
ついに登頂! 高山病的不快感は未だ少し残っていますが、好天の眺めに癒されます。

P.142 「最期まで自宅で、ひとり気ままに暮らしたい」場合、
かかりつけ医師や看護師、ヘルパーや家族・友人などの誰もが居ないときに
たまたま一人で最期を迎える可能性もあるようです。
こういう時に「ひとりで逝かせたことを後悔して泣くのではなく、
希望どおりに旅立ててよかったと安堵する死生観、文化が大切。
家族は普段から「同居しないのは親の強い希望で仕方ない」と、周囲に認知させ、
「親の希望をかなえられてよかった。結果として上出来だ」と胸を張ることが重要。

P.147 「死の瞬間に家族が立ち会うべきなのか?」
「家族が死ぬ時には立ち会いたい・立ち会うべき」と考える人は多い。
その願いを成就させるために、
入院したくない人を無理やり入院させ、
心電図モニターに管理してもらえば安心だ、
心臓が止まりそうになったら懸命に救命努力をしてくれるから安心だ、
という人が、なんと多いことでしょう。
しかし、そうされる側に自分の身を置き換えて、想像してみてください。
終末期にいたっていよいよ旅立とうとするその瞬間に、
家族に「死に水をとらせてあげる」ためだけに、
心臓マッサージやら人工呼吸やらをされたら迷惑千万では?
本人の思いはそっちのけで、
むりやりこの世に留め置かれるようなものです。
これぞ老人虐待だといったら、言い過ぎでしょうか?
この本は、このような最期を迎えないための指南書です。
是非、ご自分で買って、全ての事例を読んでみてください。

