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こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

カタクリとショウジョウバカマの群生地、2014年

2015-01-19 | 

カタクリの群生地は自分達が住んでいる街の近くにもある。また、自宅近くの里山ではカタクリの花が盛りのときを迎えている。それにもかかわらず、私達は2時間半ほどドライブをして、カタクリ山公園(栃木県那珂川町)に向かった(4月5日)。

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私達が公園に着いたとき、残りの駐車スペースは2、3台分と、駐車場が混んでいた。那珂川町(なかがわ)の案内(パンフレットやホームページ)では、関東最大規模の群生地、3ヘクタールの広さ、100万株のカタクリ、今は見頃、などのフレーズが目立つ。そして、平坦な木道、階段、登り坂、下り坂と、園内は歩く上でも変化に富んでいる。

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この日、青空が見えたものの雲が多かった。陽射しは雲によってたびたび遮られた。しかし、雲の切れ間からの陽光によって、赤紫色の彩りが帯状となって見えることがあるだろう。そのような場面を見逃したくない。中腰になったり座ったりして、私達は視線の位置を何度か変えた。

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雲間からのスポットライトは期待したようにならなかったが、ある程度は赤紫色の帯が見える瞬間があった。陽射しが斜めとなる時間帯では、どのようが場面があらわれるだろうか。

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群生地には、里山の雰囲気が漂っていた。

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花を開こうとしているカタクリの群れ、落葉樹林、そして落ち葉

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色が濃い花を選んでクローズアップすると。

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前日の悪天候(降、雹、風)に負けることなく、花は生き生きとしていた。

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群生地には、キクザキイチゲの花が咲いているスポットがあった。 キクザキイチゲ(菊咲一華、別名はキクザキイチリンソウ)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草であり、山地の落葉樹林を好むと言われている。花名は花が菊のそれに似ていることに由来する。

 

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カタクリとアズマイチゲ

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ショウジョウバカマの群生地(猩猩袴、山地の谷沿いや林野の湿った場所を好むユリ科の多年草)。花の多さは圧巻であった。私達はこれほどの群生を見たことがなかった(感動と唖然)。

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ショウジョウバカマでは、花の色に変化が多いとされている。例えば、谷川岳では濃色系(紅)から淡色系(白)の花に出会う。ここでは、花々が優しい印象の色を帯びていた(淡色系)。



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群生地においてだからこそと、花を上から眺めてみる。

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公園の出口にて。フキ(蕗)の畑。那珂川町では、蕗が特産品として栽培されている。私達はこのような蕗畑を初めて見た。

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この群生地を、私達が訪れたのは、ブログ「花の詩山の詩(http://blog.goo.ne.jp/kurikoma7 )」を書かれている「minoさん」のお蔭である。深謝。

 


公園を出てから、私達は国道293号を経てイワウチワの群生地(那珂川町)に向かった。途中、道の駅(ばとう、馬頭)で眺めた高原山(釈迦ヶ岳、鶏頂山など、1600-1800 m、旧火山)。対称的に見える山容が魅力的であった。

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インポート「こつなぎの写真ノート」から


春蘭、春の到来を待つ

2015-01-16 | 


今年も、寒暖の差が激しい天気が続いている。落葉樹が多い山では、落ち葉に囲まれて葉を伸ばしている。春蘭の姿が目立つ。春の到来が待ち遠しい。

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前ブログの記事(2012年2月中旬)を加筆転載する。画像はクリックで拡大できる。

 

近所の山にて、春蘭の葉

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この株では、葉が切られている姿が痛々しいが。

 

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春蘭(シュンラン):

ラン科に属する常緑の多年草。里山の落葉樹林など、冬に日当たりがよい所に自生している。寒さと乾燥に強い。葉の長さは20-30センチ。早春に、根のそばから短い花茎を出して淡黄緑色の花を開く。春蘭にはさまざまな俗名がある。


堅くて細い葉に似合わず、春蘭の花には柔らかな風合いがある。

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花弁に一本の紅い筋状模様が目立つものもある。春蘭の花探しは面白いが、多くのものはカメラを構えるのが

容易でないような場所に生えている。

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春蘭は五弁花を開く。肉厚な花弁には艶がある。

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白色の大きな舌弁と濃紅紫色の斑点

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時には、数輪の花が集まって開いている。花は1から3輪である場合が多い。

