![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/17/b046ce4d9d33b4a25d7e4d469fc3a97b.jpg)
P.19 スピリチュアルペインとは生きる意味や価値を見失ったり、
「私」という存在に罪悪感を抱いてしまったりすること。
病院にいると、人が苦しんで死ぬプロセスや、
遺族が嘆き悲しむ風景が否応なく目に入るため、死の恐怖が心を支配し、
自分が死んだら一体どうなるのかというマイナス思考に陥ります。
在宅ならばそれがないとは言い切れませんが、
住み慣れた家で、なじみの人の声や音を聞き、
暮らしの匂いとともにあることで、意識は自然と死ではなく、
今を生きることに向います。
その積み重ねの先に訪れる死を、
より自然な形で引き受けられるようになるでしょう。
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P.20 身体的疼痛については、病院やホスピスの方に軍配が上がると
思っている人が多いのですが、それも違います。
身体的疼痛はオピオイド(医療用麻薬)ができたことと、
夜間セデーション(夜間は睡眠薬でぐっすり眠り、痛みを感じないように
する方法。(中略)病院で受ける以上の緩和ケアが自宅でも期待できる。
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P.33 <お一人様>が「退院して、在宅療養したい」という意思がある場合、
1.痛みのコントロール:医師による苦するの疼痛ケアと看護師による
心のケアなどを受けて、とにかく痛みを取ること。
2.暮らしが支えられること:動けなくなったら身体を支え、着替えさせ、
トイレ介助をし、食べられる人には食べさせ、食べられなくなった人は
本人の希望に沿った方法で支えること。
そのためには、介護チームとの連携が欠かせない。看護師と介護職員等が
チームを組めば、必要なケアのうちかなりの部分までカバーできるでしょう。
その要として、すべての分野に精通した人(=Total Health Planner)が
司令塔を務めれば、なおよいでしょう。
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