こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

富士山を八ヶ岳山麓で眺める、2013年4月

2015-01-19 | 山を眺める

世界文化遺産への登録が決まってから、富士山関連のニュースがマスコミに毎日のように登場している。今週、「弾丸登山 富士悩む」との見出しで、社会欄のトップ記事が登場した(朝日新聞、26日)。ちなみに、「弾丸登山」をキーワードとして、Googleで検索すると、ヒット数は約80万件となる。私達には、勇ましい(?)弾丸登山ができそうもない。静かに富士山を眺めることに徹しよう。

 

閑話休題。4月上旬に、私達は八ヶ岳山麓の「美し森」(山梨県北杜市)とその周辺をドライブし歩いた。「美し森」は、昨年も記事にしたが、富士山や南アルプスの展望台である。気象条件に恵まると、そこで眺める富士山の姿は美しい。


雲がたなびく富士山(美し森展望台付近にて、4月13日14時頃)

 


カシミール3Dによる展望図

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茅ヶ岳(1704 m、深田久弥氏終焉の地)は金ヶ岳(1764m)の向こう側(富士山側)である。


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美し森から八ヶ岳高原ラインに沿って、私達は移動し富士山の展望スポットを探してみた。


山梨県営まきば公園(県営牧場)での富士山の眺め(16時頃)


 



この公園で眺める南八ヶ岳(赤岳など)の姿も魅力的であった(16時頃)。

 


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ところで、高原ラインから脇道に入ると、こんな構図で富士山を眺められるスポットがあった(15時半頃)。


 

電柱と電線が入らないスポットを探したが、自分の希望に合うような場所を見つけることができなかった。仕方がない。これらが入る景観も日本的であると思い直すことにした。電柱、電線、そして道路沿いの大きな広告板、これらのセットは日本原風景の現代版であろう。


背後では岩峰が聳える。

 

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同じ場所での南アルプスの眺めにはインパクトがあった。画像での最高峰は甲斐駒ヶ岳である(16時頃)。


 




カシミール3Dによる展望図

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このような眺めを楽しみながら撮っていたとき、何かを聞きたい様子で、山梨県警のパトカーが近付いてきた。こちらは駐車違反をしてしまったかと思ったが、道に駐車禁止の標識はなかった。どうも、他県ナンバー車が脇道に停車していることや二人が座ってカメラを構えている姿が、不自然に見えたのであろう。当然のことながら、善人そうに見える(?)私達から、パトカーはすぐに離れていった。


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美し森の奥には、水芭蕉の小さな群れがあった。ここでは、梅雨明けの頃、どのような花が咲くだろうか。

 

 

インポート「こつなぎの写真ノート」から


カタクリとショウジョウバカマの群生地、2014年

2015-01-19 | 

カタクリの群生地は自分達が住んでいる街の近くにもある。また、自宅近くの里山ではカタクリの花が盛りのときを迎えている。それにもかかわらず、私達は2時間半ほどドライブをして、カタクリ山公園(栃木県那珂川町)に向かった(4月5日)。

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私達が公園に着いたとき、残りの駐車スペースは2、3台分と、駐車場が混んでいた。那珂川町(なかがわ)の案内(パンフレットやホームページ)では、関東最大規模の群生地、3ヘクタールの広さ、100万株のカタクリ、今は見頃、などのフレーズが目立つ。そして、平坦な木道、階段、登り坂、下り坂と、園内は歩く上でも変化に富んでいる。

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この日、青空が見えたものの雲が多かった。陽射しは雲によってたびたび遮られた。しかし、雲の切れ間からの陽光によって、赤紫色の彩りが帯状となって見えることがあるだろう。そのような場面を見逃したくない。中腰になったり座ったりして、私達は視線の位置を何度か変えた。

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雲間からのスポットライトは期待したようにならなかったが、ある程度は赤紫色の帯が見える瞬間があった。陽射しが斜めとなる時間帯では、どのようが場面があらわれるだろうか。

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群生地には、里山の雰囲気が漂っていた。

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花を開こうとしているカタクリの群れ、落葉樹林、そして落ち葉

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色が濃い花を選んでクローズアップすると。

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前日の悪天候(降、雹、風)に負けることなく、花は生き生きとしていた。

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群生地には、キクザキイチゲの花が咲いているスポットがあった。 キクザキイチゲ(菊咲一華、別名はキクザキイチリンソウ)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草であり、山地の落葉樹林を好むと言われている。花名は花が菊のそれに似ていることに由来する。

 

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カタクリとアズマイチゲ

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ショウジョウバカマの群生地(猩猩袴、山地の谷沿いや林野の湿った場所を好むユリ科の多年草)。花の多さは圧巻であった。私達はこれほどの群生を見たことがなかった(感動と唖然)。

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ショウジョウバカマでは、花の色に変化が多いとされている。例えば、谷川岳では濃色系(紅)から淡色系(白)の花に出会う。ここでは、花々が優しい印象の色を帯びていた(淡色系)。



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群生地においてだからこそと、花を上から眺めてみる。

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公園の出口にて。フキ(蕗)の畑。那珂川町では、蕗が特産品として栽培されている。私達はこのような蕗畑を初めて見た。

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この群生地を、私達が訪れたのは、ブログ「花の詩山の詩(http://blog.goo.ne.jp/kurikoma7 )」を書かれている「minoさん」のお蔭である。深謝。

 


公園を出てから、私達は国道293号を経てイワウチワの群生地(那珂川町)に向かった。途中、道の駅(ばとう、馬頭)で眺めた高原山(釈迦ヶ岳、鶏頂山など、1600-1800 m、旧火山)。対称的に見える山容が魅力的であった。

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インポート「こつなぎの写真ノート」から