Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

昨日の九石ドーム

2009-11-23 11:19:21 | 他チーム
私のような他チームサポにも、昨日の九石ドームでの結果(大分が川崎Fに1-0で勝利)には大いに驚きました。たまたま自宅にいて、この試合をテレビで見ていたので、ちょっとこの試合について書いてみます。

メンバー的に見れば、川崎Fは中村憲剛もジュニーニョもいるベストメンバーです。しかし、BSの中継で解説の山野氏が強調していたのは中村憲剛の運動量の少なさでした。確かに、中村憲剛は右足内転筋を痛めて代表の南アフリカ遠征を辞退しています。

いわば、この大分戦で起用するのは賭けだったわけです。しかも、中村憲剛はもともと柔らかい筋肉を持っているらしく、29歳にして筋肉系の怪我は初めてだったそうです。浦和レッズの山田暢久も、32歳で初めて肉離れを経験しますが、このときはアスレチックトレーナーが本人の混乱を鎮めるのに時間がかかったそうです。

そのため、どこまで治れば出られる状態になるか、中村憲剛本人もわかっていなかった面もあると思います。しかも、CKやFKはレナチーニョに任せていましたから、ロングキック一発で展開を変える中村憲剛らしさは出しにくい状況でした。

それでも、大分が普通の出来だったら川崎Fが勝てたと思いますが、この日の大分は急造4バックが見事にはまり、ボランチで起用した家長が初めてとは思えないボールさばきを見せて、大分が常にボールを支配していました。これが最初からできたらこの順位(最下位)にはいないはずと思わせる、会心の出来でした。

浦和も大分に負けたことがありますから、心情的にはよくわかりますが、大分というチームは去年、1-0を守り切るノウハウは蓄積しているチームです。CKを一旦跳ね返し、こぼれたところにエジミウソンを置いて流れを切るというプレーの連続に、川崎Fは次第に焦りの色を濃くしていきました。

川崎Fは九石ドームで勝ったことがないという、ゲンの悪さも、こういう展開になると焦りの要素になります。結局、1点を守り切られた川崎Fは優勝争いの中で痛恨の黒星を喫します。しかし、次の試合は鹿島とG大阪の直接対決です。これが引き分けもしくはG大阪の勝利に終われば、まだ川崎Fにもチャンスはあります。次の新潟戦での勝利は必須として、まだできることはあるはずです。
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W杯予選、終わる

2009-11-22 15:40:03 | ワールドサッカー
今回の11/14、11/18の国際Aマッチデーで全世界で行われていたW杯予選の全日程が終了しました。これでW杯出場の32ヶ国が出揃い、あとは組み合わせ抽選を待つだけになります。

常連のスウェーデン、欧州選手権4強のトルコ、98年W杯3位のクロアチア、アフリカ選手権優勝のエジプトら強豪チームの予選敗退はありましたが、今回はC・ロナウド、カカ、アンリ、エトー、ドログバらビッグネームはきちんと南アフリカにやってきます。

サプライズはロシアの敗退です。スロベニアとアウェイで対戦した第2戦、0-1で敗れたロシアはアウェイゴールの差で敗退してしまいました。世界中で結果を出してきたヒディンク監督にとっては、痛恨の予選敗退に終わりました。

第1戦で0-0だったギリシャ対ウクライナは、第2戦で1-0と勝利したギリシャが予選を突破しました。ギリシャのドイツ人監督のレーハーゲル氏は71歳という大ベテランです。かつてはドイツのブレーメンの監督を長く務めていた、ドイツでも有名な指導者です。

ギリシャでも2004年欧州選手権優勝の実績を誇りますが、当時のギリシャはマンツーマンDFを基本として得点の多くはセットプレーという手堅いサッカーでした。欧州トップレベルのタレントはいないチームですが、予想以上のサッカーをする可能性はあります。

ポルトガルはC・ロナウドを負傷で欠きましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナを2試合とも1-0で下してW杯出場を決めました。マルタ戦の残り10分だけ映像を見ましたが、今回のチームもドイツ大会とほぼ同じ中盤にキープさせるチームです。

シモン、デコら前回大会のメンバーも残っています。どうしてもC・ロナウドに注目が集まってしまうでしょうが、強力なエースストライカーを持たないチームがどうやって勝つか、日本代表のヒントになるチームです。

