Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ドラマチックな1-0(イタリア対ウルグアイ後半)

2014-06-28 21:29:28 | ワールドサッカー
いつか見ようと思って積み残しになっていた、イタリア対ウルグアイの後半のビデオを、今日ようやく見ることができました。もちろん結果の1-0ウルグアイ勝利は知っていましたが、ビデオで確認するとこの45分間にあまりにもいろんなことがあって、楽しめた時間になりました。

この試合は勝ち点3で並んでいた両チームの対戦で、勝った方が決勝トーナメントでしたが、引き分けなら得失点差でイタリアが決勝トーナメントになる試合でした。ウルグアイは勝たなければいけないので不利でしたが、イタリアの前半の布陣がバランスが悪いとみて、プランデッリ監督はバロテッリ(9番)を下げてパローロ(18番)を投入してきました。

確かに運動量をカバーしなければいけない駒がピルロ(21番)とバロテッリの2枚いるのは厳しく、パローロはボランチのピルロの横に入ってインモービレ(17番)の1トップに布陣を変えてきました。おそらく引き分けも視野に入れた交代だと思います。セリエA得点王とはいえ前半良くなかったインモービレに頼るのはどうかと思いましたが、確かにインモービレの方がバロテッリより走ることだけは間違いありません。

これで意図通りイタリアは0-0を続けましたが、後半15分にイタリアのトップ下、マルキージオ(8番)が相手DFに足の裏を見せて蹴ったという理由で一発退場になり、イタリアは10人になります。こうなるとイタリアは引き分け狙いに絞ります。5バック気味に引いて、攻撃はカウンターで時間を使う、イタリアらしい堅守速攻を見せます。

ウルグアイのタバレス監督も、一人多くなったのを見て左SBのAペレイラ(6番)を下げてFWの11番を入れて、攻撃の枚数を一枚増やしてきます。攻めるウルグアイ、守るイタリアという展開で進んだ試合でしたが、この試合では別の理由で注目されてしまいました。

それはウルグアイFWスアレス(9番)の「かみつき事件」です。スアレスはリバプールで31得点でプレミアリーグ得点王になった実力あるFWですが、相手DFキエリーニ(3番)の肩をかむ行為は許されるものではなく、代表9試合出場停止、サッカーの活動を4か月禁止というFIFAの処分は必要でした。ただ、この事件に審判が気付いておらず即時に退場処分にしなかったことが、この試合を動かすことになりました。

ウルグアイは結局最後まで一人多い状態でプレーし、CKからのゴディン(3番)のヘディングで点を取って守り切りました。ウルグアイは勝ったものの後味は悪かったと、いろんなことがあった45分間でした。
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164cmのアンカー(メキシコ対クロアチア)

2014-06-28 20:56:27 | ワールドサッカー
後半の最後だけ見て、3-1でメキシコが勝った結果は知っている試合でしたが、メキシコはブラジルと0-0で引き分けるなど評判が高いチームなので、何か秘密がわかればと思って映像をチェックしてみました。メキシコは3-1-4-2のシステムで、アンカーに164cmのバスケス(23番)を置いているところがポイントです。

アンカーは相手トップ下に勝つ必要のあるポジションですから、高さのないバスケスはどうしてもハイボールでは不利が予想されます。しかも、メキシコは半分以上国内組、エルナンデス(14番)はマンUながらあまり試合に出ていない、エースのドスサントス(10番)もスペインの下位チームのビジャレアル所属と、日本代表と比べてそれほど選手の「格」には差がありません。

それでも、メキシコは6大会連続16強、日本は2回だけと差は確実にあります。その秘密は、ラグビー用語になりますが「集散の速さ」だと思います。バスケスもそんなキーマンの一人で、体が強く競り合いに負けない、ピンチになれば自分のポジションを捨ててカバーに走れるスピードがある、味方の攻撃のときは空いているポジションを正確に取ってボールを受けるなど、地味ですが基本動作を忠実に行うのがバスケスのいいところです。

