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ハリルホジッチ・アーカイブ(2014年アルジェリア対ロシア)

2015-05-21 19:53:26 | ワールドサッカー
ハリルホジッチ監督のアルジェリア代表監督時代の映像、2014年ブラジルW杯アルジェリア対ロシアの映像が手に入ったので、ビデオで確認しました。残念ながら、映像がハイビジョンでなく、引きの映像では背番号が見えないので、自分では戦術分析できませんが、解説の城福浩氏のコメントは楽しませてくれました。

この試合は、開始5分でロシアに先制点が入りました。ハリル監督のアルジェリアは、引き分けでも決勝トーナメントに進めますが、負けると敗退決定です。その状況を見て、ハリル監督は決定的な2点目を取られないようにしながら、少し攻勢を強める工夫をしてきました。

当時のアルジェリアは、基本の布陣は4-2-3-1ですが、4-1-4-1も併用していました。ボランチの一枚を上げれば変更できる戦術変更ですが、考え方は異なる戦術です。4-2-3-1はトップ下が重要な戦術ですが、4-1-4-1は両ウイングを生かす戦術です。

右ウイングの10番、インサイドハーフの11番、1トップの13番が多くボールを持っていたことを考えると、ハリル監督の4-1-4-1の意図は十分選手に伝わっており、ウイングを使ってチャンスをうかがう試合展開にしていました。

また、守備面では、ハリル監督は城福氏によれば「人をつかみに行く(マンツーマン)」守備をしていました。そのため、最終ラインはオフサイドを取りに行かず、相手攻撃陣に対して数的優位を保つ考え方です。また、アルジェリアの4-1-4-1のインサイドハーフが相手のボランチ2枚に対しても、「つかみ」に行っていました。

その効果もあり、アルジェリアはこの試合を引き分けに持ち込み、2位で決勝トーナメントに進出しました。優勝したドイツに延長戦まで持ち込んだ試合が注目されていますが、この試合もハリル監督の持っている戦術のオプションを十分に発揮した試合になりました。

ハリル監督の日本代表を、これから何試合も見ていくことになるので、そんなオプションが見られることを楽しみにしています。是非とも、スタジアムに足を運んで、ハリル監督の練習や戦術を生で見届けたいと、改めて感じました。

写真はヤエカシワバという、紫陽花の一種です。これからは紫陽花の季節で、埼スタの紫陽花の道を楽しみにしたいです。
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