フランス対アイルランドは順当勝ちに思えましたが、実際は延長戦までもつれ込み、しかもアシストしたアンリがハンドだったのを主審が見逃したというきわどい試合でした。アイルランドの国民はアウェイのフランスに大挙して押し掛けた熱心なサポもいますから、この敗戦は受け入れ難いでしょう。

しかし、主審の裁定を第三者が覆すことはできないルールになっています。それも運と思うしかないのでしょう。
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エジミウソン、伝説へ(11/21浦和対磐田)

2009-11-22 11:38:25 | 浦和レッズ
これまで、エジミウソンのゴールで勝った試合は結構たくさんあります。しかし、当ブログでは守備の安定や攻撃の形作りなど、他の要因に勝利の理由を見出すことがほとんどでした。しかし、昨日の試合だけは違います。エジミウソン一人でチームを救った試合で、彼が伝説に残る活躍をしたと言ってもいいでしょう。

前半は1-0ながら完勝ペースに思えました。高原の左MFはハンブルガーSV(ドイツ)時代に経験がありますが、鋭いドリブルから正確なクロスでエジミウソンのゴールをアシストしました。それ以外にも磐田のペナルティエリア内で何度もボールを持てる、チャンスの多い展開でした。

その理由には、田中達也、高原、エジミウソンのFW系の選手を3人並べて、輪番制でMFに下がるという流動的な前線が磐田のマークを混乱させてうまくはまったとも言えます。エジミウソンもその気になればMFもできないことはありません。

ただ、後半のプレーはいただけません。特に守備陣は連係はどうなっているの?というまずさで、イ・グノをゴール前でフリーにしたり、1点目の失点の場面ではクロスに反応した選手が本来の平川ではなく、エジミウソンだったことはまずさを感じます。

これで村井は難なくエジミウソンをかわして、前田のゴールにつなげる結果になりました。2点目もCKの守備が安定せず、二人もフリーの選手を作ってしまったことはいただけません。

それでも、この日の浦和は本来は苦し紛れの交代だったエスクデロが、ドリブルで次々突き進むなど、勝とうという気持ちは常に持っていました。シュートが次々バーを叩く展開には不運に負けてしまいそうな気持ちになりましたが、最後まで攻め続けたことと、磐田が引き分け狙いで鈴木秀人を投入したことが最終的には結果につながりました。

エジミウソンの決定力ですが、基本的に待ちのFWです。しかし、細かく動いて相手のマークを外す能力と、点が取れそうな位置を見分ける能力に長けています。浦和が個人技のワシントンより、チームプレーで点を取るFWをという理由でエジミウソンを取ったのですが、ようやくその狙いが結実した試合ではありました。
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シード国予想

2009-11-21 10:57:18 | ワールドサッカー
W杯参加32ヶ国が出揃ったことで、いよいよ興味は組み合わせ抽選に移ります。今回、第一シード8ヶ国がどこになるかは注目ですが、一つは開催国南アフリカになることが決まっています。(第一シード国と当たらないのですから、それだけ開催国は有利なわけです)

残り7ヶ国の予想をしてみますが、過去3大会の結果を見ているらしいという情報は得ています。どういう方法で計算しているかは知らないので、F1グランプリと同じ点数方式(優勝10点、準優勝6点、3位4点、4位3点、ベスト8・2点、ベスト16・1点)で計算してみます。

そうなると、

1位ブラジル18点(準優勝+優勝+ベスト8)
2位フランス16点(優勝+1次L+準優勝)
3位イタリア13点(ベスト8+ベスト16+優勝)
4位ドイツ12点(ベスト8+準優勝+3位)
5位イングランド5点(ベスト16+ベスト8+ベスト8)
6位オランダ4点(4位+予選落ち+ベスト16)
6位アルゼンチン4点(ベスト8+1次L+ベスト8)

この7ヶ国が第一シードと予想します。ということは、
メキシコ3点(ベスト16+ベスト16+ベスト16)、スペイン3点(1次L+ベスト8+ベスト16)、ポルトガル3点(予選落ち+1次L+4位)といったあたりがシード落ちすることになります。