解説の清水秀彦氏も、メキシコは三角形(三人で守備や攻撃をすること)を素早く作れることを賞賛していました。そんなメキシコの強さは中盤のエレーラ(6番)とグアルダード(18番)もキーマンだと思います。彼ら二人の運動量は多く、クロアチアよりも確実に走る量を増やす戦略に大きく貢献し、グアルダードは決定的ともいえる2点目を決めています。

この試合は勝った方が決勝トーナメント進出という対決でしたが、クロアチアはモドリッチ(10番)をトップ下に置いてポゼッション率を上げる戦略でしたが、バスケスにうまく体を入れられて思うようにプレーできず、次第に下がり始める悪い癖が出てきました。頼みのFWマンジュキッチ(17番)にはほとんどボールが入らず、ペリシッチ(4番)かオリッチ(18番)が個人で突破するしか攻めの形が作れませんでした。

苛立つと空中分解するクロアチアの悪いところも出た試合で、リードされて焦って退場者を出す、クロアチアにとっては痛恨の敗戦となりました。クロアチアはブラジル相手に善戦しただけに、もう少し見たかった残念さはありますが、グループリーグは2チームしか勝ち抜けないのだから仕方ありませんね。
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都市対抗野球の思い出

2014-06-28 13:28:25 | 他スポーツ
夏は富士登山などに挑戦した経験もある私は好きな季節ですが、スポーツ観戦には不向きな季節です。夏の西武ドームは風が通らず空調も不可能なことから、夏場の体育館のようなイメージです。そのため、私は元気だった90年代はよく東京ドームで開催される社会人野球の都市対抗野球を見ていました。

アマチュア野球ではありますが、想像以上にレベルは高いです。守備も堅いですし、投手交代も先発投手が悪いと見たら2回でも替えるドライさがあります。その理由に、「補強選手」という都市対抗独特のルールがあります。同じ地区で予選で敗退したチームの中から5人までチームに参加させていいというルールです。

そのため、都市対抗を見るときは選手名鑑を買うのが楽しみ方です。理由は補強選手が誰かわかるからです。補強選手がどのポジションかを見れば、そのチームがどこを弱点と認識しているかがわかります。投手中心か野手中心かでもわかりますし、極端な例では補強選手が先発投手だったり、3,4,5番のクリーンアップが全員補強選手というチームも見たことがあります。

ドラフト候補を探すのも都市対抗の楽しみ方で、社会人野球のレベルになれば落ちる変化球や投球術などは既に持っている投手が多いですが、ドラフト候補になればストレートが常時140kmを超えます。ドラフト候補は補強選手の中に多いです。古くは岩瀬(中日)、佐々岡(元広島)が補強で都市対抗に出ていましたし、最近では一岡(広島)がコンピューターの専門学校に通っているときに、補強で都市対抗に出たことがドラフト指名のきっかけになった例もあります。

私が生で見た最大の思い出は、1999年の本田技研鈴鹿対三菱重工長崎の試合です。この試合の長崎の先発は九州三菱自動車から補強した帆足(現ソフトバンク)でしたが、出来が良くなく3回途中で交代すると、リリーフに出てきたのが大分硬式野球倶楽部から補強した左腕竹下慎太郎(元横浜)でした。

この竹下が快刀乱麻のピッチングで、強打の鈴鹿打線に的を絞らせずに6回を無失点で切り抜け、長崎の勝利に貢献しました。大分硬式野球倶楽部とは何かと、思わずインターネットで検索したほどです。かつての新日鉄大分で、竹下も以前は三菱ふそう川崎にいたハイレベルな投手だということは後で知りました。竹下がドラフト指名されて横浜に入ったのは、きっとこの試合がきっかけだったはずです。

うまく日程が合えば、是非とも行ってみたいイベントではあります。
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