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稀な例であろうが、この画像のものでは一本の花茎が分岐して二輪の花が付いている。

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前年の夏か秋の頃の草刈りで、葉を切られてしまったのであろう。それでも、蕾が大きくなっている。春蘭は強い草花だ。

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春蘭が外部からのストレスに強いのは、この大きな根茎に巧みな仕組みがあるためだろう。

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春蘭は地味な存在のランであるが、変種も多い。変種は春蘭コレクターの垂涎の的でもある。昔にくらべて、生えている数がかなり減っていると、古老からは聞く

 


武蔵丘陵森林公園にて、原種シクラメンなど、2012年3月

2015-01-16 | 公園・庭園

国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)は広い。入口(中央口、南口、西口)を目的に応じて選ばないと、かなりの距離を歩き回ることになる。自転車専用通路をレンタル自転車でとの方法もある。私達は、中央口から入場して原種シクラメンが植えられてる花壇へと急いだ(3月22日、天候は薄曇り)。画像はクッリクすると、拡大することができる。


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原種シクラメンは、落ち葉が積もっている花壇の中で花を開いていた。

このものは園芸種のくらべて小振りであるが、花には独特の存在感がある。

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原産シクラメンは20種類ほど知られている。公園のものはコウム種である。花期、冬から早春。

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私達が訪れたとき、花は接写できないような距離の位置にあった(望遠レンズ使用)。

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シクラメン: サクラソウ科の多年草。原産地は地中海沿岸からペルシャの間の低い山岳地帯。

花の姿がかがり火を思わせることから、かがり火草との別名がある。

 

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公園で撮った数種類の花

シクラメンのそばで咲く原種クリスマスローズ(ニゲル)。この清楚な花と原種シクラメンとのマッチングが面白い。

シクラメンの花言葉は嫉妬であるらしい。

 

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園内の落ち葉の中に、オオミスミソウ(雪割草)

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植物分類学上では、ユキワリソウはこのものではなくてサクラソウ科の高山植物であるとされている。

サクラソウ科の雪割草(長野県白馬村八方尾根にて、2011年6月中旬)

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早春花としてのクロッカス(アヤメ科)も園内に多い。ところで、秋咲きのものはサフランとして区別されている。

木と落ち葉の中でのクロッカスは野趣を感じさせる。

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ここは森林公園である。そのため、早春の木の花が咲いていた。


トサミズキ(マンサク科)

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このものは四国(高知県)の蛇紋岩地に自生していると聞く。私達は、何時か自生種を見たいと思う。

 

 

アテツマンサク(中国地方、四国、九州に分布)

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萼が黄色や画像のような色を帯びている。岡山県に自生地があると聞いたことがある。花弁は細麺を想わせる。

 

 

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カタクリや福寿草なども咲いている。夏季には、毎年約3,000株のヤマユリが咲くとのことである(約10,000株が自生)。園内の花や木には名と原産地など記されている。森林公園は野鳥の楽園でもある。随所で、野鳥を撮るチャンスがあった。自分は撮らなかったが。

 

園内にて

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夕景、八ヶ岳連峰への落日、2015年1月中旬

2015-01-13 | 夕景

夕焼けが美しい時期になった。夕焼けハイカーとしては、近くの尾根を夕刻になると歩きたくなる。都合で尾根歩きができないとき、尾根が夕日で赤く染まると、残念との思いが強くなる。


先週末から夕日は八ヶ岳連峰に沈み始めた(12日16時45分頃)。

肉眼では直視できないほど眩しいダイヤモンド・サンセットの始まりである。

 


落日が起こる直前の夕景

それまで、霞んでいた群馬県西部、長野県側、そして埼玉県側の山々(秩父連山)が、

夕日を浴びて浮かび出てきた(12日16時40分頃)。

 


今日は落日直前まで八ヶ岳はかなり霞でいた。しかし、落日が始まると、稜線の形がはっきりとわかるほど、

シルエットが明瞭になった(13日16時47分頃)。

 

落日が終わるのは早い(13日16時48分頃)。

 

落日が終わると、山波の近くの背景(空)の赤色が数分間ほど濃くなる(13日17時15分頃)

そして、空の明るさはトワイライトへと移行していく。トワイライトのもとで視界に入るシルエットは美しい

 


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トワイライトが消え去らない内にと家路につく。いつものことながら、鈴を鳴らしつつの下山である。


 

 