こういうチームと1次リーグで同じ組になるチームはたまったものではありません。特に今回優勝候補筆頭の呼び声もあるスペインがシード落ちすることになれば、スペインの入った組は確実に「死の組」と呼ばれることになりそうです。

また、毎年楽な組になる、開催国南アフリカの組み合わせも注目です。ニュージーランド、朝鮮民主主義人民共和国、ホンジュラスといったあたりが同じ組に入れられそうですが、今回は南アフリカの大会前の準備(親善試合で黒星続き)がうまくいっていないので、疑惑の判定などが生じる可能性もあります。

日本はどこに入れば楽かといえば、南アフリカと同じ組に入って2位通過を狙うか、第一シードの中ではフランスが今のところ不調とかいろいろ考えていますが、よほどのことがない限り、2位通過すら可能性がゼロに近いということは少ないのではと思っています。
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磐田戦プレビュー

2009-11-20 18:48:09 | 浦和レッズ
昨日は体調不良でブログを更新できず、大変失礼しました。香港戦の後半、寝てしまうという、サッカー分析を趣味とするブログとしては完全な失態ですが、一応仕事帰りに書いているブログなので、こういうこともあり得ます。お許しください。

気を取り直して、今日のネタですが、明日は浦和の磐田戦です。磐田を見るのは3月のアウェイ戦以来ということもあり、スタメンの名前は当時とは当然入れ替わっているでしょう。楽しみなのは、初めて見る韓国代表のイ・グノです。

昨年、入れ換え戦で勝って辛くもJ1に残った磐田は、今季の開幕2試合で10失点と最悪のスタートを切り、今季も降格候補に予想されていました。そんな危機を救ったのが、韓国代表のレギュラーFWのイ・グノでした。

イ・グノは海外志向が強く、磐田に移籍する前は海外に行くためにどこのチームにも所属していませんでした。空白期間を作っては海外移籍にマイナスと判断したイ・グノサイドが、たまたま外国人枠が空いていた磐田と契約したことで、磐田は劇的に変わることになります。

イ・グノ自身の決定力も見事でしたが、前でボールを持てることが崩壊状態だったDFにも良い影響を与えました。残留争いには関わらないでここまで来られたのは、前半戦のイ・グノ効果が大きいです。

また、前田がついに得点感覚に目覚め、ポストプレーの強さだけではなくなったことも大きいです。しかし、それでも中位のチームですから、どこかに隙はあるはずと思います。

浦和の方は、梅崎が練習中に膝の十字靭帯を断裂して、来季の開幕にも間に合わなくなってしまいました。原口はFC東京戦のレッドカードで出場停止です。こうなると、攻撃的MFが決定的に足りません。

インフルエンザ明けのポンテ、負傷明けの山田直輝の状態は不明ですが、彼ら二人が無理だと宇賀神や林のスタメンもあるかもしれません。FC東京戦は守り勝ちのサッカーでしたが、後半の最初の10分だけはフィンケサッカーらしい形が出ました。

そういう時間帯を少しでも長くして、耐えるときはしっかり耐えるサッカーをやって欲しいですが、MFに誰が出るかにもよるでしょう。
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サテライトのエース(千島徹)

2009-11-18 18:53:29 | 浦和レッズ
今日は代表の香港戦ですが、翌日が仕事の日のナイトゲームの即日更新は勘弁していただきます。穴埋めネタですが、先日、J2愛媛に所属していた、元浦和の千島徹選手が引退を表明しました。ここのところ怪我がちだったので、トライアウトに出られる状態でもなかったのでしょう。

千島は浦和ユースの出身で、トップチームには2000年に加入しています。当時、浦和ユースは積極的にプロを育成する方針ではなかったので、この年代からプロが出たのは奇跡と言われています。ただ、加入のタイミングは千島にとってはいいタイミングではありませんでした。

それは、本来ならばサテライトリーグに参戦するつもりで多めに選手を獲得したのですが、当時はJ1が土曜、J2が日曜に試合が行われる日程になっていました。サテライトリーグに当時J2の浦和が参戦すると、どうしても平日に試合をやるなど日程に悪影響が出るため、結局サテライトには参加しないことになってしまいました。

