




P.66 脳卒中、心筋梗塞を問わず、入院すると本人の思いとは
関係のない部分で治療方針が決定されるのでPPKは難しくなる。
とくに救急車で入院すれば、当然のことながら、
救急救命・延命治療を希望しているとみなされます。
医師は「手術すれば助かるかもしれません。しないとこのまま
亡くなられます」などと家族に説明することもある。
家族はまず承諾せざるを得ないので、手術をすることになる。
人工呼吸器を付けたまま、しばらくは生き続けることになるかもしれない。
元気な人であれば延命治療のレベルから
歩いて退院するまで回復するケースがある一方で、
胃ろうや気管挿管などの施術を受け、
運が悪ければ人生の終わりに、「地獄の苦しみ」を味わわされたあげく、
結局亡くなる人も少なくない。
つまり、救急救命・延命治療をすべきか否かの
瞬時の判断がとても重要だということ。
この後、実際の患者さんの例が色々紹介されています。
結局、大事なことは<本人の在宅死への意思>と、
<医療者側に本人の意思を守ることへのブレがないこと>
<家族全員が緩和ケアの意味を良く理解していること>のようです。