朝景 浅間山、2015年1月上旬

2015-01-10 | 山を眺める

新年になってから、この展望スポットで浅間山、八ヶ岳連峰、草津本白根山の朝景や夕景を、たびたび撮ってきた。これらの山々が見えるかどうかは、長野県および県境の天候で決まる。


このときは、面白い空模様の朝であった。空は雲で覆われていたが、浅間山を望むことはできた。

晴れているときは、浅間山が最初に朝日を浴びる。しかし、

このときは、朝の色付きは山の背景から始まった(1月4日、7時50分頃)

 

 

 浅間山に雲漏れ日があたった瞬間である(7時56分頃)。

 

 8時を過ぎてから、淡い色の朝焼けが見えるようになった。

浅間山のみならず、雪を被った湯の丸山(右側奥)の輝きも印象的であった。流石は2000 m峰である。

 

自分には、あまりにも雲の色が魅力的であったので、こんな構図で撮ってみた。浅間山の右は榛名山である。

榛名山は多くの峰から成る複雑な形となっている。

この山容は浅間山のそれとは対照的である(東側から見た場合)(8時半頃)。

 

 カシミールによる山座同定図 

 

 この朝は、草津本白根山なども朝日を浴びた(8時15分頃)。

 

 

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ちなみに、昨年の正月に撮った朝景(2014年1月5日、7時頃、晴天)

 

 

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2015年は自分にとってどんな年になるのであろうか。


大内宿(福島県)にて、息子夫婦と偶然に出会う、2013年9月

2015-01-09 | 旅(国内)

大内宿(福島県南会津郡下郷町)はかつて会津地域の重要な宿場町であった。そして、寄棟造りの家屋による町並みは、重要伝統的建造物群保存地区となっている。私達は山形からの帰りに、この町並みを見学した(9月24日)。


保存地区の入り口にて

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寄棟造りと往還(道)にて(1)

この日の天候は晴れて乾燥気味であった。土埃を防ぐため、ある店の女性が柄杓で水をまいていた。流石はと、私達が思った場面である。ホースによる打ち水では、町並みの雰囲気が損なわれるかもしれない。

 

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磐越自動車磐梯山SAでの案内図

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側溝では、透明な水が勢いよく流れている。これは町並みが山で囲まれているためであろうか。関東で山が接近しているところに住んでいる、私達は親近感を覚える。


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寄棟造りと往還(道)(2)

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脇の畑ではネギが育てられている。ネギを薬味と箸がわりにして蕎麦を味わうことは、大内宿の名物になっている。

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ある蕎麦処の外観と屋内(天井と柱)

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さて、屋根の姿に気を引かれて、この棟を撮っていたとき、私達はたいへん嬉しいハプニングに遭遇した。

この場で、息子夫婦と出会ったのであった。互いに大内宿の近く住んでいるならば、

このようなことがあっても不思議でない。

しかし、群馬と都内に住んでいる近親者達が、大内宿で偶然に出会う確率は限りなく小さい筈である。

そのときの驚きと嬉しさは、今でもしっかりと私達の脳裏に焼き付いている。

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出会いの後の青空と町並み

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大内宿の様子から、かつての雑誌記事「260都市圏のデータから見える、あなたの町の真実、生き残る町、.........(藻谷浩介、

中央公論、2006年6月号、72-83ページ)」を思い出した。この記事は地域の活性化に関するものであった。

 

この日の駐車場(9月24日)

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大内宿からの帰りに、国道131号線で会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス号」と出会った。車体に、NHK大河ドラマのタイトル「八重の桜」が書かれている。

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前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載。

 


日光・中禅寺スカイラインで雲海を見る、2010年10月

2015-01-08 | 日光・足尾

湖面から蒸発する水分を含む空気は、冷やされると霧になる。広範囲に発生した霧が停滞すると、その霧は雲海として見えるようになる。中禅寺湖は山で囲まれているので、気象条件が整えば、雲海が湖上に発生しても不思議ではない。しかし、ここで雲海が発生することは、珍しいと聞いている。

この日(23日)の朝、快晴で無風状態であった。そして、日光中禅寺湖スカイラインで、中禅寺湖の上に現れた雲海に、私達は出会った。


スカイライン第1駐車場にて

中禅寺湖が雲海で覆われている。中央は男体山(2460 m)である。右奥は女峰山などだ。雲海には、朝日による山の影が映っている(8時10分頃)。スカイラインは雲海での島の下を通っている。この場所では、私達は濃霧の中を通過した。

