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取りに来た鹿島(5/23浦和対鹿島前半)

2015-05-24 22:12:30 | 浦和レッズ
昨日の鹿島戦、浦和はいつもの戦い方を継続するのはわかっているので、鹿島の出方を中心に見ていました。このブログを読んでいらっしゃる方には繰り返しになりますが、Jリーグの相手の浦和対策は大抵、5バックか2ラインコンパクトサッカーです。しかし、鹿島の手はそのどちらでもありませんでした。

4バックのチームには守りにくい、浦和のアウトサイドをどうやって消すかは、鹿島は十分考えてきました。それは左SBに本来CBの昌子を置き、左サイドからの攻撃は捨てても関根に仕掛けさせないと明確に役割を与えたことです。過去には、樋口監督が率いた4バックの横浜FMが浦和と同システムの広島に強かったこともあるので、やり方次第というのはわかってきました。

また、小笠原をアンカー気味に置いてロングパスで展開し、攻撃に行くのは柴崎と明確に役割を分けたのも効果がありました。浦和は興梠と李を消され、関根の突破も効かずに思うように攻撃を組み立てられず、前半は鹿島11本、浦和3本とシュート数に大きな差がありました。その差を生んだ理由には、相手の攻撃の考え方もあります。

鹿島は、浦和対策のヒントを、ACLの外国チームの戦い方に求めたようです。引いて守る相手には落ち着いて回せる浦和DFですが、水原三星のように取りに来る相手には脆さを見せることもありました。それを、ジネイ、カイオ、土居といったMF陣に意識させ、時にはGK西川にまでチェックに行きました。

ジネイは初めて見る選手ですが、運動量が多く真面目な、日本向きのFWです。このジネイが、厳しくチェックに行った結果、柏木のミスからの決定機もありましたが、GK西川が処理して何とかゼロで折り返しました。去年までの浦和なら、ここまで劣勢になったときにしのぎ切れなかったので、この内容を0-0なら御の字をいう前半でした。

ただ、浦和にも光明はありました。それは武藤雄樹です。悪いときの浦和は1トップ2シャドーが前に張り付いて戻ってこないことがありますが、武藤雄樹にはそんな心配は無用で、積極的に引いてもらいに行く良さは出ていました。この試合は武藤雄樹次第と感じていた前半戦でした。

続きは明日以降書きます。
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