Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

10秒01(桐生祥秀)

2013-06-08 20:40:41 | 他スポーツ
4月の織田記念陸上(広島ビッグアーチ)の男子100mで、京都の洛南高校3年の桐生祥秀選手が、日本歴代2位の10秒01を出し、一躍注目の的になりました。歴代1位の記録を持つのは、今でも伝説に残る伊東浩司元選手です。伊東もこの10秒00を出したときは日本人初の9秒台を期待されましたが、夢は桐生に引き継がれました。

もっとも、9秒台がどれだけ難しいか、歴史は証明しています。その理由は9秒台を達成した選手で、アフリカ系でない選手は過去に二人しかいない事実です。世界記録は確かに9秒台も半ばに迫る勢いですが、努力で克服しにくいスポーツだけに、一度は9秒台は見てみたいがという夢と思っています。

今日、調布の味の素スタジアムで行われた、陸上の日本選手権で、桐生は日本一を狙って自分以外は大学生や社会人というレベルの大会に挑戦しました。桐生の10秒01というタイムは100mの派遣標準記録をクリアしていて、世界選手権の代表は事実上内定ですが、こういう若い才能が日本一を狙うことは興味があり、100mを見てみました。

100mは一瞬で終わるスポーツなので、テレビのニュースでも流しやすく、陸上の華と言われています。こういうスポーツに突然出現したニューヒーローは話題性も十分でしたが、桐生は、ロンドン五輪に出た江里口(大阪ガス)や山縣(慶応大)といった日本のトップ選手は憧れの存在と公言し、まだ彼らに確実に勝とうとは思っていなかったのではと想像しています。

実際、桐生はスタートで山縣に少し出遅れます。そこからの加速とバランスの良い筋肉の使い方はさすが将来の逸材ですが、今回の日本選手権は山縣の予選トップのタイムが10秒15とレベルが高く、ディフェンディングチャンピオンの江里口が予選落ちするほどです。結果は山縣が抜け出して10秒11で優勝、桐生は2位でした。

桐生は山縣を意識して、少しバランスが崩れたことを話していましたが、世界選手権では戦前の「暁の超特急」吉岡選手の6位入賞(五輪)と、9秒台に挑戦することになります。このレベルになれば、桐生も自分の力を出し切ってようやく準決勝という厳しい戦いになると思いますが、100mが日本で注目されるよう、活躍を期待しています。
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無音空間のブログ2(炭谷銀仁朗)

2013-06-08 11:18:46 | 他スポーツ
写真のスポットは私の散歩で恒例になっている森の中です。以前オリエンテーリングをやっていた私は、こういう森を懸命に駆け回った経験があり、昔を思い出し、精神的に落ち着きます。時間があればここに来てブログを書こうと考え、今日思い付いたネタは西武ライオンズから、先週の交流戦ヤクルト戦のヒーロー、炭谷銀仁朗選手を取り上げます。

炭谷はプロ8年目とだいぶ経験を積んできた捕手で、今季はほぼ全ての試合でスタメンと活躍しています。身体能力が高いアスリートタイプの選手で、売り物は強肩を生かした盗塁阻止率の高さです。

炭谷は京都の平安高校から西武に入団しました。入団1年目から、将来性を評価した当時の伊東監督(現ロッテ監督)に抜擢されて試合に出場していました。当時は西武の捕手には細川(現ソフトバンク)がいて、炭谷はなかなか細川の壁を破れませんでした。

しかし、細川がFAでソフトバンクに移籍したのはチャンスで、昨年正捕手に定着しました。炭谷の課題はバッティングで、昨年の打率は1割台で、試合の終盤では代打を出されることの多い選手です。そんな炭谷が先週のヤクルト戦では先制のソロ本塁打と、センターへの犠飛で2打点の活躍だったのは、めったに見ないことかもしれません。

また、私が行った2度の西武ドームでは球筋が追える席だったので、炭谷のリード面も見てみました。以前、伊東が制球の定まらない先発竹下の状態を見て、いろんな球種を投げさせました。カーブならストライクが取れることを見つけ、ストレートは見せ球にして肝心なところはカーブを投げさせて試合を勝利に導いた「捕手が勝たせた試合」を見たことがあります。

まだまだ、炭谷は伊東の域には達していない印象で、楽天戦では炭谷の要求した高めの釣り球が裏目に出て本塁打を打たれる痛恨のミスもしています。ヤクルト戦でもセリーグ本塁打王バレンティン相手の決め球にストレートを選んだのが裏目に出ました。

それでも、山本浩二日本代表監督の目にとまってWBCに出場したのは大きな経験で、メジャーに行かなければ見られない相手をベンチからとはいえ見られたのは、きっと彼を大きくしてくれると思います。
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イラク戦プレビュー

2013-06-08 08:35:05 | ワールドサッカー
来週の火曜日、日本代表は中立地のカタール、ドーハでイラク代表と対戦します。若い方はご存じないかもしれませんが、1993年のW杯アジア最終予選で、勝てばW杯に行けた日本代表がロスタイムに追いつかれ引き分け、W杯出場権を逃した「ドーハの悲劇」の相手がイラクです。

この同点ゴールで、ベンチに下がっていた中山は何か叫んで倒れこみ、ピッチにいたカズも井原も呆然とするばかりでした。このとき、W杯に行くことはこんなに難しいことなんだと多くの日本国民が実感したと思います。今は当時は2枠しかなかったアジア枠が4.5で、香川真司あたりの世代ならW杯予選は通って当たり前の時代かもしれません。

ザッケローニはこのイラク戦で、消化試合とはいえW杯予選だから尊重すると、真剣に戦う意向ですが、負傷を抱える選手は休ませたいとも言っていました。まだドーハに着いて練習を始めたばかりなので、誰が出そうかという情報は入っていませんが、あまり出番のない選手にチャンスを与えるならここがタイミングだとは思います。

イラクは、ジーコ元監督が給料の未払いを理由に辞任し、セルビア人のヴラディミル・ペトロビッチ氏が監督に就任しています。今年2月に就任したばかりの監督なので、チームをどこまで掌握し切っているかは未知数で、前節のオマーン戦も0-1で敗れ、W杯出場はかなり難しくなった状況です。

ただ、イラクという国のサッカーに賭ける情熱はいつの時代も確かです。ドーハの悲劇のときもイラクは戦争で国が疲弊していた状況で、日本を内容で上回るサッカーをしていました。その後、2004年に親善試合で来日したイラクは、高い技術とパス回しで日本に対抗し、決定力不足で敗れたもののいいチームという印象を残しました。

イラクのサッカーでの金字塔は、2007年のアジア杯優勝です。当時、アテネ五輪4位と結果を残した世代がA代表に入ってきたばかりの頃で、特にFWのユーニス・マハムードの能力は高く、あまり手数をかけずマハムードの得点力を信じてアーリークロスを送り込んだシンプルなサッカーが結果を出しました。

最終予選の日本との埼スタでの対戦は、1-0で日本が勝っています。ジーコがマハムードをベンチスタートにしたので、その威力はあまり出ませんでした。ベテランの域にさしかかったマハムードに再度頼るかどうかはわかりませんが、相手としては強いと思っています。
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