 

 

第1駐車場では、多くの人々が雲海の景観を撮っていた。中には、金精峠で雲海での日の出を撮ってから、この駐車場に移動してきた人がいた。3年間ほど、このような機会を待っていたとの人にも出会った。

日陰に入っている山の稜線では、紅葉が朝日を浴びて輝いている(8時20分頃)。

 

 

雲海は奥日光方向まで広がっていた(8時15分頃)。奥の山波において、(左から)錫ヶ岳 (2388 m)、白錫尾根(白桧岳(2394 m)、白根山(日光白根山、奥白根山、関東以北の最高峰)(2578 m)、前白根山(2373 m) である。

 

 

雲海が消え始めて、スカイラインが見えてきた。

 

  

私達は、雲海を全く予想していなかった。この日は、歌ヶ浜 (駐車) → 狸窪(むじなくぼ) → 半月峠 → 半月山展望台 → 第二駐車場 → 歌ヶ浜 (駐車)のコースを歩くつもりだった。しかし、歌ヶ浜の駐車場がすでに満車状態であった。そのため、予定を変更せざるをえなかった。結果として、私達は中禅寺湖の上での珍しい雲海に出会った。



さて、今日の朝刊には、「秋ぽっかり」とのタイトルで、23日に真上から撮った八丁出島の航空写真が掲載されていた(朝日新聞、24日、13版)。ここでは、半月展望台で撮った八丁出島の写真をアップする(望遠レンズ使用)。

 

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P.S.

午前7時過ぎに第1いろは坂(登り用)に入った。意外なことに、車の流れはスムーズであった。帰りは、二荒橋交差点から迂回経路を走行した。この交差点での渋滞解消の社会実験によるためであった。歌ヶ浜駐車場から第2いろは坂(下り)の入り口まで、約20分を要した(渋滞)。

半月山展望台(20人位まで)では、好みの位置で写真を撮りたい人々が陣取っていたりにて混雑していた。三脚を構え場所を譲らない人もいた。

 

こつなぎの写真ノートから加筆転載(2015年3月、再現像画像のアップロード)。


秩父紅などの福寿草、秩父市吉田・龍勢会館にて、2012年3月

2015-01-08 | 

福寿草(フクジュソウ、キンポウゲ科多年草)には多くの変種がある。園芸種を入れると百種類以上のものが知られているらしい。

江戸初期から正月の飾り花として栽培され、江戸末期には新年を祝う花として人気があった(花の大歳時記、角川書店)。

暖炉たく部屋暖かに福寿草(正岡子規)

 

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落ち葉の中で咲く福寿草の花を見るのも一興である。

道の駅「龍勢会館」(秩父市吉田、県道37号)の裏山では、「秩父紅」と呼ばれる秩父地方の固有種が植栽されている。


秩父紅の植栽地(一部)、龍勢会館にて、2012年3月3日

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秩父紅の花


ところで、福寿草では新葉が伸びきらぬうちに茎頭で大きな花が開く。

この姿はデフォルメを感じさせる。しかし、花の形と色には魅力が満ちている。

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花のクローズアップ

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花が開いてあまり時間が経っていないもの

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秩父紅の他に、在来種なども植栽されている。

黄金色の花

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「福寿草家族のごとくかたまれり」(福田蓼汀)

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撫子ような形の花びらを開いている福寿草もあった。

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これらの福寿草をゆっくりと眺めてから、私達は石間沢口の自生地に向かった。

福寿草は、元日草、報春花、長寿菊、福神草、福つく草などとも呼ばれる。花が黄金色であるためであろう。

秩父紅には、固有の別名があるだろうか。

 

 


自生地の福寿草、秩父市吉田・石間沢口、2012年3月

2015-01-08 | 

福寿草(フクジュソウ)をキンポウゲ科の多年草である。庭で育ててみたいが、自生地あるいは植栽地で、数多くの花を見ることも面白い。昨日(3月3日)、私達は秩父市吉田・石間沢口の自生地に向かった。秩父観光協会吉田支部のホームページで、自生地の福寿草が咲き始めたことを知ったからだ。


自生地は私有地内にある。民家の庭を通って、その地に行く(3月3日午後)。

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入り口の奥にある庭では、福寿草が午後の日差しで元気に輝いていた。

