こういう、特に予定のない週末にはW杯を可能な限り見るつもりで、今朝のオランダ対スペインをビデオ観戦しました。最終スコアの5-1オランダ勝利は知っていましたが、こういう下馬評と違うスコアになったときは映像を見て原因を確かめたくなるのが、いつもの私の癖です。
いつものように、最初の数分は両チームの布陣を確認しますが、オランダが普段の3トップのウイングサッカーを捨て、5バックで守りを固めてきたのは大いに驚きました。これでは、きっとオランダは守り切れないだろうと、最初は思っていました。
しかし、これはスペインのパスサッカーを寸断しようと考えた、名将ファンハールの策でした。スペインの4-3-3はメンバーにこそ入れ替わりはあるものの、2010年南アフリカW杯、2012年欧州選手権とほとんど変わっていません。スピードで勝負するオランダのウイングサッカーとは違って、スペインの両ウイングは中に入って細かいパスを回し、最後は1トップにつなぎます。
つまり、スペインのサッカーはサイドバックの攻撃参加がなくても勝てる、バルセロナが得意にする3トップに似ています。これに対抗しようと、オランダは5バックの一枚を左FWイニエスタ(6番)につけ、シャビ(8番)やシャビアロンソ(14番)というMFにも、ボランチのデグスマン(8番)やトップ下のスナイデル(10番)がチェックに行きました。
前回のW杯決勝の解説の山本正邦さんは、スペインの強さの秘密を「ペナルティエリアの幅だけでサッカーができる」ことと表現していました。それならば、そのサッカーを消すには、バイタルエリアに多くの選手を寄せてスペインのパスをカットして、ロングボールでロッベン(11番)とファンペルシー(9番)の個人技に賭けるというのが、ファンハールの策でした。
それは、ここまでうまく当たるのかと思うくらいでした。スペインのパスは回らず、たまにパスが出てもオランダの統率の取れたラインの前にオフサイドでした。それでも、PKで先制したスペインの強さはあるはずと思いましたが、前半終了間際に左アウトサイドのブリント(5番)が出したアーリークロスに、ファンペルシーがダイビングヘッドで飛び込んだ同点ゴールで、試合の流れは変わりました。
欧州予選は格下チームと当たることが多いので、スペインは自分たちの攻撃サッカーが封じられて苦しむ展開は、少なくとも予選では経験していません。戦術を練る監督は、相手が「どうもうまく行かないな」と思わせれば成功ですが、このベンチの対決は完全にファンハールの勝利でしょう。
いつものように、最初の数分は両チームの布陣を確認しますが、オランダが普段の3トップのウイングサッカーを捨て、5バックで守りを固めてきたのは大いに驚きました。これでは、きっとオランダは守り切れないだろうと、最初は思っていました。
しかし、これはスペインのパスサッカーを寸断しようと考えた、名将ファンハールの策でした。スペインの4-3-3はメンバーにこそ入れ替わりはあるものの、2010年南アフリカW杯、2012年欧州選手権とほとんど変わっていません。スピードで勝負するオランダのウイングサッカーとは違って、スペインの両ウイングは中に入って細かいパスを回し、最後は1トップにつなぎます。
つまり、スペインのサッカーはサイドバックの攻撃参加がなくても勝てる、バルセロナが得意にする3トップに似ています。これに対抗しようと、オランダは5バックの一枚を左FWイニエスタ(6番)につけ、シャビ(8番)やシャビアロンソ(14番)というMFにも、ボランチのデグスマン(8番)やトップ下のスナイデル(10番)がチェックに行きました。
前回のW杯決勝の解説の山本正邦さんは、スペインの強さの秘密を「ペナルティエリアの幅だけでサッカーができる」ことと表現していました。それならば、そのサッカーを消すには、バイタルエリアに多くの選手を寄せてスペインのパスをカットして、ロングボールでロッベン(11番)とファンペルシー(9番)の個人技に賭けるというのが、ファンハールの策でした。
それは、ここまでうまく当たるのかと思うくらいでした。スペインのパスは回らず、たまにパスが出てもオランダの統率の取れたラインの前にオフサイドでした。それでも、PKで先制したスペインの強さはあるはずと思いましたが、前半終了間際に左アウトサイドのブリント(5番)が出したアーリークロスに、ファンペルシーがダイビングヘッドで飛び込んだ同点ゴールで、試合の流れは変わりました。
欧州予選は格下チームと当たることが多いので、スペインは自分たちの攻撃サッカーが封じられて苦しむ展開は、少なくとも予選では経験していません。戦術を練る監督は、相手が「どうもうまく行かないな」と思わせれば成功ですが、このベンチの対決は完全にファンハールの勝利でしょう。