。

ただ、ランコのキャリアを見ると、スペイン2部のジローナで18得点を挙げていますが、これが彼のベストリザルトで、スペイン1部リーグの経験はありません。同じ2部の選手でも、ブンデスリーガ2部で得点王の経験があるマリッチに比べると、キャリア的に見劣りします。

たぶん、言葉の通じるゼリコ・ペトロビッチ(以下ペトロ)がリストアップした選手だと思いますが、ペトロが解任されて、1トップにターゲットマンを置かないミシャが後任になったのは不運でした。それでも、ランコは2度、インパクトを残しています。

一つは2012年のホーム開幕戦、柏戦での決勝ゴールです。当時のミシャはいろんな選手にチャンスを与えていて、1トップでスタメン出場したランコは、目の覚めるような強烈なミドルシュートを叩き込み、1-0の勝利に貢献します。

もう一つはナビスコ杯予選リーグ、アウェイのサガン鳥栖戦です。途中出場したランコは、原口のスルーパスに走り込んで、グラウンダーのクロスをマルシオが合わせて一時同点にしています。

ランコは出番が減っても、契約の残る限り頑張ろうとはしてくれた印象ですが、足元があまりうまくない欠点がありました。縦のボールを入れてもコントロールが大きくなることもあり、決定機を外したプレーもありました。

退団の理由に負傷もあったので、今後については未定ですが、まだ年齢的には十分プレーできるので、どこかで再起することを願っています。