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「自生地にて」

庭に置いてある協力募金箱に協力の意を示し、私達は自生地へと急いだ。自生地は山の北側斜面(麓から、中腹、そして尾根までにおいて、1,000平方メートル)にある。

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山麓の様子、奥のものは自生地の案内板

通路にはロープが張られている。この年は寒さで福寿草の開花が遅れているとのことであった。福寿草が生えている様子を矢印で示す。

 

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山麓での自生地の先にも、福寿草が自生しているとの案内に誘われて、私達はかなり勾配の山道を登った。山道には、立ち入らないようとのロープが張ってある。道はよく整備されているが、靴などについては、山道を歩くつもりで準備をするほうがよいだろう。

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既に、自生地が日陰になっているためか、それとも開花が遅れているためであろうか。大部分の花は閉じていた。福寿草の花は、日差しを受けると開くが、日差しがなくなると閉じる性質を持っている。ところで、福寿草の花びらは萼よりも大きい。花が閉じていると、花びらの裏側と萼の色や形などがよく分かる。萼は花びらを守るマウントのように見える。

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落ち葉を払いのけて、顔を出した福寿草

花が開き切っているものにはない雰囲気、いきいきとした野生感が素晴らしい。

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山腹にて、福寿草は落葉樹林内の日照があるところにに群生していた。

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ロープにさげられていた手書きの呼びかけ、そして福寿草の蕾

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道から離れたところにある群れを、望遠レンズで撮った(焦点距離、200 mm(35 mm換算、320 mm))。

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ところで、石間沢口ではの福寿草は花弁が大きい在来種であるといわれている(吉田支部ホームページから)。

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福寿草群生地の入り口付近の山麓には節分草が群生していた。節分草は石灰岩地質を好む。

秩父地方は石灰岩の宝庫である。

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北アルプスの展望、上信越自動車道・佐久平PAにて、2012年3月

2015-01-07 | 自動車道PA/SA

上信越自動車道において、群馬県側から長野県側へと続くトンネル(12箇所、最長距離は 4km(八風山))の通過から開放された直後、気象条件に恵まれると、北アルプス連峰が視野に入って来る。そのようなとき、私達は迷わず佐久平PAに寄る。

佐久平PAからは西に北アルプス連峰、南に八ヶ岳連峰の展望が素晴らしい。このPAには、ハイウエイオアシス(佐久平ハイウエイオアシス「パラダ」)があり、エスカレータでオアシス内の高い場所にアクセスできる。撮影、2012年3月29日11時半頃。

 

北アルプス連峰、エスカレータの降り口付近にて


 

上の画像に対応する展望図(カシミールによる)

穂高連峰から白馬乗鞍岳に至る、40座以上の高峰が一望できる。


槍ヶ岳を中心とする展望(望遠)

湯の丸山(長野県)や烏帽子岳(長野県)などの山頂からの展望には及ばないが、自動車道PAからとしては出色の眺めである。





 対応する展望図(カシミールによる)

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烏帽子岳(2,066 m、長野県東御市)の山頂にて、2011年11月1日

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鹿島槍ヶ岳(双耳峰)を中心とする展望(望遠)、エスカレータの降り口付近にて


 湯の丸山や烏帽子岳などの2,000 mクラスの山頂からは剱岳が見えるが、PAからもこの高峰を遠望できる。

展望図(カシミールよる)

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針ノ木岳から鹿島槍ヶ岳までの展望。針ノ木岳そして蓮華岳の右に立山が見える。


烏帽子岳の山頂にて、2011年11月1日

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冠雪の峰において、左は立山、右は剱岳だ。双耳峰の岩峰が鹿島槍ヶ岳である。

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 下り線のPAからの展望も魅力的である。



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ところで、ハイウエイオアシスからの八ヶ岳連峰などの眺めも素晴らしい。

逆転相の発生で霞が漂っている八ヶ岳連峰の姿は運転の疲れを忘れさせる。


ここで眺める蓼科山(右、2531 m、八ヶ岳連峰北端の山)

 

自動車道のPAでは、上り線と下り線で展望が異なる場合が多い。佐久平PAでは、どちらの側からもハイウエイオアシスにアクセスできる。そして、展望の醍醐味を味わうことができる。


2016年10月30日、画像の再現像。2017年12月16日、拡大用画像のアップロード。2023年10月 再現像(一部)