先日、クリリンさんが千代の富士についてコメントして下さったので、千代の富士のことを書こうとしましたが、取り口のことは既に何度か書いていました。そのため、千代の富士が一度だけ同部屋の北勝海と決定戦を戦った記憶です。何年何月場所かは覚えていませんが、この決定戦は印象的でした。
理由は千代の富士の三女、愛ちゃんが場所前に「乳児性突然死症候群」という病気で亡くなっていたからです。スポーツ紙の一面も「千代の富士、号泣」でしたし、師匠の九重親方(元横綱北の富士)も休場を勧めましたが、千代の富士は翌場所の土俵に立ちます。
過去には横綱の初代若乃花が、息子をちゃんこ場のやけどで亡くした場所に出場して優勝したことがありますが、千代の富士も乱れる心中を抑えながらの場所だったと思います。成績は千代の富士にしては良くない12勝3敗でしたが、執念で優勝争いに残り、北勝海との決定戦に持ち込みます。
大相撲で同じ部屋は対戦しないことになっていますが、優勝決定戦だけは例外です。北勝海は千代の富士に稽古をつけてもらって横綱まで出世できたいきさつから、いつか同部屋決定戦をやりたいとは思っていたようですが、千代の富士が娘の弔いに燃えていたタイミングは最悪だったと思います。
北勝海は腰痛の持病に苦しんだので、引退こそ28歳と早かったですが、優勝8回で、しかも千代の富士休場時に特に強かった記憶があります。北勝海にとっては千代の富士を破る好機でしたが、この決定戦は双方やりにくそうな雰囲気で、最後は千代の富士が上手投げで勝ちましたが、ファンとして一度見れば十分と思ったのも確かです。
今、白鵬が千代の富士の優勝記録を塗り替える活躍ですが、オールドファンの私にとっては千代の富士の印象は不滅です。相撲はあらゆるスポーツの中で唯一と言っていいくらい、筋肉質が有利にならないスポーツですが、体脂肪率一桁と太れない体質だった千代の富士も、このレベルまで鍛えれば大横綱になれる例を示しました。
若き日の白鵬も、自身より小さな体で大きな力士を次々倒した千代の富士のビデオは刺激的だったそうです。こういう横綱はもう現れないと、私にとっては忘れ得ぬ横綱です。
理由は千代の富士の三女、愛ちゃんが場所前に「乳児性突然死症候群」という病気で亡くなっていたからです。スポーツ紙の一面も「千代の富士、号泣」でしたし、師匠の九重親方(元横綱北の富士)も休場を勧めましたが、千代の富士は翌場所の土俵に立ちます。
過去には横綱の初代若乃花が、息子をちゃんこ場のやけどで亡くした場所に出場して優勝したことがありますが、千代の富士も乱れる心中を抑えながらの場所だったと思います。成績は千代の富士にしては良くない12勝3敗でしたが、執念で優勝争いに残り、北勝海との決定戦に持ち込みます。
大相撲で同じ部屋は対戦しないことになっていますが、優勝決定戦だけは例外です。北勝海は千代の富士に稽古をつけてもらって横綱まで出世できたいきさつから、いつか同部屋決定戦をやりたいとは思っていたようですが、千代の富士が娘の弔いに燃えていたタイミングは最悪だったと思います。
北勝海は腰痛の持病に苦しんだので、引退こそ28歳と早かったですが、優勝8回で、しかも千代の富士休場時に特に強かった記憶があります。北勝海にとっては千代の富士を破る好機でしたが、この決定戦は双方やりにくそうな雰囲気で、最後は千代の富士が上手投げで勝ちましたが、ファンとして一度見れば十分と思ったのも確かです。
今、白鵬が千代の富士の優勝記録を塗り替える活躍ですが、オールドファンの私にとっては千代の富士の印象は不滅です。相撲はあらゆるスポーツの中で唯一と言っていいくらい、筋肉質が有利にならないスポーツですが、体脂肪率一桁と太れない体質だった千代の富士も、このレベルまで鍛えれば大横綱になれる例を示しました。
若き日の白鵬も、自身より小さな体で大きな力士を次々倒した千代の富士のビデオは刺激的だったそうです。こういう横綱はもう現れないと、私にとっては忘れ得ぬ横綱です。