NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が終わりました。私はほぼ毎週見ていました。もう終わったドラマなので、書いてもいいだろうという理由でネタにします。主役の黒田官兵衛(岡田准一)は豊臣秀吉の軍師で、知恵と工夫で戦国の世をたくましく生きていく物語です。
最近は2008年の直江兼続や今回の黒田官兵衛のように、存在は知られているがどういう足跡をたどったかわからない人物を主人公に持ってくる傾向です。今回の官兵衛も、敵の戦略に引っ掛かり、有岡城で一年幽閉されたという、知らなかったエピソードを披露していました。
官兵衛が秀吉の軍師として、明智光秀を討った有名な「中国大返し」を指揮したことは知っていましたが、こういう稀有な才能は巨大な二大勢力(織田と毛利)に挟まれた弱いところから出るのは、徳川家康が織田と今川に挟まれた弱小大名から身を起こしたエピソードと似ています。
もちろん、官兵衛が織田についた判断が正しかった幸運もありますが、農民に旗を持たせて織田の援軍に見せかけて毛利軍を追い返した事実など、官兵衛が若い頃から手腕を発揮していたことは興味深いです。官兵衛は生涯側室を持たなかったという事実も、現代の価値観に受け入れられやすかったと思います。
官兵衛の有能さを強調するためか、息子の長政(松坂桃李)は短気な性格にわざと描かれています。長政も黒田家が福岡に定着して、幕末まで続く礎を築いた人物なので、史実は有能だったと思いますが、最初は長政のミスを官兵衛が火消しする演出もありました。
竹中直人の豊臣秀吉が18年ぶりに復活したり、北政所ねねの役には毎回美人を持ってくる鉄則通りの黒木瞳など、配役も楽しめました。戦国ドラマは、結果は誰でも知っているので、途中のプロセスを面白く描くか次第ですが、今回のドラマは官兵衛が際立った、いいドラマだったと思います。
最近は2008年の直江兼続や今回の黒田官兵衛のように、存在は知られているがどういう足跡をたどったかわからない人物を主人公に持ってくる傾向です。今回の官兵衛も、敵の戦略に引っ掛かり、有岡城で一年幽閉されたという、知らなかったエピソードを披露していました。
官兵衛が秀吉の軍師として、明智光秀を討った有名な「中国大返し」を指揮したことは知っていましたが、こういう稀有な才能は巨大な二大勢力(織田と毛利)に挟まれた弱いところから出るのは、徳川家康が織田と今川に挟まれた弱小大名から身を起こしたエピソードと似ています。
もちろん、官兵衛が織田についた判断が正しかった幸運もありますが、農民に旗を持たせて織田の援軍に見せかけて毛利軍を追い返した事実など、官兵衛が若い頃から手腕を発揮していたことは興味深いです。官兵衛は生涯側室を持たなかったという事実も、現代の価値観に受け入れられやすかったと思います。
官兵衛の有能さを強調するためか、息子の長政(松坂桃李)は短気な性格にわざと描かれています。長政も黒田家が福岡に定着して、幕末まで続く礎を築いた人物なので、史実は有能だったと思いますが、最初は長政のミスを官兵衛が火消しする演出もありました。
竹中直人の豊臣秀吉が18年ぶりに復活したり、北政所ねねの役には毎回美人を持ってくる鉄則通りの黒木瞳など、配役も楽しめました。戦国ドラマは、結果は誰でも知っているので、途中のプロセスを面白く描くか次第ですが、今回のドラマは官兵衛が際立った、いいドラマだったと思います。