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弱いチームの見方(2004年U-23日本対レバノン)

2015-05-01 20:34:45 | ワールドサッカー
今回、W杯アジア2次予選で日本はカンボジア、アフガニスタンといった弱いチームと同じ組になりました。過去2大会の3次予選ではこうした弱いチームとは対戦しなかった日本代表なので、もし生観戦の機会に恵まれれば何かのノウハウになると思って、過去の観戦からアテネ五輪予選の対レバノン戦(2004年3月、国立競技場)を思い出してみます。

レバノンの代表監督のコメントによれば、レバノンの大会準備期間はわずか20日ほどしか取れなかったそうです。2年かけて準備していた日本とは大きな差がありましたが、この試合は終了間際の大久保嘉人のゴールで2-1という、日本にとっては辛勝でした。

こういう機会でしか見られない、レバノンがどういうチームかには興味がありました。レバノンの準備期間の不足はチームの戦い方に現れていました。日本相手には守ってカウンターというのは共通していますが、レバノンは右サイドからしか攻撃できないチームでした。

準備期間が足りない以上、レバノンは得意とするパターンを一つしか用意できなかったことが、この事実に現れています。日本もそれはわかっていて、平山相太や大久保嘉人がフォアチェックに行って、レバノンの攻撃を前から抑えようとしました。

この相手なら勝てるというのは、すぐに感じましたが、怖いのはミスでした。日本はバーレーン戦で敗れているので、突破条件はこのレバノン戦と次のUAE戦の連勝だけです。相手の1トップ、アトウィにはスピードがあり、変なミスがあればゴール前に持ち込める機動力はありました。

その恐れていた展開が、まさに目の前で起きてしまいました。日本CB近藤がトラップミスをして、ボールをアトウィに拾われてしまいました。この失点で国立競技場は静まり返ってしまいました。引き分けでは突破は難しいと、スタンドから不安な思いで見ていました。

そこで飛び出したのが、大久保嘉人のヘディングシュートによる勝ち越し点でした。私はゴール裏にいたので、ちょうど大久保嘉人の位置から一番遠い場所でした。ヘディングシュートはわかりましたが、「誰だ?得点者は?」という思いだった記憶です。

レバノンといえど、何らかのミスがあればゴールにつながるので、サッカーはわからない、そんな思いを感じました。カンボジアやアフガニスタンは、日本のゴールラッシュの可能性もありますが、こんなしびれる展開もあり得ない話ではありません。
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