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栃ノ心の記憶

2021-03-13 19:38:21 | 他スポーツ
今日は雨で散歩に出られなかったので、穴埋めネタの相撲ネタで、元大関栃ノ心の記憶です。栃ノ心は現役の力士では唯一「吊り出し」ができそうな力士で、現在の大型力士でも力でねじ伏せることができます。もっとも、今は番付も平幕に下がり、上位相手にはなかなかその力を発揮させてもらえなくなっています。

栃ノ心はジョージアのムツヘタの出身で、少年時代は柔道やサンボなど複数の格闘技をこなしていましたが、相撲のジュニア世界選手権での活躍を認められて春日野部屋に18歳で入門してきます。出世は早く、2年ちょっとで幕内まで上がってきます。将来有望と言われており、四つに組んだときの力の強さは当時から光っていました。

しかし、そんな栃ノ心を襲ったのは、膝の靭帯断裂の重傷でした。前頭11枚目だった番付は休場の間にどんどん落ちていき、復帰した場所では幕下55枚目と三段目に近い位置でした。当時の栃ノ心の映像を見た印象では、周りの力士とは筋肉のつき方が全然違っており、一人だけ幕内力士が混じっていると感じるほど圧倒的に強く、幕下で2場所連続7戦全勝優勝して十両に戻ってきます。

十両時代の栃ノ心を地元さいたま巡業でも見ましたが、十両は相手にならないとばかりに圧倒的に強く、聞いた話では横綱とも稽古していたほどでした。十両も13勝2敗、15戦全勝で2場所で通過し、幕下から4場所で一気に前頭8枚目まで復帰を果たしました。休場していた期間、膝以外の場所は鍛えることを怠らなかった、四股名の通りの「心」の強さでした。

その後は前頭3枚目の位置で平幕優勝を果たすと、その後2場所連続で二桁勝利を挙げて、大関にまで昇進しました。当時、白鵬に25戦全敗と勝てなかった栃ノ心が、26回目の対戦でようやく勝利できたことが大関昇進につながりました。大関では在位7場所と史上2番目の短命大関に終わってしまいましたが、平幕に落ちた今でも腐らず相撲を続けています。

栃ノ心はあの巨体ですが、立ち合いの変化などの「小技」もできます。膝を痛めて苦しい場所で何度か決めたのを覚えており、今でも時折変化を見せます。今や33歳とベテランですが、ジョージアでは国民栄誉賞を受賞するなど英雄で、帰国しても生活には困らないところまでは行けたかなと思います。
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