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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

イングランド対イタリアプレビュー

2014-06-13 19:21:15 | ワールドサッカー
開幕戦がクロアチアの健闘で面白い試合だったので、W杯には期待しています。今回はこれも1次リーグで当たるのはもったいないカード、イングランド対イタリアのプレビュー記事です。NHK-BSでプレミアリーグやセリエAを放送するようになったので、この両チームには「誰だ?」と思うような選手はいません。

イングランドは欧州予選ではしばらくモンテネグロの後塵を拝するなど苦戦しましたが、ホームでモンテネグロ、ポーランドに連勝して1位で通過しました。イングランドは普通の4-2-3-1が基本です。1トップは適任者がいないので、背の高くないルーニーが務めることもあります。

イングランドは後ろからゲームを組み立てる能力が高いチームです。ジェラード、ランパードという夢のダブルボランチは守備力がたりず実現しないでしょうが、世界のサッカーはボランチはゲームメーカーの一人という考えが主流です。

対するイタリアは、組織にバリエーションを多く持っているチームです。ザックを知っている日本人ならお馴染みでしょうが、戦術的オプションはたくさん持っている監督が多いです。現在のプランデッリ監督が率いたコンフェデ杯でも4-3-3、3-6-1、4-3-1-2とバリエーションを見せました。

そのバリエーションは、誰を軸にするかで変わってきます。ボランチにピルロを使うときは守備の強いボランチをサポートに置く必要がありますし、FWがバロテッリだと守備をしないので、守備をする両ウイングで穴を埋める必要があります。

また、今のイタリア最強チーム、ユベントスの3バック(キエリーニ、ボヌッチ、バルザーリ)がそのまま全員イタリア代表なので、勝ちにこだわる勝負どころでは、このユベントスの戦術をコピーすることもあります。

バロテッリはたまに想像もできないような派手なロングシュートを決めてくれますが、いつ出るかわからないのがプランデッリ監督の悩みの種で、野球でいえば打率2割5分のホームランバッターのような存在です。ただ、これが出たら守備側は対応は不可能なので、いつまで信じて待てるか、プランデッリ監督は難しい判断を迫られます。

組織を作るイングランドの論理が勝つか、バロテッリが一人で何とかするか、面白い対決だと思います。
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健闘した2ラインコンパクト(6/13ブラジル対クロアチア)

2014-06-13 18:39:11 | ワールドサッカー
先日、プレビュー記事で書いたように、ブラジルの優位は予想されていました。これに対抗するクロアチアがどんな作戦で来るかは楽しみでしたが、写真に示すように後ろの2ラインをコンパクトに引くサッカーでした。注目のモドリッチ(10番)はボランチでした。

クロアチアでは左MFのベテラン、オリッチ(18番)の動きが目立ちました。2002年日韓W杯でプレーした34歳ですが、当時からあまり変わらないスピードで、ブラジルの右SBダニエル・アウベス(2番)が戻り切れない隙を狙うゲームプランでした。

今回のブラジルは、CBのチアゴ・シウバ(3番)とダビド・ルイス(4番)がビッグネームという、今までのブラジルとは違って守備がストロングポイントのチームですが、サイド攻撃に徹したクロアチアに拠点を作られて苦しみました。

クロアチアの先制点もその形からで、オリッチの突破からのクロスをブラジルDFマルセロ(6番)がオウンゴールして先制しました。クロアチアの2ラインコンパクトサッカーは効いていて、ブラジルがしばらく後ろで回さざるを得ない展開でしたが、ブラジルほどのチームなら2ラインコンパクトサッカーの攻略法は知っています。

それはプレッシャーの厳しいバイタルエリアで、あえてボールを持ちに行くことです。ここでボールが持てる高い技術があれば、次第に相手は守り切れなくなってきます。そういう意味では、ネイマールの同点ゴールはまさに狙い通りの形でした。

左からバイタルエリアに突っ込んで行き、一瞬空いたタイミングで放ったミドルは、クロアチアを意気消沈させるには十分な衝撃でした。それでもクロアチアは2ラインコンパクトサッカーを続けましたが、時間の経過とともに中盤の4枚の戻りが遅れるようになり、ブラジルが主導権を握れるようになってきました。

決勝点のPKこそ微妙な判定でしたが、クロアチアの2ラインコンパクトサッカーが最後まで徹底できなかったことを考えると、最終スコアの3-1ブラジル勝利は必然だったように思えます。それでも、弱者はまともに戦ったら勝てないと、クロアチアのニコ・コバチ監督の打った手はこの試合を面白くしました。これがW杯の真剣勝負と、楽しめた2時間でした。
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