マニアックに他国から見た最終予選総括は、イラク代表です。プレーオフ圏の3位争いには絡めると予想していたイラクの最下位の不振は驚きです。イラクはFIFA裁定でホームゲームの第三国開催を指示された不利があり、結果的にはこれが大きく響きました。
イラクといえば日本にとっては1993年のドーハの悲劇の対戦相手というイメージが強いですが、1986年メキシコW杯当時は戦争の影響で全試合をアウェイで戦う不利な条件を跳ねかえしてW杯に出場した、サッカー強国です。
ただ、今回のイラクはジーコを代表監督に据える投資をしながら、ホームのヨルダン戦のわずか1勝で敗退しました。日本が独走したものの、B組は2位争いが混戦になりイラクにはチャンスでしたが、オマーンやヨルダンより下の結果で終わったのは意外な結果でした。
ジーコのイラクは、埼玉スタジアムに来た映像を見ました。このときのイラクは日本から勝ち点1を狙いに行った采配で、エースFWマハムードをベンチスタートにして若手FW2枚を起用して遠藤と長谷部からのパスを消しに行く、極端なアウェイ用のサッカーでした。
これで狙い通り引き分けに持ち込んでいればさすがジーコでしたが、日本は岡崎がドリブルで崩したチャンスを前田がきっちりものにして、W杯を引き寄せる勝ち点3を取れました。結局、イラクは日本と豪州の2強相手に4戦全敗だったのが響きました。
また、せっかく呼んだジーコ監督が、給料未払いで辞任するという協会のマネージメントミスも痛かったです。イラクは戦争やテロには負けないと、2007年のアジア杯で優勝するようなサッカー強国の意地を見せてくれるメンタルの強さが武器ですが、協会が足を引っ張っては持ち味の粘りも出せませんでした。
ただ、イラクは一つ、代表強化に有利な要素も持っています。それは、サウジアラビア、UAE、カタールのような産油国のビッグクラブと地理的に近いことです。産油国で、外国人枠の争いを勝ち抜いてカタールリーグ得点王にもなったマハムードのような選手が出るポテンシャルは十分持っています。
実際、イラクの選手は技術的にはしっかりしているので、的確な戦略があれば強くなる要素はあります。今回は結果を出せませんでしたが、日本にとってはまだ警戒は怠れない相手です。
イラクといえば日本にとっては1993年のドーハの悲劇の対戦相手というイメージが強いですが、1986年メキシコW杯当時は戦争の影響で全試合をアウェイで戦う不利な条件を跳ねかえしてW杯に出場した、サッカー強国です。
ただ、今回のイラクはジーコを代表監督に据える投資をしながら、ホームのヨルダン戦のわずか1勝で敗退しました。日本が独走したものの、B組は2位争いが混戦になりイラクにはチャンスでしたが、オマーンやヨルダンより下の結果で終わったのは意外な結果でした。
ジーコのイラクは、埼玉スタジアムに来た映像を見ました。このときのイラクは日本から勝ち点1を狙いに行った采配で、エースFWマハムードをベンチスタートにして若手FW2枚を起用して遠藤と長谷部からのパスを消しに行く、極端なアウェイ用のサッカーでした。
これで狙い通り引き分けに持ち込んでいればさすがジーコでしたが、日本は岡崎がドリブルで崩したチャンスを前田がきっちりものにして、W杯を引き寄せる勝ち点3を取れました。結局、イラクは日本と豪州の2強相手に4戦全敗だったのが響きました。
また、せっかく呼んだジーコ監督が、給料未払いで辞任するという協会のマネージメントミスも痛かったです。イラクは戦争やテロには負けないと、2007年のアジア杯で優勝するようなサッカー強国の意地を見せてくれるメンタルの強さが武器ですが、協会が足を引っ張っては持ち味の粘りも出せませんでした。
ただ、イラクは一つ、代表強化に有利な要素も持っています。それは、サウジアラビア、UAE、カタールのような産油国のビッグクラブと地理的に近いことです。産油国で、外国人枠の争いを勝ち抜いてカタールリーグ得点王にもなったマハムードのような選手が出るポテンシャルは十分持っています。
実際、イラクの選手は技術的にはしっかりしているので、的確な戦略があれば強くなる要素はあります。今回は結果を出せませんでしたが、日本にとってはまだ警戒は怠れない相手です。