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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

国際理解って?

2001-12-04 | インポート
午前中、町内の小学校へ、国際理解授業のお手伝いに出かけました。
中国人の友人といっしょでした。

この小学校には、今、中国人の児童が一人在籍しています。両親は中国人ですが、彼女は2才の時,日本に来たということで、完璧な日本語を話します。しかし家庭では中国語を使っているので、もちろん中国語も話せます。
でも学校で友人たちが「中国のこと教えて」とか「中国語でなんと言うの」とかの質問には、頑なに無視をするという態度だそうです。
先生方も心配して、今回この国際理解授業の時間を作られたようです。そして私への協力依頼
があったのです。

中国人の友人と二人で、まず彼女に「ニハオ」と声をかけてみました。「ニハオ」って返事してくれました。
授業の中でも、彼女の中国語を引き出しながら、中国のことについて話しをしました。
とても楽しそうな彼女の様子に先生もビックリ。「この学校で、中国語が話せるのはあなた一人よ。すばらしいことだから、皆に教えてあげてね」って言ったら「分かった」って言ってくれました。

自分一人が皆と違うということを、引け目ではなく「誇り」に思って欲しいと話しました。
まわりの子ども達も、その違いを認めてあげることの大切さを感じてくれたようです。
つまり、国際理解とは、「お互いの国の文化、習慣を認め合うことから始まるのだ」ということなのです。

小学校、中学校で、機会があればこの「国際理解」のためのお手伝いをさせていただいて、10年以上がすぎました。最初は、子ども達より前に、先生方の意識の改革が必要でした!
外部の人が、学校教育の中に入ることの難しさを、イヤというほど感じましたが、継続することで少しづつですが理解が得られるようになりました。
ボランティアとしての限界も感じたこともありましたが、続けて良かったと思っています。

たくさんの国の友人、知人の好意に助けられ、国際交流を進めてきた私です。今後も、様々な機会を通して、地域の子ども達のためにできることをしたいと考えています。そして、そんなチャンスを下さる学校、先生方への感謝の気持ちを忘れずにしなければと思っています。