今日は冬至。
一年で昼が一番短い日で、一年を24の季節変化に割り当てる二十四節気の一番最後の日です。
冬至にはカボチャを食べると良い、と言われますが、これは「当時には『ん』の付くものを食べると『運』が呼び込める」というゲン担ぎによるもので、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」で「ん」がつくというわけ。
「ん」が付けばよいので、「にんじん」でも「れんこん」でも「ぎんなん」でも良いらしいのですが、「ん」のつく食べ物の中でも一番栄養があるのでメジャーになったようです。
我が家でもゲンを担いでカボチャでお汁粉を食べて運が上向くことを願いました。
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さて、一年の中で一日が長い日もあれば短い日があるというのは地球の自転軸が公転面に対する垂直軸から23.4°だけ傾いているから起きる現象です。
【『コズミック・フロント』より】
今年の9月に放送されたNHKBSプレミアムの「コズミック・フロント~地球誕生、その時何が起きた?」では、現在の地球は、いわゆる原始惑星が互いに衝突をするジャイアントインパクトの結果なのだという説を紹介していました。
そして、今の地球の姿を誕生させたのは、月を生んだ最後のジャイアントインパクトの結果なのだ、とも。
地球はどうやら何度もジャイアントインパクトを経験しているのですが、そのたびに自転軸が大きくずれることはままある話です。
実際太陽系で同じようにジャイアントインパクトを経験していると思われる金星は、公転面に対して177度とほぼひっくり返った状態ですし、同じく天王星は、98度ずれています。
また、何度かある途中のインパクトでも衛星はできますが、その後に衝突があった場合は、衛星は遠くへ飛んで行ったり再び母惑星に飲み込まれたりすることのどちらかで、だから今、月がこのような状態で存在しているというのは、これが地球への最後の衝突の結果だと考えられるというのです。。
そして、このときの衝突の強さ、角度、衝突天体の大きさなどが少し違っても、今のような地軸の傾きをもって、適度な気候をもたらしてくれる地球の姿にはならなかったわけです。
現代のわれわれが味わっている地球の穏やかな気候は、神のごとき偶然が生んだ絶妙さの結果だということで、その神秘に感謝したいですね。
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さて、だんだんに太陽の角度が下がってきた季節ですが、今日を境に日はまた長くなっていきます。
陰の気が極まるのが今日の冬至で、これからは陽の気が増える境であることをして、「一陽来復」と申します。
春が来る、新年が来る、悪いことの後に幸運に向かっていく、そんな意味です。
さて幸運を呼び込みましょう。