当時新人だった千島にとっては、大学生相手の練習試合しかアピールの場がないというのは苦しかったでしょう。一年目はトップに絡むことはありませんでした。しかし、翌年は浦和がJ1に昇格したので、サテライトリーグも復活しました。

このサテライトで結果を出して戦力と認められてきたのが千島です。だいぶ記憶は薄くなってきましたが、スピード型で、相手GKの頭上を抜くループシュートも得意にしていました。そんな千島の最大のチャンスは2003年のリーグ終盤戦のエメルソンの出場停止でした。

勝てば優勝の望みも出るアウェイの清水戦、退場者を出した相手を一気に畳み掛けようと、ベンチスタートだった千島に出番が回ってきました。しかし、この試合は9人の相手に敗れるという衝撃的な敗北で、千島も結果を出せませんでした。

それ以降、千島がトップチームに定着することはなかったと記憶しています。こういうサテライトから頭角を現すタイプは、なかなか継続的にチャンスをもらえることは少ないです。千島も、たった一回で結果を出せというのは厳しかったでしょう。

それがプロの厳しさと言えばそうなのですが、もしあの清水戦で勝ち越しゴールでも決めていたら、今ごろ伝説に残っていたかもしれません。
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香港戦プレビュー

2009-11-17 18:56:41 | ワールドサッカー
まだ、南アフリカ戦のビデオも見ていませんが、明日は早くも代表のアジア杯予選の香港戦がアウェイで行われます。香港とは10月にホームで対戦していますが、このときの感触が通用すれば香港は一か八かのロングボールしか上げられないでしょう。

しかし、香港のアウェイ戦はそんな簡単な試合にならないかもしれません。理由は2003年、アテネ五輪を目指したU-22代表がアウェイで香港のA代表と対戦した記憶があるからです。当時、審判は中立国から出せば一応ルール違反ではありませんが、このとき香港協会が用意した審判は中国人でした。

一応、中国のサッカー協会と香港のサッカー協会は別組織ですが、国としては同じ国ですから、当然香港寄りのジャッジになるのは否定できません。そんな理由もあって、鈴木啓太が理不尽なレッドカードで退場するなど試合は荒れ、日本が1-0で勝ったものの後味の悪さが残りました。

今回は日本代表は可能な限り欧州組も並べて、全力で香港に勝ちに行く方針のようですが、香港側の策略によっては苦しめられるかもしれません。

香港は前回の戦いを見る限り、4-5-1の布陣でサイドハーフにボールを入れようとするサッカーに見えました。しかし、日本のボール支配率の高さで中盤はずるずる引くことになり、サイドハーフは低い位置でしかボールを持てませんでした。

こうなると、香港の攻撃は合えば幸運というようなアーリークロスがほとんどになります。これなら、今の日本代表DFの力なら余裕を持ってクリアできるでしょう。問題が起きるとすれば、自慢の中盤が軽率なパスミスをした場合です。

攻守同数のカウンターを食らってしまうと、香港のFWも決める力はあります。何点取って圧勝したとしても、そういう場面を作られてしまったら成功とは思えません。チームの集中力が問われる一戦だと思います。
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DFラインの裏(大柴健二)

2009-11-16 18:54:17 | 浦和レッズ
代表ウイークはネタが少ないので、またも昔話で若いサポには失礼しますが、1996年から2000年まで浦和で活躍したFWだった大柴健二さんの思い出です。大柴はスピード型のFWで、DFラインの裏でボールがもらえる必勝パターンを持っていました。

福田の負傷時には、大柴と岡野で2トップを組み、岡野が大柴のことを「野人2号」「雑草」と呼んでいました。高校時代無名だった岡野自身と共通点があると思っていたらしく、プライベートでも仲が良いらしく、最近でも岡野の1日店長に大柴が駆けつけるほどでした。

大柴がキャリアで一番輝いたのは原監督の一年目の1998年です。それまでのドイツ人監督はプロ入りするような選手は完成されていてもううまくはならないという発想で練習を組み立てていましたが、原監督は既に25歳だった大柴も練習次第ではうまくなると考えていました。

原監督の居残り練習は、後にFC東京でも有名になりますが、この当時は原監督もまだ若く、自らシュート練習をさせることを苦にしませんでした。当時、居残り練習の対象は大柴と永井でした。

