Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

皇后杯千葉戦マニアック分析

2014-12-29 20:53:03 | レディース
昨日の皇后杯、浦和対千葉戦について生観戦恒例のマニアック分析をつけます。会場の味の素フィールド西が丘(旧西が丘サッカー場)はサッカー専用スタジアムで、選手の指示の声がバックスタンドの私にも聞こえることがあります。その声を拾い集めると面白いもので、後半から途中出場した清家選手は、プレーだけ見ているとスーパーヒロインですが、GK‪池田選手から「清家、周りよく見て」と指示が飛んでいる場面もありました。すごいと言っても、まだ18歳ですから、サッカーのすべてで完成するわけではないというのが、こんな事実からわかります。


その声で印象的だったのは、前半の浦和の内容の悪さは昨日書いた通りですが、それにいち早く気付いたDF高畑選手が、隣にいた左SBの和田選手を呼びます。和田から加藤へ、加藤から吉良へと伝言されて前にまで伝わりましたが、前半の浦和の問題点は確実に存在したことが、この事実からわかります。


和田選手がインタビューで「ラッキーな面はあった」と話すように、千葉FW菅澤選手の不調に救われたとは思いますが、バイタルエリアを相手に制圧され、ミスからカウンターを食った浦和の敗戦はスタンドの私も覚悟するほどでした。その要因には、ボランチ猶本選手の負傷離脱もあります。猶本がいなくなったことで、浦和は本来攻撃的MFの柴田をボランチに回さざるを得なくなり、柴田の攻撃力という持ち味が失われることになります。


それでも、柴田をボランチにして大丈夫と吉田監督が思っているのは、アンカーの岸川選手が信頼されているという証明です。柴田は積極的に前に出るプレーが得意なので、そこでボールを失ってもある程度は岸川が時間を稼いでくれるという信頼がなければできません。しかし、この日の岸川は、その遅らせるプレーができていませんでした。千葉サイドも、岸川のところを狙うゲームプランのようで、ボランチの瀬戸口や川村が岸川の脇のスペースを狙って上がるパターンでチャンスを作っていました。


その結果として、昨日書いたようにバイタルエリアだけは消そうと、岸川の援軍に柴田、堂園、吉良、場合によっては後藤が下がるのもやむなしと判断した結果が、清家の個人技に賭ける手段でした。おそらく、監督としてはやりたいサッカーではないと思いますが、清家がその内容の悪さを個人技で消して、浦和は3-1で千葉に勝ち決勝進出しました。


日テレの選手の技術を考えると、浦和のこの日のサッカーでは勝ち目は薄いのが正直なところですが、ボランチで落ち着かせていつものポゼッションができるよう、残り時間の修正に期待しています。
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堅守速攻が奏功(サウサンプトン対チェルシー)

2014-12-29 17:18:31 | ワールドサッカー
今日はあまりの寒さと雨で外出は控え、家でサウサンプトン対チェルシーのビデオを見ていました。サウサンプトンは吉田麻也が在籍するチームですが、今シーズンはCBロブレン、MFララーナ、FWランバートをリバプールに、MFラミレスをハルに引き抜かれており、前評判はそれほど高くありませんでした。

しかし、彼らの移籍金でそれなりの選手は加入しており、FWのペッレ(19番)がオランダのフェイエノールトから、MFのタディッチ(11番)が同じくオランダのトゥエンテから加入しています。もっとも、今季の4位という好成績は、オランダ人のクーマン監督の手腕のおかげという評判です。その一端でもわかればというのが、この試合を見た動機です。

それは、徹底した堅守速攻のスタイルでした。この試合でも、ボール保持率は39%と劣ったサウサンプトンですが、シュート数はサウサンプトン9本に対し、チェルシーは7本と上回っています。ボールはチェルシーに圧倒的に持たれ、アザール(10番)には何度もそのキレのあるドリブルを披露されているのですが、吉田が置いて行かれた1失点を除くと決定的には崩されませんでした。

退場者も出し、守勢に追われたサウサンプトンが1-1の引き分けという成果を収められたのは、サポータにとっては満足いく結果だったようで、終了のホイッスルと同時に観客は拍手でした。チェルシーのモウリーニョ監督が、なかなか崩せない展開を見て、次々と攻撃的なカードを切っていたので、なおさら引き分けはロシアの大富豪が持つチェルシーに勝たせなかったという思いが出たものと思います。

逆に、チェルシーは中1日という厳しいコンディションを見て、トップ下のオスカルや左SBのアスピリクエタを温存するなど、アウェイのこの試合は100%の力で勝ちに行かなかった事情はあります。それでも、足首の負傷を抱えているアザールが、足にボールが吸い付いているのではと思うほどのドリブルを見せるなど、チェルシーとしては出せる力は出した印象です。

モウリーニョサッカーはどちらかといえば格下チームを工夫で勝たせる方が得意なので、この日のように引いてくる相手は比較的苦手という印象は受けました。それでもリーグ首位と結果を出しているチェルシーは、このサッカーを変える必要はない印象は受けました。
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チェコ黄金時代(カレル・ブリュックナー)

2014-12-29 16:35:18 | ワールドサッカー
典型的オフネタの昔話で、元チェコ代表監督ブリュックナー氏の思い出です。彼が指揮した当時のチェコは強く、2004年欧州選手権4強、2006年ドイツW杯出場、2008年欧州選手権出場と結果を残していました。当時のチェコは、ネドベド、コラー、チェフ、ロシツキー、ポボルスキとスター揃いの豪華メンバーでした。

特に印象に残っているのは、2004年の欧州選手権でオランダと対戦した記憶です。当時、チェコは2点ビハインドを3点取って逆転して決勝トーナメントに進んだのですが、このときの采配が驚異的でした。理由は、オランダのロッベンに崩されていた守備を、逆にマーカーを置かずにパスの出しどころのファンブロンクホルストを消すことで存在感を消したという、奇策が功を奏したことです。

当時、ロッベンに崩されていた、右SBグリゲラをベンチに下げ、中盤の選手を代わりに投入していました。ロッベンの位置にはポボルスキを下げていましたが、本来攻撃的MFのポボルスキはロッベンをマークできるような守備が強い選手ではありません。しかし、右SB不在のまま、プレスを掛け続けて次第に主導権を取り戻し、ついには逆転勝利を収めた采配は、今でも元Jリーガーの解説者が絶賛するほどです。

また、ブリュックナー監督といえば、プレスの掛け具合を意図的に調節して、わざとあまりうまくない選手にボールを持たせた高等戦術も思い出せます。オランダとの対戦でも、取材したライターに「我々が誰にボールを持たせようとしたかわかるか?」と逆質問して、長身であまりうまくないスタムの名前を引き出して、「そうだ、我々はFデブールに後ろからゲームを作らせたくない。それでスタムに蹴らせようとした。」というようなことを語っていました。

当時のチェコは、ウルチカ(小道)と言われたパスと、絶対的エース、コラーの存在で黄金時代でした。コラーもドルトムントでエースストライカーだった一流選手で、こういうタレントが次々出てきた、時代の流れをうまく生かした監督です。今はブリュックナー氏は75歳で、もう監督業はやらないと宣言していますが、私がワールドサッカーにのめり込んでいた当時を思い出す、名監督でした。
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