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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

アウトサイドが空いた(5/16浦和対FC東京)

2015-05-16 22:51:02 | 浦和レッズ
浦和は興梠が1トップ、李忠成がシャドーとメンバーをいじってきましたが、私のいつものあまのじゃくで、先に東京の出方を見てみました。東京は戦術的に仕掛けてくるイタリア人のフィッカデンティ氏が率いるので、キックオフ直後の布陣を確認しておく必要があります。

その布陣は4-3-3でした。去年、3トップで武藤嘉紀を左ウイングに置いて、スピードに難がある森脇のところを仕掛けさせて成功しているので、二匹目のどじょうを狙ったのかもしれません。しかし、浦和の守備陣は武藤嘉紀対策は立てていました。基本は「裏に走らせない」で、体を入れて走るコースを消す、スルーパスは未然にカットするなどの徹底を見せて、武藤嘉紀が目立ったのはCKからのヘディングシュートのときだけでした。

武藤嘉紀の左ウイングが機能していないのを見た、フィッカデンティ監督は前半で早くも三田を下げて高橋秀人を投入して4-4-2に布陣を変更してきました。武藤嘉紀は今季、2トップで出場する試合が多いので、普段の形に戻した采配でした。スピード型アタッカーのイメージがある武藤嘉紀ですが、実はフィジカルの強さとヘディングも持っていて、ワンタッチゴールを狙わせようとしてきたのでしょう。

それをさせなかったのが、浦和の攻撃陣の破壊力でした。FC東京の4バックは、浦和のアウトサイドが面白いように空くというミシャサッカーの長所を発揮しやすい相手です。いきなり、最初のチャンスで宇賀神がフリーになりましたが、彼の上げた低いクロスが絶妙でした。うまい具合にDFとGKの間に入れたボールを、李忠成がわずかに触ってコースを変え、浦和は開始5分で先制という、いい入り方をすることができました。

関根の2点目も宇賀神からのクロスです。どうしても、FC東京の4バックで浦和の1トップ2シャドーを見ようとすると、興梠や李に引きつけられてしまいます。空いた、宇賀神と関根で実際に点が取れた事実を見ると、FC東京が攻め合いを意図してあえて浦和のアウトサイド対策を立てなかったのが裏目になったと思います。

FC東京は、関根の守備力を狙った太田が何度かクロスを上げていました。その太田からのクロスで後半、前田のヘディングで1点返しましたが、反撃が遅かった印象です。

書き足りないことは明日のマニアック分析に回します。



























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剛速球との遭遇(5/14日本ハム対西武)

2015-05-16 11:05:51 | 他スポーツ
最近、ブログの更新が滞り気味なのは、めったにない西武ライオンズのプロ野球中継が、NHK-BSであったからです。その中では、札幌ドームで日本ハムのエース大谷翔平と対戦して、結果こそ1-2で敗れたものの明日につながる敗戦だった試合が印象的です。

皆さんご存知の通り、大谷はコントロールに課題があるとはいえ、160km近い日本人離れしたストレートを放ります。テレビで球筋を見る限りでは、手元でさらに伸びている印象で、ボール球でも時に空振りするほどの威力を持っています。

解説の小久保氏によれば、こういう投手を攻略するにはストレートを待ち、そのストレートが甘く入る失投を確実にフェアゾーンに飛ばすしかないそうです。日本に来る外国人投手も、球はあまり速くない技巧派が多いので、日本の打者にとってはこういうタイプは大谷が初めての選手もいると思います。

西武打線は、大谷をまったく打てませんでした。浅村、中村おかわり君、メヒア、森という強力打線を誇る西武が、大谷のストレート勝負に空振り三振が続きました。小久保氏の言う、ストレート狙いでは、フォークを空振りするのはやむを得ないという指摘で、実際、ボールになるフォークに引っかかる場面もありました。

そんな試合を接戦に持ち込んだのは、西武先発ルブランの好投が理由でした。ルブランは大谷と違って、ストレートの最速は140km出ない投手ですが、日本ハム打線はルブランのカーブに手こずっていました。内野ゴロで打たせて取る投球で、バックも栗山が二度、好返球でホームで刺すなど引き締まったいい試合でした。

最後はルブランが8回につかまり、日本ハム5番ハーミッダのタイムリー2塁打で2点取られて敗れましたが、相手が大谷といえども、皆で工夫して力を出し合えば少なくとも接戦には持ち込めるという、野球の面白さを感じた試合でした。9回に浅村が大谷からタイムリーを放ち、あと一歩のところまで大谷を追い詰めたことも含め、負けたとはいえ楽しめたテレビ観戦でした。
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5バックリトリート(2014年コスタリカ)

2015-05-16 09:36:51 | ワールドサッカー
今日は埼玉スタジアムのFC東京戦に行くので、即日更新ができない場合に備えて穴埋めネタを用意しておきます。過去の印象的な戦術を最近振り返っていますが、2014年ブラジルW杯で8強と躍進したコスタリカ代表も印象的です。当時のコスタリカは、5バックリトリートサッカーでした。

コスタリカは、イングランド、イタリア、ウルグアイという死の組に入れられたので、この大会での活躍を予想したサッカーファンはいなかったと思います。コスタリカは、この死の組に入れられた事の重大性を感じたようで、親善試合の日本戦で5バックを試してきました。しかし、その日本戦は1-2で敗れています。それも、コスタリカの快進撃を予想できなかった理由です。

5バックリトリートという戦術は、Jリーグでもよく見ますが、なかなか組み立てて攻撃に持ち込むところにJリーグのチームは苦労していた印象です。しかし、コスタリカは攻撃のやり方もしっかり構築していました。攻撃に行くのは5バックのどちらかのアウトサイドと、1トップのキャンベル、トップ下のルイスです。

このルイスの運動量が非常に効いていて、コスタリカがクロスを放り込むと真ん中のターゲットが常に2枚いる状況を作っていました。Jリーグのチームが5バックリトリートから攻撃に持ち込めない理由は、ターゲットの枚数が足りないからです。ルイスが守るときは5-4-1の「4」のラインに引き、攻撃のときは2トップ気味に出るという、攻守両面の貢献があったからできた戦術です。

コスタリカはイタリア、ウルグアイに連勝してイングランドに引き分け、なんとこの死の組を1位で通過することに成功しました。これを予想していたのは、かつてのコスタリカ代表ストライカー、ワンチョペ氏だけでした。1990年に名将ボラ・ミルティノビッチが率いて決勝トーナメントに進出したことが奇跡的と言われた小国コスタリカが、再び成し遂げた快挙でした。

もっとも、中南米の国のサッカー熱は想像以上に高く、代表チームが弱い国でもサッカーは盛んと聞きます。そんな文化も、コスタリカの活躍の要因だったと思います。(写真は日比谷公園のバラです。)
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