職場でふるさと納税の話になり、「自分の住んでいる自治体にふるさと納税ができるのか」ということが話題になりました。
私は「できないんじゃないかな」と思っていたのですが、ある職員が「できるところもあるみたいですよ」と言って、その場では答えが見つかりませんでした。
家に帰ってきてから調べてみましたが、どうやら「寄付はできるが、返礼品がもらえるかどうかはその自治体によって対応が異なる」ということのよう。
考えてみると、自分の住んでいる自治体には黙っていてもお金が渡るわけで、わざわざ「2千円を除く寄付額が控除される」ということから、返ってこない2千円を余計に払う必要はありません。
わが町への寄付で返礼品がもらえるかどうかがポイントになりそうです。
私の住んでいる札幌市のふるさと納税サイトを見たところ、札幌市民でももらえる返礼品もあれば、市外・道外からでなければもらえない返礼品というものが作られていました。
ただ、札幌市が市民でも受け取れる返礼品としてホームページにあるのは、①平成29年3月31日までの募集によるもので、②先着百名、③内容は缶バッジやマウスパッドなど、食べられるようなものではなかったよう。
自分の住む自治体に、ふるさと納税はできるけれど、返礼品については自治体の考えによるというあたりで、自治体役場へ訊いてみるしかないようです。
そもそも自分の住む町に税金を払うのは原則なわけで、それで申し込んだ人だけが有利な扱いを受けるというのは公平性に欠けるということなのでしょう。
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さて私自身は、返礼品として自治体内の特産物が、自治体内の業者さんの売り上げとして全国に運ばれて知られるようになる、ということは好意的に考えていて、大いにやって良いと思っています。
そういう制度があるのにやらないという方の多くは、この制度に馴染みがなくて、確定申告やら手続きが面倒だ、と思っているからではないでしょうか。
こういうことも社会人としての勉強なのですが、「勉強は嫌い」という方は多いようです。
どれくらいの「お得」があれば人は行動を変えるのでしょうか。
そういう社会実験だと思うと、なかなか興味深いところのあるふるさと納税制度ではあります。