北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

それ、詐欺ですから!

2022-11-16 22:09:05 | Weblog

 

 夜に高齢の母から電話がありました。

 時間が時間だけに内心(良い話じゃないな)とドキッとします。

「ちょっと話してもいいかい…、いやあ詐欺にあいそうになってさ…」と母はなんだか言いにくそうでしたが、ここ二日間のいきさつを話してくれました。

「若いお兄さんが訪ねてきて、『布団の丸洗いが無料で、得だから使わない手はないです』っていう話から始まってさ…」

 聞けば、布団を無料で丸洗いするから布団を見せてほしいという話から始まったのだそう。

 母が、そんな布団はもう使っていないし二階にある、というと自分で取に行くと言って布団を下ろしてくるところまで。

 もうこの時点でアウトのような気がしますが、母は次第に上手に断り切れなくなっていった様子。

 挙句の果てに、「布団の丸洗いは無料だけれど、こんなに良い布団ならばよい布団カバーをつけなくちゃだめだ(もう完全に怪しいですよね)」と言い出し、そのお値段がなんと15万円だという。

 母ももう十分に怪しさが分かってはいるものの、なんとしても帰らないその態度に根負けしてしまって、とうとう手付金として3万円を払ったのだと。

 しかも帰り際に「この話は息子さんがいても息子さんに話しちゃだめですよ」と釘を刺して行ったそう。

 それでその若者は布団を預かってようやく出て行ったそうなのですが、さすがは母で、一晩もんもんと考えた末に、「やっぱりクーリングオフを使おう」と決めて、「息子にこんなのだめだと言われた」と嘘を言って(私には何もはなしてないので)キャンセルの電話したのだそう。

 すると電話口で若者は「どうして息子さんに話したの!」となじったそうですが、ここでも母は機転を利かせて「いや、あの後に息子が家に来て何があったのか訊かれたのさ」と嘘で逃れたそう。

 ことここに至ってさすがに相手も「それじゃあ来週お金とふとんをお持ちします」と観念したとのことで、「そんなことがあったので報告しておく」という電話だったのでした。


 話を聞く限りはとりあえず事態は収まりかけているようですが、これは最後まで見届けて確認しなくては安心できないので、その若者が来るという時間には立ち会うつもりです。

 事情によっては消費者協会や警察に事前に連絡をして対処の仕方を聞いておくのも手かもしれません。

 
 この手の詐欺まがい、詐欺そのものの業者は鵜の目鷹の目で老人だけが住まいする家を狙っているに違いありません。

 普段から子供たちが訪問と会話を密にして何かあった時の心の支えになってあげなくてはいけません。

 また独居老人など、身の回りに信頼できる身内がいないようなところでも、友人や行政などと普段から顔の見える付き合いをしておく必要がありますね。

 皆さんの周りの高齢の親御さんにこんな話はありませんか。

 どうぞお気をつけください。

コメント
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