海外の高い山に時々行くアラフォーのオバチャ、じゃなかった綺麗なおねぇさんがいる。高所トレーニングのために富士山によく行く。あんな込む所にって話をしたら山開き前は人は居ないし、御殿場ルートなら何時でも空いている、と。
富士山の滅茶込みは世界遺産登録後に更に拍車がかかった。そんなわけで富士山に登ることは無いと思っていた。でもその話を聞いたので行ってみることにした。半信半疑ながらどうせなら一番混んでそうなお盆の頃にした。丁度ヨメも山にでかけて留守。
上の地図の緑色の線、御殿場ルートと他のルートとの違う点は取り敢えずこんな感じ。
- マイカー規制が無い。これは便利だ。しかも駐車場は無料。
- 何処からでもご来光が見える。
- スタート地点が他より標高が1000mも低いこと。実質二合目らしい。
- 最初の小屋が七合目辺りなのでトイレが心配。
- 背後から自衛隊の大砲が早朝からうるさい。今何時だと思ってんだ、と。
前夜、駐車場で車中泊。オレサマ号は布団を敷けるので快適だ。ただ掛け布団ではなくタオルケットだけだと1440mの標高ではちと寒かった。朝、4時半に自然に目が覚めたので支度をし、5時が少し前に歩き出した。朝が暗いというのを忘れてて懐中電灯を持ってないのを悔んだが直ぐに明るくなったので特に問題は無かった。
出発地点の標高が低いから1時間も歩いたっていうのにこんな立て札を見せられる。まだまだ他のコースの出発点に達してないよってことだ。そしてトイレに入れたのは出発してから丁度4時間後。場所は砂走館。協力金300円也。
歩いていると背後からドンッという音がしきりに聞こえる。駐車場の下の方に東富士演習場があるのだ。今何時だと思ってんだ、と言いたいくらい朝っぱらからドンッと大きな音がするのだ。そしてたまにダダダダッていう音もする。御殿場ルートは静かな山登りなんて書いてあるWEBサイトがあったけど…
富士山では高山病のこともあるから山頂まで行けるかどうか怪しいし、どのくらいで行けるのか見当も付かない。そこで13時になったら何処に居ても下山するつもりだった。でも5時少し前に出発して苦節ジャスト6時間、11時前に山頂郵便局の所に到着。
山頂は人でごった返ししてると思ってたら閑散として人もまばらだったのは以外だった。昼間登る人は少ないようだ。だったら吉田ルートや富士宮ルートから昼間に登れば良いじゃんと思ったがそうでもない。恐らく登ってる最中はご来光を見た下山客と延々とすれ違うんだろうな。その点人が殆ど居ない御殿場ルートは落石の心配も殆ど無さそう。登るペースも自分のペース。何処でも休める。帰りは大砂走りを下りるので楽チン。
混んでいたら行くつもりのなかった剣ヶ峰に行ってきた。正面からだと女性読者で炎上するかもしれないのでブログ用にと正面の他にわざわざ背中から撮ってもらった。撮ってくれた人は何枚も角度を変えて撮るせいか色々な人に頼まれていた。
帰りに宝永山に寄り道した。宝永山は富士山の脇に噴火で出来た小さな山、そんなもんだと思ってた。ところが行ってみるとその火口は巨大だ。山頂を真ん中にして撮ったせいもあるが、広角ズームなのにこれしか収まらない。というより収まらないのでこういう構図。底は砂に埋まっているけど山頂の火口より大きいんじゃないかと思った。実際どうかは知らないけど見た目はそんな感じだ。少なくとも山腹のチョロっとした噴火では無いなと実感。