ヨーグルト考:
P.185 自分の乳酸菌を増やす
(問題点として)
ヨーグルトは日本人が古くから食べ継いできた食品ではないぶん、
腸にとっては新参者になってしまう乳酸菌があることです。
新しい菌が入ってくると、それがいかに良い菌であっても、
もともといた菌たちに腸での生息を許してもらえず、追い出されてしまう。
とはいえ、新しい菌が入ってくれば、腸内細菌は縄張りを荒らされては
いけないと、働きを活性化させます。その効果は期待できるでしょう。
P.186 (中略)とくに乳酸菌の場合、自分の腸と相性の良い菌と、相性の
良くない菌がいます。相性の良くない菌は、腸に棲みつくことができません。
P.187 今、私が研究しているのは、「自分の乳酸菌をいかにして増やすか」です。
新しい乳酸菌を腸に入れるよりも、今いる乳酸菌を腸で増やせたほうが、
腸の健康によいはずです。
腸内で乳酸菌が増えれば、腸が酸性に保たれるので、病原菌が入ってきても
生きていられません。多くの病原菌は酸に弱いからです。また乳酸菌には
腸の免疫因子を刺激する作用があります。乳酸菌が腸で増えると、
免疫力が高まるのです。
こうした働きを、自分の乳酸菌たちにやってもらうことが重要なのです。
著者・藤田氏は自分の乳酸菌を増やすために「乳酸菌生成エキス」を毎日飲んで、
ウンコが一回り大きくなったそうです。ネットで見ると、そのような名前の
サプリが出回っているようですが、私はそこまではやりたいと思いません。