こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

宝登山にて、ロウバイ(蝋梅)と展望、2010年1月

2015-01-28 | 山を眺める

わたくしたちは近所の山(金葛遊歩道)から遠望できる山に登りたいと思っている。宝登山(ほどさん)はそのような山のひとつである(遊歩道からの直線距離、約70 km)。

宝登山(標高、497 m、埼玉県長瀞町(秩父))は、宝登山神社およびロウバイ(蝋梅)の名所として、よく知られている。

山頂付近には、麓の駐車場からロープウェイで行くことができる。しかし、わたくしたち夫婦はハイキング派である。ハイキングコースは「関東ふれあいの道」としての歩きやすい林道である(標高差、約300 m)。

この時季、ハイキングは草花がまだ咲いていない単調な林道歩きになったが、山頂手前の杉林(北側)が切り払われている箇所があった。そして、そのスポットからは、雪を被ったの日光連山、袈裟丸山、赤城山、子持山などをはっきりと遠望できた。


冠雪の山並みにおいて、一際目立つ山体は男体山である。そして、男体山の左には太郎山、右には女峰山や赤薙山などが写っている。余談ながら、この画像は午後(下り)に撮ったものである。午前中(登り)のときは、もっとはっきりを見えていた。しかし、そのときは人々の尋ねに応じて山座同定の結果を説明しているうちに、日光連山を撮りそこなってしまった(苦笑)。

山頂付近で撮ったロウバイと両神山。


宝登山の山頂は両神山(1,724 m)の良い展望スポットである。アップした画像は午後に撮ったものである。午前中早めならば、両神山の山容をよりはっきりと撮れるだろう。


「両神山は異風である。それはギザギザした頂稜の一線を引いているが、左右ははブッ切れている。あたかも巨大な四角ブロックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している(深田久弥、「日本百名山」、新潮社)。」


山頂とその周辺でのロウバイ







面白いことに、山頂付近から浅間山がはっきりと見えた。近くの山が削り取られているためであった。



山頂から眺める武甲山(1,295 m)と秩父市内。わたくしたちには印象的な風景であった。





山頂で眺めた奥秩父連山の山並み





2010年1月16日

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話は戻るが、画像は金葛遊歩道(桐生市)から見た、武甲山(左矢印)、富士山、宝登山(推定中)である。遊歩道と富士山とは約130 km(直線距離)ほど離れている。つぶやき「桐生からは見えるが、宝登山から富士山は見えないぞ!」は、私のささやかなお国自慢である(苦笑)。





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2024-02-16
記事において、画像が見えない状態になっていましたので、再現像した画像をアップし改稿しました。



徽軫(ことじ)灯籠、兼六園にて、2010年2月

2015-01-28 | 公園・庭園

金沢の宿で、北国新聞(2010年2月13日、12版、第42058号)のコラム欄「時鐘」を読み、バンクーバー冬季オリンピックのエンブレム(紋章)と兼六園の徽軫(ことじ)灯籠とが似ていることを、私は知った。それ以後、オリンピックのテレビ放送を見るとき、私の目線は自ずからエンブレムに向かう。



徽軫(ことじ)灯籠は、兼六園のシンボルとして、余りにもよく知られている。いまさら撮ってもと思いながらも、コラムのことがあるので、私はレンズを向けてみた。ところで、徽軫(ことじ)とは難しい漢字である。兼六園の案内には、この雪見灯籠が琴の糸を支える琴柱(ことじ)の形に似ていることから、徽軫灯籠と言われているとある。そうなると、灯籠の前の石橋(琴)を入れて撮らねばなるまい。この日(13日)は土曜日にて、渡る人がいない瞬間を見つけることは結構むずかしかった(10時半頃)。

 



余禄として、灯籠の前を白サギ(鷺)が横切る場面に遭遇した。灯籠を撮ろうとして、ファインダーを覗いていたときのことであった。まったく予期していなかったで、予め設定していた、シャッタースピード(1/100秒)を変更する間はなかった。なんとか、この絶好の場面を撮ることができた。灯籠の脚の形と鷺の翼の広がりの形との対比が面白いと、私は思う。無理なこじつけかも知れないが。 



