Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

吉田監督の賭け(12/28浦和対千葉)

2014-12-28 22:35:05 | レディース
第二試合の浦和対千葉が、本来の目的です。思えば、今回の4強のチームは、日テレと東京V(名前は違うが事実上同じチーム)を含めると、すべてJリーグの男子のトップチームを持っているチームです。女子専門のサポもいるでしょうが、私のように普段は男子を応援しているサポが女子の応援に乗り込んできたパターンもあります。この試合で、私の今季観戦数は22試合になりました。統計を取り始めた2002年から数えると最少ですが、今年は体の調子が回復してきたので、来年はもっと見られるようにしたいです。

この試合、浦和にとってはスコアの3-1ほど、決して内容のいい試合ではありません。理由はバイタルエリアの攻防戦でした。千葉は菅澤という絶対的なエースを持つチームですが、意外にも菅澤に直接ポストプレーをさせる場面は少なく、くさびのボールを受けるのはトップ下の筏井でした。筏井がボールを受けて、そこからボールを散らして菅澤に合わせるパターンなので、筏井対浦和のアンカー、岸川の対決が焦点と予想していました。

この対決が、ほとんど岸川の負けに終わったことが、内容が良くないと言い切る理由です。何度もショートカウンターを浴びた浦和は、千葉にシュートの嵐を打たれますが、菅澤の不調で何とか前半を0-0で終えます。正直、この試合は負けを覚悟したほどです。これを見た浦和の吉田監督は、右MF斎藤を下げてFWの清家を投入してきます。

清家はスピード型なので、MFに入れるのかと予想していましたが、実際は清家をFW、吉良を右MFに回す配置転換でした。後半の立ち上がりを見ると、次第にこの交代の意図が見えてきました。岸川が良くないとみて、右SBの堂園やMFの吉良、柴田にバイタルエリアをカバーさせ、手薄になる攻撃は清家の個人技で何とかしてもらうという、賭けに近い采配でした。

しかし、その賭けが当たるのですから、サッカーは面白いです。CKで1点を入れたときは、この試合は1-0しか勝つ可能性はないと思っていましたが、清家の個人技がこの日は切れていて、右サイドをドリブルで独走して二人を抜いてみせた個人技のゴールを決める活躍で、ようやくこの試合は勝てそうだと落ち着きました。

3点目のGKからのロングボールをダイレクトで叩いた清家のゴールは、次世代のスターとも感じられたゴールで、もし清家がなでしこジャパンに定着することがあれば、あの試合がきっかけだったと振り返ることになるかもしれません。



吉良選手です。



和田選手です。



千葉の円陣です。



浦和の円陣です。



和田選手です。



和田選手です。



試合後のあいさつです。
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サイドの攻防(12/28日テレ対仙台)

2014-12-28 19:38:37 | レディース
仙台はサイドハーフを高く保った4-4-2、日テレは4-1-4-1の布陣は、両チームともサイド攻撃を意図したものでしょう。事実、チャンスは両チームともサイドからです。ただ、FWがボールを触れた回数には差がありました。

日テレの1トップ、田中美南はU-20女子W杯銅メダルのメンバーですが、意外にも当時は左のウイングでした。しかし、今は相手DFを背負って足元でキープする動きができています。日本女子サッカーの課題はFWで、一番うまい選手がトップ下になる風潮があるので、なかなか1トップの適任者が育たない傾向がありました。田中美南がこの位置をこなせれば、ポスト大儀見の期待もあります。

反対に、仙台の2トップ、浜田と小野はほとんどボールを受けることができませんでした。その理由は日テレのアンカー阪口のポジショニングでしょう。日テレボールは確実に受けて散らし、相手ボールを2トップに通さない役割が、阪口と岩清水でできていました。

こういう展開になれば、日テレのやりたいウイングサッカーにはおあつらえ向きでした。仙台が誇るなでしこジャパン左SB鮫島に対し、右ウイング隅田や右SBの2番が仕掛けて数的優位を作る場面もありました。日テレの先制点はショートカウンターからで、左ウイング長谷川のミドルが決まったものでした。

日テレは皆うまいという印象です。代表やU-20代表で有名な田中美南、阪口、岩清水は当然としても、それ以外の選手も技術がしっかりしていて、仙台の最終ラインに仕掛けていました。最後は仙台DFとGKの連携ミスからのオウンゴールで決定的な2点目が入りましたが、日テレがボールを支配してプレッシャーを掛け続けたからこそのオウンゴールだったと思います。

仙台はセットプレーがチャンスでした。女子サッカーは男子サッカーにありがちなプロフェッショナルファウルこそ少ないですが、女性レフェリーのファウルの判定が厳しいので、FKはよくあります。鮫島がセットプレーで「居残り要員」で最終ラインにいたのは驚きでしたが、FKから6番が頭で合わせた決定機はありました。

これが決まっていれば流れも変わったかもしれませんが、2トップにくさびのパスが入らなかったことと、外国人GKと最終ラインとの連携は課題で、鮫島とGKが試合後に話し合う場面も見られました。



鮫島選手です。



鮫島選手2



試合終了後の、小林弥生選手とチームメイトの抱擁です。



岩清水選手です。
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