Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

アトレチコの仕掛け(Aマドリード対Rマドリード1stレグ)

2015-05-03 21:32:36 | ワールドサッカー
GWの連休は、自分にとってはワールドサッカーのビデオを見るチャンスです。先日、Rマドリード(以下レアル)対Aマドリード(以下アトレチコ)の2ndレグの感想をアップしましたが、今回時間があったので1stレグも見てみました。もちろん、結果の0-0は知っていますが、サッカーは0-0にもいろいろな攻防が含まれているものです。

アトレチコは今回も2ラインコンパクトサッカーで、レアルの攻めを封じるリアクションサッカーでしたが、会心の内容だった2ndレグと比べるとこの日は2ラインが引きすぎていた印象です。レアルに、ブロックの外側からシュートに至られる場面が多く見られました。それでも、今季スペインリーグでのこのカードはアトレチコの2戦2勝だった事実を見ると、どこかにアトレチコの仕掛けが成功した要因はあったはずです。

それは、豪華に見えるレアルの中盤のサイドが理由でした。アンカーのクロース(8番)はしっかりDFラインの前にポジションを取ってボールを散らしていましたが、右のMFモドリッチ(19番)、左のMFハメス・ロドリゲス(10番)は両方ともそれぞれの国の代表チームではトップ下という攻撃的な選手です。

そこがアトレチコの仕掛けどころでした。普段は守備を基調にしながら、できるだけモドリッチやロドリゲスを後ろ向きにプレーさせようと仕掛けた速攻で何度かチャンスを作りました。また、FWが守備もできるグリーズマン(7番)と、ターゲットマンのマンジュキッチ(9番)のコンビなのもバランスがいいです。

結果的に、この試合では合わなかったとはいえ、アーリークロスを送り込んで一つでもマンジュキッチが競り勝てば1-0の勝利という勝ちパターンを作っておくことが、選手の実力では差があるこの両者の対決を面白くした要素だったと思います。また、アトレチコでは右MFのトゥランも効いていました。

2ndレグでは退場になって足を引っ張ったトゥランですが、そのステップの細かいドリブルはレアル左SBマルセロ(12番)を手玉に取る場面もあり、このレベルならトルコ代表なら圧倒的な中心選手と想像はつきました。

ベンゼマもロナウドも、決定機を決められなかったレアルは、想像以上に苦しんだ試合になりましたが、負けていなかったことが2ndレグにつながりました。世界トップレベルのレアルといえど、苦しむ試合もあるものだという例です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

G大阪戦マニアック分析

2015-05-03 10:14:52 | 浦和レッズ
昨日のG大阪戦、浦和は攻め合いを想定して、アウトサイドを平川と宇賀神にしていました。相手がSBの上がりを得意にするチームなので、前半は体力のある平川と宇賀神で抑え、勝負所で関根を投入するゲームプランだったようです。G大阪が右SBに本来ボランチの小椋を起用して慎重に来たのは想定外でしたが、藤春対平川の勝負は見ごたえがありました。

平川と梅崎のコンビがあまり合っておらず、パスミスでピンチを招いた場面こそありましたが、平川は藤春の突破は抑えてくれました。正直、平川の出番は最近減ってきており、このG大阪戦で失態を犯せば彼の選手生命にも影響が出るのではと心配していましたが、守る能力ならまだまだ関根を大きく上回り、このチームには平川は必要と改めて認識しました。

その平川で前半を抑えておいて、関根を投入してからの右サイドは面白いように機能しました。平川を抑えていた藤春が、途中から出てきた関根の持つ瞬間的なスピードとボールキープになかなか対応できていませんでした。昨年の時点ではトップレベルのサッカーを90分できない課題があった関根ですが、今は肉体改造もしっかりやってきたようで、この3試合をすべて出場して結果を出したのはさすがと感じました。

宇賀神の方は小椋が急造右SBということもあって、思い切って仕掛けました。これほど攻守両面で機能する彼を見るのは久しぶりで、相手の宇佐美や大森のカウンターにも帰陣して対応し、攻撃でも仕掛けるなど、体力なら負けない宇賀神の良さが存分に発揮された試合だったと思います。

相手のストロングポイントは宇佐美とパトリックの2トップですが、この日は宇佐美は森脇と阿部勇樹で連携して抑え、パトリックは槙野が封じました。特に、今日の埼玉新聞によれば、槙野はパトリックに対する守り方のコツを把握したようで、「パトリックを抑えられるのは俺しかいない」と自信満々のコメントでした。

それについては別記事で書こうと思いますが、皆がいいところを出してバランス良く戦った浦和の勝利は必然でした。ゼロックスで負けたときは暗澹たる気分でしたが、自分たちのいいところを出し切れば少なくとも国内の相手には勝てると、自信を取り戻すきっかけになってくれれば嬉しいです。



























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする