日本時間の今朝、日本代表はイタリアと対戦して、善戦はしたものの惜しくも敗れました。この試合はもちろんビデオで後日確認しますが、映像を見られるのはたぶん明日の夜になると思います。そのため、今日と明日は穴埋めネタで失礼します。
ビデオで見た、コンフェデ杯初戦のイタリア対メキシコを取り上げます。イタリアはバロテッリ(9番)を真ん中に置いた3トップ気味の布陣でした。バロテッリは強靭な身体能力で驚異的なシュートを放てますが、ドリブラーではないので、イタリアのチャンスに絡むのはサイドのマルキージオ(8番)とジャッケリーニ(22番)です。
もっとも、マルキージオはユベントスではボランチですし、ジャッケリーニも本来MFです。点を取るのはバロテッリに任せた布陣と言えます。また、3人の中盤は横に並べ、ピルロ(21番)をアンカーに置いた布陣です。
この布陣はピルロの守備力をカバーするためのものです。ピルロはACミラン時代、1ボランチに置くと相手のドリブラーにファウルしてしまう課題がありました。そのため、当時のアンチェロッティ監督は守備に強いアンブロジーニをボランチに置いてピルロと組ませました。これでACミランの守備が安定して、欧州制覇をした実績があります。
今回のイタリア代表は守備の強いローマのデロッシ(16番)と、運動量の多いACミランのモントリーボ(18番)をピルロのサポート役につけました。そこまでしてピルロを使いたい理由は、その正確なパスです。このメキシコ戦では長いパスで右SBアバーテ(20番)を走りこませ、正確に足元にパスを送っています。ピルロは先制点になる直接FKも決めています。
イタリアのイメージが今までと違うのは、攻撃重視のプレースタイルです。イタリアは以前、1-0で勝つのが勝負哲学だった堅い守りを軸にしたチームを作ることの多い傾向が見られました。しかし、このメキシコ戦を見る限り、イタリアの最終ラインは高く引かれ、スペインのようなポゼッションサッカーでメキシコを圧倒しようとしてきました。
このサッカーで来られても、メキシコが互角に戦えたのは、メキシコがここしかないという弱点をうまく突いたからです。それはCBバルザーリ(15番)の足元の技術でした。トップ下のドスサントス(10番)がバルザーリに詰め、バルザーリのトラップミスを拾ってファウルを誘い、PKを決めて同点に追いついています。
最後はバロテッリがメキシコDF2枚の間を強引に抜くドリブルの力技で決勝点を決め、イタリアが2-1で勝利していますが、W杯を思わせるようなスピードある戦いぶりは、コンフェデ杯の意義を世界中が認めた証だと思います。面白い試合でした。
ビデオで見た、コンフェデ杯初戦のイタリア対メキシコを取り上げます。イタリアはバロテッリ(9番)を真ん中に置いた3トップ気味の布陣でした。バロテッリは強靭な身体能力で驚異的なシュートを放てますが、ドリブラーではないので、イタリアのチャンスに絡むのはサイドのマルキージオ(8番)とジャッケリーニ(22番)です。
もっとも、マルキージオはユベントスではボランチですし、ジャッケリーニも本来MFです。点を取るのはバロテッリに任せた布陣と言えます。また、3人の中盤は横に並べ、ピルロ(21番)をアンカーに置いた布陣です。
この布陣はピルロの守備力をカバーするためのものです。ピルロはACミラン時代、1ボランチに置くと相手のドリブラーにファウルしてしまう課題がありました。そのため、当時のアンチェロッティ監督は守備に強いアンブロジーニをボランチに置いてピルロと組ませました。これでACミランの守備が安定して、欧州制覇をした実績があります。
今回のイタリア代表は守備の強いローマのデロッシ(16番)と、運動量の多いACミランのモントリーボ(18番)をピルロのサポート役につけました。そこまでしてピルロを使いたい理由は、その正確なパスです。このメキシコ戦では長いパスで右SBアバーテ(20番)を走りこませ、正確に足元にパスを送っています。ピルロは先制点になる直接FKも決めています。
イタリアのイメージが今までと違うのは、攻撃重視のプレースタイルです。イタリアは以前、1-0で勝つのが勝負哲学だった堅い守りを軸にしたチームを作ることの多い傾向が見られました。しかし、このメキシコ戦を見る限り、イタリアの最終ラインは高く引かれ、スペインのようなポゼッションサッカーでメキシコを圧倒しようとしてきました。
このサッカーで来られても、メキシコが互角に戦えたのは、メキシコがここしかないという弱点をうまく突いたからです。それはCBバルザーリ(15番)の足元の技術でした。トップ下のドスサントス(10番)がバルザーリに詰め、バルザーリのトラップミスを拾ってファウルを誘い、PKを決めて同点に追いついています。
最後はバロテッリがメキシコDF2枚の間を強引に抜くドリブルの力技で決勝点を決め、イタリアが2-1で勝利していますが、W杯を思わせるようなスピードある戦いぶりは、コンフェデ杯の意義を世界中が認めた証だと思います。面白い試合でした。