ここのところ最高気温40℃なんて数字がニュースに並んでる。暑さ対策には緑が有効なんてのは皆分っててもいざ林を守るろうとなると無理なようだ。こういう経済的に何も生み出してない土地を見るとこのまま遊ばせとくのは勿体無いので何かを建てようとする。そうなるのも相続税などが払えなくて土地を売らざるを得ない状況なんてのもある。そんなこんなでこういう雑木林は殆どなくなった。
木を切るという点では都会も田舎も変らない所がある。今住んでるところには家が30軒ほどあるけどほんの30年くらい前までは誰も住んでない林だった。ここに住む人の出身地は色々だけど9割がたの人は敷地の木を全部切って家を建てる。敷地ったって都会と違って木を切らないと家が建てられないような狭い場所ではない。
またある家では隣の林のおかげで日が当たらないの、木の葉が雨どいに詰まるのと言って隣の敷地の木を切らした。ここは駅に近いわけでもないし、近くに店も無いような街外れでしかも袋小路。何故こういう人がこんなところに家を建てたのか謎。色々話を聞いてると木を切る人達の動機は幾つかあった。
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倒れ易い木というのはニセアカシヤと至るところ虫に食われたコナラ。後の木はあまり倒れないがあまり背が伸びたら途中から切れば良い。根元から切る必要なんて無いんだけど根元から切る方が簡単だしチェーンソーがあれば素人でも可能。ところが途中から切るとなると木に登ったりクレーン車のようなのを使わないといけないので作業は難しいし大掛かりになってしまう。
コナラに限らず落葉樹ってのは夏は日陰を作り、冬は葉が落ちるので日が当る。そんな目的の落葉ではないんだろうけど上手く出来てるもんだと感心するしあり難いもんだと思う。ところが木を全部切って家を建てたところではこの涼しい場所に居ながら昼間はエアコンが無いと居られない。わざわざ暑い状況を作って冷房するってのは馬鹿げた話だ。