世界文化遺産への登録が決まってから、富士山関連のニュースがマスコミに毎日のように登場している。今週、「弾丸登山 富士悩む」との見出しで、社会欄のトップ記事が登場した(朝日新聞、26日)。ちなみに、「弾丸登山」をキーワードとして、Googleで検索すると、ヒット数は約80万件となる。私達には、勇ましい(?)弾丸登山ができそうもない。静かに富士山を眺めることに徹しよう。
閑話休題。4月上旬に、私達は八ヶ岳山麓の「美し森」(山梨県北杜市)とその周辺をドライブし歩いた。「美し森」は、昨年も記事にしたが、富士山や南アルプスの展望台である。気象条件に恵まると、そこで眺める富士山の姿は美しい。
雲がたなびく富士山(美し森展望台付近にて、4月13日14時頃)
カシミール3Dによる展望図
茅ヶ岳(1704 m、深田久弥氏終焉の地)は金ヶ岳(1764m)の向こう側(富士山側)である。
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美し森から八ヶ岳高原ラインに沿って、私達は移動し富士山の展望スポットを探してみた。
山梨県営まきば公園(県営牧場)での富士山の眺め(16時頃)
この公園で眺める南八ヶ岳(赤岳など)の姿も魅力的であった(16時頃)。
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ところで、高原ラインから脇道に入ると、こんな構図で富士山を眺められるスポットがあった(15時半頃)。
電柱と電線が入らないスポットを探したが、自分の希望に合うような場所を見つけることができなかった。仕方がない。これらが入る景観も日本的であると思い直すことにした。電柱、電線、そして道路沿いの大きな広告板、これらのセットは日本原風景の現代版であろう。
背後では岩峰が聳える。
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同じ場所での南アルプスの眺めにはインパクトがあった。画像での最高峰は甲斐駒ヶ岳である(16時頃)。
カシミール3Dによる展望図
このような眺めを楽しみながら撮っていたとき、何かを聞きたい様子で、山梨県警のパトカーが近付いてきた。こちらは駐車違反をしてしまったかと思ったが、道に駐車禁止の標識はなかった。どうも、他県ナンバー車が脇道に停車していることや二人が座ってカメラを構えている姿が、不自然に見えたのであろう。当然のことながら、善人そうに見える(?)私達から、パトカーはすぐに離れていった。
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美し森の奥には、水芭蕉の小さな群れがあった。ここでは、梅雨明けの頃、どのような花が咲くだろうか。
インポート「こつなぎの写真ノート」から