ルヴァン杯湘南戦プレビュー

明日、浦和はアウェイの平塚で、湘南ベルマーレとルヴァン杯の予選リーグの初戦を戦います。今季初戦となったリーグ戦のFC東京戦が好内容の試合でしたが、この試合はリーグ戦の間に挟まっている強行日程の試合で、メンバーを落としてサブ組を出すとすればここしかないというタイミングです。おそらく、浦和も湘南も、聞いたことのない選手がスタメンにいる可能性が高いでしょう。

湘南は昨季、降格がなかったのに救われましたが、18位と最下位でした。監督も浮島監督が続投しており、選手もDF坂(->大分)、鈴木冬一(->スイスリーグ)、齊藤未月(->ロシアリーグ)と主力選手が流出しています。ベテランの山本脩斗(鹿島)や、ウェリントンなどを補強していますが、明るい材料はあまりないチームです。

湘南の開幕戦は鳥栖とホームで対戦し、0-1で敗れています。試合終盤に与えたPKが決勝点となった惜しい敗戦です。湘南といえば、DFが入れ替わりながら上がってきて的を絞りにくい「湘南スタイル」で一世を風靡しましたが、そのサッカーを作ったチョウ監督の退任から既に3年が経っており、当時のノウハウを知る選手も少なくなってきました。

浦和は、現時点ではBチームを編成すると何人かユースの選手を使わざるを得ないという、決して厚いとは言えない選手層ですが、ベテラン選手はまだ無理をするタイミングではないので、最低でも半分ほどはスタメンが入れ替わると予想します。新人のDF藤原やMF大久保あたりは、デビュー戦になる可能性があります。

ロドリゲス監督が、どうやってこの試合を使ってチーム状態を上げていくか、何かしらの回答は得られるのではと思っています。ロドリゲス監督にとってJ1での指揮は初めてですが、24歳から指導者になって、既に指導者歴22年という長い経験を持っているので、この試合の使い方は既に頭の中で決まっていると思いたいです。