ワールドカップ・カタール大会がアルゼンチンの優勝で終わった。正直、今回のワールドカップは見てるような、見流しているような感覚だった。決勝戦は前半だけ見て寝てしまった。前日の3位決定戦、クロアチア・モロッコ戦を見ていて、もう十分満足というか、翌日も深夜に全部見るのは無理だった。前半だけなら、アルゼンチンの完勝である。2点入ったというだけでなく、シュートもコーナーキックもフランスはゼロだった。日本代表もそうだったように、フランスもこのままでは終わらないとは思ったけれど、PK戦までもつれるとは予測出来なかったのである。
(優勝したアルゼンチン)
アルゼンチンは何しろリーグ戦初戦で、サウジアラビアに負けるという大波乱スタートだった。その後、メキシコとポーランドに勝ってCグループを1位で突破したものの、優勝まで行けるのかは疑問もあった。今回リーグ戦を3戦全勝、勝点9で突破したチームは一つもなかった。だが、2勝1分けの勝点7で突破したチームは2つあった。オランダとイングランドである。またフランスとブラジルも好調そうに見えた。それが終わってみれば、結局はメッシのための大会のような終わり方になった。メッシのPKを見ると、やはりものすごい技能だと感嘆するしかない。
今回は日本時間で深夜の試合が多かった。グループリーグ最終戦の日本・スペイン戦は、朝4時から。あるいは準決勝のアルゼンチン・クロアチア戦、フランス・モロッコ戦も朝4時からで、これではとても見てられない。しかし、今は基本的には外出を控えて、病院からの電話に備えているので、深夜12時からの試合なら頑張って見られないこともない。だから3位決定戦と決勝戦は見ようかなと思ったわけである。今回は日本チームがドイツ、スペインを破ってグループ1位で突破したことで、日本国内では大きく盛り上がった。ここでは日本代表のことは書かない。監督の選手選出や起用法には、基本的には口を出す気はないし。
見ていてやはり凄いなと思うのは、フランスのエムバペ。フランス語表記はMbappéだから、「ムバペ」で良いと思うのだが、昔のカメルーン出身の「エムボマ」(Mboma)以来、発音しやすいように「エ」を入れる慣習になってしまった。それぞれの国に独自の表記法があって構わないと思うけど、これだけ国際化した時代にアフリカではよくある「ン」「ム」で始まる名前を日本人も発音できた方がいいんじゃないか。それはともかく、前回10代で初出場して4得点をあげてヤング・プレーヤー賞を獲得したのは僕の記憶に鮮烈に残っている。今回は決勝戦で何とハットトリック、全部で8得点で得点王となった。PK戦敗退の準優勝では不満だろうけど、まだまだ次や次の次でも大活躍しそうである。
(エムバペのシュート)
チームとしてはモロッコが素晴らしかった。アフリカ代表初のベスト4。(アジア代表では2002年日韓大会の韓国がベスト4に進んだ。)しかし、「ブラック・アフリカ」のチーム、今回はセネガル、ガーナ、カメルーン(今までに出たナイジェリアやコートジボワール)などとはかなり趣が違う気がする。フランスなど海外生まれのモロッコ選手を集め、ヨーロッパのチームと遜色のないような試合運びに見えた。元日本代表監督のハリルホジッチを直前に解任して、ヨーロッパで活躍した元選手のレグラギ(モロッコ、フランスの二重国籍)に変えたのが、どう出るかと言われていたが、完全に功を奏した。
(モロッコ代表)
モロッコはリーグ戦では最終カナダ戦の1失点、トーナメントでもスペイン、ポルトガルにも得点を許さなかった堅守が凄い。ゴールキーパーのブヌは名前を覚えた。さすがに疲れたか、準決勝のフランス、3位決定戦のクロアチアにはそれぞれ2失点をしたけど、7試合で5失点だから立派なものである。(アルゼンチンは7試合で8失点。フランスも7試合で8失点である。)ウィキペディアを見ると、モロッコは女子チームにも力を入れていて、2部まであるプロ女子リーグがあるのは、世界でモロッコだけだと出ている。イスラム圏では珍しいことで、2023年の女子ワールドカップ(オーストラリア、ニュージーランド共催)でも、アフリカの2位で出場する。注目しておきたい。
(ブラジルのリシャルリソン)
なお、一番凄かったシュートはブラジルのリシャルリソンだったと思う。特にセルビア戦の最初の得点、オーバーヘッドシュートを打てるのがやはりブラジルということだ。開催国カタールは地元の利と、じっくり自国リーグ所属選手で練習したことから、台風の目になるかと思った。何しろ前回のアジアチャンピオンなのである。しかし、日本、韓国、オーストラリアが16強進出という中で、カタール代表はわずか1得点で3連敗。歯が立たなかったわけだが、やはりヨーロッパの本場で活躍する経験がないとダメなんだろう。それが現実というものだ。
なお、前回「ワールドカップ16強、死刑があるのは日本だけ」という記事を書いたけど、今回は日本とアメリカだけである。モロッコは制度としてあるけど執行停止中。韓国も同様で、「事実上の廃止国」扱いされる。セネガルは死刑廃止国。ヨーロッパ、南米は全部廃止国で、カナダ、メキシコも廃止している。ところで前回はロシア開催だった。カタール開催でイスラム圏が変わるきっかけになればなどという甘い予測をすることは不可能だ。ロシアでさえ、多くの観客を世界から受け入れながら、今ではあんな感じになってしまったのだから。