冬季オリンピックのエンブレムの形を少し意識した方向からの画像である。霞ヶ池の奥にある建物は内橋亭と呼ばれている。 

 


バンクーバー冬季オリンピックのエンブレムと兼六園の徽軫灯籠との組み合わせ、これは地元紙ならではの記事が示す真骨頂である。ところで、私は、北国新聞を読んで初めてエンブレムの形を意識するようになった、遅咲き派である。

 



終わりに、霞ヶ池の周辺や園内で撮った画像から。


白加賀


マササク(満作)



前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載(15年3月、画像の再アップロード)


シラネアオイの群生地、野反湖にて、2010年

2015-01-28 | 

八間山(はちけんざん)を登る目的で、私達は群馬県中之条町六合(くに)地区(旧六合村)にある野反湖に向かった。2010年6月1日

湖畔の富士見峠登山口近くにある植栽地では、シラネアオイ(白根葵)の花が見頃を迎えていた。そこで、花を見てから登ることにした。結果は目的変更となってしまった。あまりにも見事な白根葵の花の行列に出会い、花見に時間を使い過ぎ、八間山の頂上まで行く時間がなくなったからである。


 


ダム湖は新鮮な雪融け水で魅力的な色を帯びていた。しかし、晴れていたが、積乱雲がかなり発生していた。ちなみに、この日の午後、にわか雨があった。

富士見峠にて、野反湖ダム方面を眺める。


八間山に登る前に、野反湖案内板と白根葵の植栽についての協力依頼文を見た。協力依頼文を読むと、私達は植栽地を横目でみながら八間山山頂に直行することができなくなった

 

 

 その理由は、乱獲(盗掘)によって絶滅寸前までになった、鳴神山(群馬県桐生市)固有種のカッコウソウ(勝紅草)が移植地(植栽地)に定着するまでに、ボランティアの方々による約20年間の努力があったことを、私達は思い出したからである。15年間の努力! 聞いてはいたが、その年数と株数の多さに感動した。

 

植栽地は八間山を少し登った場所にある。そこでは、白根葵の花に感動している人々の姿があった。また、新聞関係者が取材を行っていた。新聞には、どのような構図の写真が掲載されるのであろうか。

 

 



ここでの花の列を前にして、私達には谷川岳旧道で白根葵の花に出会ったときのことが(先週土曜日)蘇ってきた。ところで、花の大歳時記(角川書店)に、「白根葵は野草とは思われないほどに大きな紫色の花を咲かす。」とある。風を受けて舞う花の姿を見ると、私達は歳時記の説明に合点してしまう。

 

色彩、形、模様において、花にはさまざまな個性があった。次第に、私達は自然の仕掛けにトラップされていった。八間山の山頂まで登る時間がなくなり、午後の空模様が心配になってきた。目的変更、じっくりと花を見ることにした。


さて、斑入り(あるいは、絞り)のような花が開いていた。白根葵の花弁は萼(がく)片とのことだ。そうなると、斑入り(あるいは、絞り)のようなものがあっても不思議ではないか。

 

白根葵三昧。植栽地を離れようと決心したとき、時は見始めてから2時間以上も経っていた。


六合中学生とボランティアの努力の結晶として

 

昨年、私達はここでマツムシソウの花などを楽しんだ。野反湖は、標高1,500 mにて、群馬・長野・新潟の県境に位置している。気候は太平洋側気候と日本海側気候の中間であり、変動が激しく降雨量、降雪量も多い。そして、湖周辺には、300種以上の高山植物がある(以上、野反湖ガイドマップから)。次回は、山登りを優先し八間山のみならず白砂山まで登ってみたい。歩きと花見の的確な時間配分、これは私達にとって大きな課題である。


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ショウジョウバカマ(花の背丈は高くない。花の色には変化があった)、八間山登山口付近にて。




ヒメイチゲ、八間山登山口付近にて。

 

ミツバオウレン(キンポウゲ科、オウレン属の多年草、本州(中部以北)や北海道の亜高山から高山帯に分布)であると思ったが、根性葉をはっきりと撮らなかった(無念)。今年(2015年)の宿題。

 


前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載。

大部分の画像が表示されない状態になっていましたので、再び画像をアップロードをしました。2015年3月4日