スカパーの無料放送で手に入った、3月の最終予選、韓国対カタール(韓国ホーム)を取り上げます。韓国代表はよく対戦するので、知っているように感じますが、今回は最終予選が違う組だったので、意外と知らないはずだというのが、この試合を見た理由です。
この試合前の状況は、1位ウズベキスタン勝ち点8、2位韓国勝ち点7、3位イラン勝ち点7、4位カタール勝ち点7と混戦になっていました。この韓国とカタールの直接対決は、勝った方が首位に立てる可能性もある一戦でした。
韓国代表には、現役Jリーガーこそいませんが、元Jリーガーのおなじみの名前がいました。韓国は写真に示す4-2-3-1でしたが、CBカク・テヒ(5番、元京都)、左SB朴源載(19番、元大宮)、右MFイ・グノ(9番、元G大阪)はプレースタイルを知っている選手です。
注目ポイントはトップ下の李青龍(17番)でした。プレミアリーグのボルトンでレギュラーの選手で、2010年W杯にも出場しているおなじみの選手ですが、本来はウイングタイプの選手です。どうやってボールを落ち着かせているかに注目してみましたが、李青龍はトップ下という位置にはとらわれず、サイドに流れてクロスを上げる本来の役割をやろうと割り切っていたようで、ボールを持つ位置の多くはサイドでした。
1トップは昨年のクラブW杯に蔚山現代の一員として出場していた、196cmの長身キム・シンウク(18番)でした。同じ4-2-3-1でもザックジャパンとはだいぶ違う印象で、韓国はあまり手数をかけず、アーリークロスをキム・シンウク目がけてどんどん蹴ってくる印象です。
また、カタールの戦い方も見てみましたが、アウェイのカタールは勝ち点1でもいいという戦い方でした。FWのセバスチャン(23番)とハルファン(10番)もDFのような守備を見せ、自陣に引いて韓国の攻めを耐え抜くゲームプランでした。カタールはセットプレーの守備が弱いというわかりやすい欠点を抱えていますが、今回は韓国のターゲットがキム・シンウクとはっきりしていたので、とにかくキム・シンウクを消そうと徹底したのが、0-0で長い時間粘れた理由と思います。
先制点は韓国に入りました。韓国が、機能していなかった左MF、チ・ドンウォン(10番)を下げてFWの李東国(20番)を投入して2トップに変えた交代がきっかけでした。李東国がカタールの守備の隙を突いて何度かフリーになったことで、カタール守備陣は混乱した可能性が高く、アーリークロスでイ・グノがフリーになったチャンスをヘディングで決めて先制します。
しかし、カタールもほぼワンチャンスではないかと思えた、ハルファンのミドルが決まり同点に追いつきます。これでカタールは9人で引いて守り、いよいよ引き分けかというロスタイム、李東国の豪快なボレーがクロスバーに当たった跳ね返りが、途中出場の11番の足元に偶然落ち、韓国が2-1で勝利しました。
韓国は3次予選に続き、最終予選も苦しんでいますが、アジアレベルなら十分なタレントを持っているチームなので、最後は力の差が出たように思えます。これで勝ち点10になった韓国が、残り3戦中2戦がホームという有利な対戦を生かすか注目しています。
この試合前の状況は、1位ウズベキスタン勝ち点8、2位韓国勝ち点7、3位イラン勝ち点7、4位カタール勝ち点7と混戦になっていました。この韓国とカタールの直接対決は、勝った方が首位に立てる可能性もある一戦でした。
韓国代表には、現役Jリーガーこそいませんが、元Jリーガーのおなじみの名前がいました。韓国は写真に示す4-2-3-1でしたが、CBカク・テヒ(5番、元京都)、左SB朴源載(19番、元大宮)、右MFイ・グノ(9番、元G大阪)はプレースタイルを知っている選手です。
注目ポイントはトップ下の李青龍(17番)でした。プレミアリーグのボルトンでレギュラーの選手で、2010年W杯にも出場しているおなじみの選手ですが、本来はウイングタイプの選手です。どうやってボールを落ち着かせているかに注目してみましたが、李青龍はトップ下という位置にはとらわれず、サイドに流れてクロスを上げる本来の役割をやろうと割り切っていたようで、ボールを持つ位置の多くはサイドでした。
1トップは昨年のクラブW杯に蔚山現代の一員として出場していた、196cmの長身キム・シンウク(18番)でした。同じ4-2-3-1でもザックジャパンとはだいぶ違う印象で、韓国はあまり手数をかけず、アーリークロスをキム・シンウク目がけてどんどん蹴ってくる印象です。
また、カタールの戦い方も見てみましたが、アウェイのカタールは勝ち点1でもいいという戦い方でした。FWのセバスチャン(23番)とハルファン(10番)もDFのような守備を見せ、自陣に引いて韓国の攻めを耐え抜くゲームプランでした。カタールはセットプレーの守備が弱いというわかりやすい欠点を抱えていますが、今回は韓国のターゲットがキム・シンウクとはっきりしていたので、とにかくキム・シンウクを消そうと徹底したのが、0-0で長い時間粘れた理由と思います。
先制点は韓国に入りました。韓国が、機能していなかった左MF、チ・ドンウォン(10番)を下げてFWの李東国(20番)を投入して2トップに変えた交代がきっかけでした。李東国がカタールの守備の隙を突いて何度かフリーになったことで、カタール守備陣は混乱した可能性が高く、アーリークロスでイ・グノがフリーになったチャンスをヘディングで決めて先制します。
しかし、カタールもほぼワンチャンスではないかと思えた、ハルファンのミドルが決まり同点に追いつきます。これでカタールは9人で引いて守り、いよいよ引き分けかというロスタイム、李東国の豪快なボレーがクロスバーに当たった跳ね返りが、途中出場の11番の足元に偶然落ち、韓国が2-1で勝利しました。
韓国は3次予選に続き、最終予選も苦しんでいますが、アジアレベルなら十分なタレントを持っているチームなので、最後は力の差が出たように思えます。これで勝ち点10になった韓国が、残り3戦中2戦がホームという有利な対戦を生かすか注目しています。