永井はギドのコネでドイツのカールスルーエに移籍して、フィジカルを身につけて帰ってきました。大柴もこの年は開幕からゴールを量産して、キャップは得られなかったものの代表合宿にも呼ばれています。

ただ、翌1999年は大柴にとって苦難の年になります。決定機に力みすぎて外すシーンも何度か見られ、大柴の不振もJ2降格の一つの理由になりました。居残り練習で鍛えてくれた原監督が去ったのも悪い影響があったかもしれません。

翌2000年は途中出場が主な役割になりますが、土橋のVゴールで昇格を決めた最終戦の鳥栖戦にも出場していました。ただ、この時期に左アウトサイドで起用されることが多かったので、自分はFWで勝負したいと思ったらしく、西沢の海外移籍でFWが足りなかったC大阪に移籍します。

その後は横浜FCに移籍したところまではチェックしていますが、現在どうしているかは不明です。輝いた時期があまりに鮮やかだったので、早すぎる引退は惜しまれる選手でした。
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サイドの攻防(11/15横浜FM対川崎F)

2009-11-15 21:04:06 | 他チーム
千葉戦、J2富山戦を連勝して、ナビスコ杯のショックは振り払ったかに思える川崎Fですが、ナビスコ杯決勝でFC東京が成功した川崎F対策は、当然全チームに知れ渡っているはずです。

それは、川崎Fの3トップが均等な並びを取らず、ジュニーニョ、鄭大世を真ん中に置く2トップに、ウイングタイプのレナチーニョを置いた非対称な3トップだということです。あまりレナチーニョに惑わされず、真ん中のジュニーニョと鄭大世を消せばいいというのが、FC東京が成功した手です。

事実、前半の横浜FMの戦い方を見ていると、3ボランチと4バックがしっかり引いて真ん中のスペースを消し、攻撃はトップ下の狩野のセンスに任せるというゲームプランに見えました。

この戦い方で、チャンスも作っていて、渡邊千真のドリブルで川崎Fゴールを脅かしていました。GK杉山の好守がなければ、前半で試合が終わっていたかもしれません。しかし、先制点は川崎Fに入りました。田坂のCKからのジュニーニョのゴールでした。

それでも、狩野から渡邊千真のラインは何度かつながっていて、必ずしも川崎F優位ではないと思っていましたが、坂田の負傷交代が流れを一気に横浜FMに持っていきます。前半は1-0で折り返しましたが、後半に入り、左サイドの小宮山と山瀬功治の個人技の連携で、何度もサイドを崩します。

その結果、山瀬功治の個人技で同点ゴールまで持っていくことになります。川崎Fは何か守りの交代をするのかと思っていたら、谷口に代えて木村を入れる交代で来ました。この木村、個人技があってなかなか面白い存在で、前線でのキープ率を上げて勝負という意図の交代だったようです。

延長突入が濃厚になってきた後半の終わり、面白いように崩していた横浜FMの左サイドが逆に川崎Fにチャンスを与えることになりました。小宮山からボールを奪ったレナチーニョのドリブルから、クロスを途中出場の矢島が叩き込んで2-1と勝ち越し、川崎Fがベスト8を決めました。

あれほどプラン通りに事を運んでいた左サイドが、逆に決勝ゴールの起点になるとは横浜FMにとっては誤算だったでしょう。金クナンをFWに上げるパワープレーも実らず決着はつきました。

これで、川崎Fは全ての大会でベスト8以上を確定させました。これは取れそうでなかなかタイトルが取れないことを意味しており、サポも苦しいでしょう。何とか天皇杯はと、外野の立場ながら応援しています。
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菊の花

2009-11-15 18:27:38 | 雑記
今日は11月とは思えない暖かい快晴の日で、こんな日にレッズの試合がない寂しさも感じます。その代わりに、日本サッカー後援会の無料入場の特典を利用して、日産スタジアムの横浜FM対川崎Fを見に行っていました(試合内容は別記事)。

写真は家の庭に植わる菊の花です。この花が咲く頃を境に、季節が秋から冬に向かうことを実感します。今は亡き祖父の愛した花で、動物には縁がなかった我が家で、最も愛された「生物」かもしれません。
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