2000年の3月からこの長野に住み始めた。寒さに弱い方ではなかったが長野の寒さには参った。毎日のようにメールで寒いとか今朝は氷点下何度だったなんて書いていた。-5℃は当たり前で一番寒い頃で-15℃くらいの日もあった。-10℃くらいなると断熱の効いてない家ではファンヒーターの熱は全て何処かに消えていくって感じだった。とはいえ寒さは1年で慣れたので0℃の日は今日は暖かいな、なんて言うようになった。
借家では部屋の暖房はファンヒーターだったけど長野県外仕様のタンクはあっという間に空になるって感じだった。こんな寒い所で灯油が無くなったり停電になったりしたらシャレにならんなぁ、という事で取り敢えず使ってなかった昔の石油ストーブをバックアップ用にと用意した。灯油さえあれば使えるやつだ。本当はもっとローテクな薪ストーブがあれば安心だと思ったけど、借家にそんな物を置くわけにいかないし何よりそういう物を使うような家になってない。
2~3年前に友達が買ったのを見た時、大騒ぎしてた割にはなんだかちゃちいもんだなぁなんて思ってた。で、家を建てようとしてた頃、そのストーブの型番を聞いてインターネットで調べてみたら50万円前後もするというのが分った。その値段の高さには驚いた。ちなみにダルマ・ストーブはその10分の1もしない。何が違うのか分らなかったのでこの家を建てる時にどちらにしようか迷ったが、結局アメリカ製の一番小さい物にした。本体は15万円しなかったかな。小型にした理由は、ここは寒い長野とはいえ北欧でもないし今時の断熱財を駆使した家ならこれで十分だろうと考えたからだ。
友達の中にはそんな面倒くさい物はやだ、と言った人もいた。だけど薪をくべるのは気にならないと思ってた。今は家を建てる時に切った木の細い枝を主に燃やしているが、1時間ごとに補給するのはそれほど苦にならない。それに晴れている限り昼間の室内は暖かいので10時から15時くらいまでは薪の補給はしない。