もう30年前に半年だけ霞が関の本省で一緒に仕事をした同僚から連絡があって、「月曜日に札幌へ行くことになっていて、見てみると泊まるホテルがあなたの職場のすぐ近くなので、会いませんか」とのこと。
「おお、懐かしい!ぜひ会いましょう」
久しぶりに会った彼は、当時より白髪が増えていましたが、お互いに会ってしまえば30年前とはほとんど変わっていないように見えます。
「当時の本省はなんだかわからないけど仕事が多かったねえ」という話題で笑いあいました。
なにしろ彼は10月に着任した時から一週間家に帰らずに本省に泊まり込んで、それをいまだに奥様に愚痴られているとのこと。
私も、当時は係長でしたが、10月からははじめ4人いた係長が3人になってしまい、一気に仕事の負荷が増しました。
そのため通勤の片道1時間40分の往復時間がもったいないので、職場に置いてあるボンボンベッドで仮眠をとる形で月曜から金曜まで何週間も泊まり込んだものです。
今で言うと超勤時間は、月に100時間以上。しまいには、守衛さんから夜遅くに「今日はお風呂はいいのかい」と電話がきたものです。
友人の方は、「実現しないような長期計画を作るな!、なんて省内で責められて立ち往生しましたねえ」と笑います。出来もしない計画と言われたものも最後はちゃんと実現したのですが、なにもかもが夢のような時間でした。
むちゃくちゃな時間を過ごしても、今はお互いに健康でいられるのは幸いです。
再び会う事を約束して別れました。
年賀状だけの付き合いになったなあ、と思っていたのですが、こういう縁が再びつながるのは素敵ですね。
年賀状も侮れないものです。
【〆は喜来登のラーメン】