北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ただ磨けばよいというものではない ~ 歯磨きも目的意識をしっかりと

2022-11-10 23:08:33 | Weblog

 

 歯の定期検診に行ってきました。

 歯の健康状態はインプラントの歯にとっては重大です。

 染め出し液で歯磨きの汚れをチェックして、それからはぐきの閉まり具合を確認、最後に歯石を取るという一連の内容です。

「なにか気になることはありますか?」というので、「インプラントの歯に接する自分の歯の歯茎がちょっと下がってきてたまに痛くなります」と訴えました。

 すると優しそうな歯科衛生士さんが「ああ~、小松さんは歯磨きを頑張りすぎているかもしれませんね」と意外なことを言います。

「ちょっと歯磨きの時に力が入りすぎていてしかも長く歯茎を圧迫しているかもしれませんね」
「歯の汚れを取ろうと一生懸命にやっているのですが、どうしても汚れが残るところが出てきてしまって…」

「そこなんです。ずっと検診結果を見ていると、小松さんは磨き残し率が2~5%くらいでものすごく成績がいいんです。これって20%くらい残るのが普通の方なので、もう落とせる汚れは落とせているのになお汚れを落とそうと歯ブラシを当てているのじゃないでしょうか」
「どうしたらよいですか?」

「歯茎が下がっているとおっしゃるのは左奥の下の歯ですね。それって右利きの人は歯ブラシを当てやすくて磨きやすいんです。だからあえてそこは磨かないくらいの気持ちでも良いかもしれません」

 今まではとにかく歯の汚れを落とそうと一生懸命に磨きをかけていたのですが、なんとそれが逆に"磨きすぎ"なのだと!

 しかし歯の汚れが落ちているかどうかはどうしても気になります。


 すると歯科衛生士さんは、「小松さんは、磨く前に歯の染め出しをしてその汚れを落とすような磨き方をするのが良いと思います。汚れているところを見つけてそこだけを磨くんです」
「ははあ、いわゆる"見える化"ですね」

 そして彼女は、染め出し液は家にありますか、と訊ねてきました。

「あるのですが、なんだか汚れたところがくっきりと浮かび上がらないんです」


 すると「ああ、私たちが使っているプロ用はそこがはっきり出ますからね」と納得顔。

「それって売っていただけるんですか?」「多分大丈夫なので次回までに業者さんに注文しておきましょう」


     ◆


 結局今日分かったことは、「歯を磨くのは汚れを落とすためであり、無駄な歯ブラシは止めること」「無駄な歯ブラシかどうかを判断するのは汚れを見えるようにすればよい」ということ。

 なんでも目的をはっきりさせることが大切で、一見真面目に見えるだけではダメなのです。

 そして「プロ用の染め出し液は市販のものとはやっぱり違う」ということ。

 一度良い道具を見てしまうと、もう性能の劣る道具には戻れないのは釣りでもなんでも同じことですね。

 たかが歯磨き、されど歯磨き。

 奥が深い世界であります。

 

 

 

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