(優勝したアルゼンチン)
アルゼンチンは何しろリーグ戦初戦で、サウジアラビアに負けるという大波乱スタートだった。その後、メキシコとポーランドに勝ってCグループを1位で突破したものの、優勝まで行けるのかは疑問もあった。今回リーグ戦を3戦全勝、勝点9で突破したチームは一つもなかった。だが、2勝1分けの勝点7で突破したチームは2つあった。オランダとイングランドである。またフランスとブラジルも好調そうに見えた。それが終わってみれば、結局はメッシのための大会のような終わり方になった。メッシのPKを見ると、やはりものすごい技能だと感嘆するしかない。
今回は日本時間で深夜の試合が多かった。グループリーグ最終戦の日本・スペイン戦は、朝4時から。あるいは準決勝のアルゼンチン・クロアチア戦、フランス・モロッコ戦も朝4時からで、これではとても見てられない。しかし、今は基本的には外出を控えて、病院からの電話に備えているので、深夜12時からの試合なら頑張って見られないこともない。だから3位決定戦と決勝戦は見ようかなと思ったわけである。今回は日本チームがドイツ、スペインを破ってグループ1位で突破したことで、日本国内では大きく盛り上がった。ここでは日本代表のことは書かない。監督の選手選出や起用法には、基本的には口を出す気はないし。
見ていてやはり凄いなと思うのは、フランスのエムバペ。フランス語表記はMbappéだから、「ムバペ」で良いと思うのだが、昔のカメルーン出身の「エムボマ」(Mboma)以来、発音しやすいように「エ」を入れる慣習になってしまった。それぞれの国に独自の表記法があって構わないと思うけど、これだけ国際化した時代にアフリカではよくある「ン」「ム」で始まる名前を日本人も発音できた方がいいんじゃないか。それはともかく、前回10代で初出場して4得点をあげてヤング・プレーヤー賞を獲得したのは僕の記憶に鮮烈に残っている。今回は決勝戦で何とハットトリック、全部で8得点で得点王となった。PK戦敗退の準優勝では不満だろうけど、まだまだ次や次の次でも大活躍しそうである。
(エムバペのシュート)
チームとしてはモロッコが素晴らしかった。アフリカ代表初のベスト4。(アジア代表では2002年日韓大会の韓国がベスト4に進んだ。)しかし、「ブラック・アフリカ」のチーム、今回はセネガル、ガーナ、カメルーン(今までに出たナイジェリアやコートジボワール)などとはかなり趣が違う気がする。フランスなど海外生まれのモロッコ選手を集め、ヨーロッパのチームと遜色のないような試合運びに見えた。元日本代表監督のハリルホジッチを直前に解任して、ヨーロッパで活躍した元選手のレグラギ(モロッコ、フランスの二重国籍)に変えたのが、どう出るかと言われていたが、完全に功を奏した。
(モロッコ代表)
モロッコはリーグ戦では最終カナダ戦の1失点、トーナメントでもスペイン、ポルトガルにも得点を許さなかった堅守が凄い。ゴールキーパーのブヌは名前を覚えた。さすがに疲れたか、準決勝のフランス、3位決定戦のクロアチアにはそれぞれ2失点をしたけど、7試合で5失点だから立派なものである。(アルゼンチンは7試合で8失点。フランスも7試合で8失点である。)ウィキペディアを見ると、モロッコは女子チームにも力を入れていて、2部まであるプロ女子リーグがあるのは、世界でモロッコだけだと出ている。イスラム圏では珍しいことで、2023年の女子ワールドカップ(オーストラリア、ニュージーランド共催)でも、アフリカの2位で出場する。注目しておきたい。
(ブラジルのリシャルリソン)
なお、一番凄かったシュートはブラジルのリシャルリソンだったと思う。特にセルビア戦の最初の得点、オーバーヘッドシュートを打てるのがやはりブラジルということだ。開催国カタールは地元の利と、じっくり自国リーグ所属選手で練習したことから、台風の目になるかと思った。何しろ前回のアジアチャンピオンなのである。しかし、日本、韓国、オーストラリアが16強進出という中で、カタール代表はわずか1得点で3連敗。歯が立たなかったわけだが、やはりヨーロッパの本場で活躍する経験がないとダメなんだろう。それが現実というものだ。
なお、前回「ワールドカップ16強、死刑があるのは日本だけ」という記事を書いたけど、今回は日本とアメリカだけである。モロッコは制度としてあるけど執行停止中。韓国も同様で、「事実上の廃止国」扱いされる。セネガルは死刑廃止国。ヨーロッパ、南米は全部廃止国で、カナダ、メキシコも廃止している。ところで前回はロシア開催だった。カタール開催でイスラム圏が変わるきっかけになればなどという甘い予測をすることは不可能だ。ロシアでさえ、多くの観客を世界から受け入れながら、今ではあんな感じになってしまったのだから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます