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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「婚約のあとで」・・・・読書感想文です。

2011-05-01 | 日記・エッセイ・コラム

朝から雨の日曜日・・・、
こんな日は「読書」しかない~(笑)。

阿川佐和子 著 「婚約のあとで」

エッセイスト、インタビュアーでもあり、TVの司会者としても活躍中の作者。2011_0429
彼女の持つイメージ「芯の通った女性」にピッタリの感がある小説でした。

いくつかの短編が集められている本なのですが、そこに登場する人物の誰かが、次の作品へ繫がっていく・・・というおもしろい手法の流れに、ついつい引き込まれ、サラリと読める本でした。

父親の親友の紹介で知り合った彼と婚約をした「波」という女性の話が最初。
彼女の婚約者は、その後NY勤務となり、彼女も仕事がおもしろくなってきてしまう・・・。

波の妹の「碧(あお)」。
姉とは正反対の地味で静かな性格、美人でもない・・・でも、家族や職場の仲間にも、友人にも言えない「想い」を抱えている・・・。

インダストリアル・デザインの勉強のためスェーデンに留学して帰国。新進美人デザイナーとして、人気の高い「真理」。
化粧品会社で、ファンデーションのパッケージデザインを引きうけたことから、波との接点が生まれる。

平凡な専業主婦だった「優美(ゆみ)」。
趣味のビーズ製品を、学生時代の友人の紹介で置かせてもらうことになったのが、夫の浮気相手だった碧の姉・波の務める会社のアンテナショプ・・・。
運命のいたずらに、彼女は強くなっていく。

今年50歳になる「凩(こがらし)」。
離婚後、裏方で働いていたスナックで知り合った社長の秘書になる。
社長と秘書という関係から、特別な
関係に発展してしまったことで、辞めざるをえなくなった会社。
そのとき、真理に拾われる。
無欲が信条の彼女も、元夫とのその後の関係とか、いろいろある。

碧が、許されない愛を貫いた相手を、父親に持つ「宙(そら)」。
小さい時の病が元で「全盲」として人生を生きている。
でも彼女は、自立している強い女性です!
彼女を愛し、彼女の手足になりたいという男性がいるのに「結婚」という形を望まない・・・。

ちょっと太めで大らかな「花」、
ごくごく平凡で、ごくごく普通の男性と結婚し、専業主婦でいたが、流産をしたことで、ストレスが加わり、食べてばかりで、ますます太め。
夫の勧めで仕事につく。新しい職場にいた先輩が碧・・・。
碧の出奔に関わって、姉の波とも接点ができる。

こんな風に、8人の女性が、どこかでつながりながらも、それぞれの生き方をつらぬく内容。

最終章で、波が「仕事を捨て、専業主婦となって、NYに行く」ことを決めての、結婚式シーン~~。

登場人物それぞれが、いろいろな感慨に胸を熱くさせながら、波を祝福している・・・。
それなりに、みんなが幸せであることを感じさせてくれる文章に、読み終わった時に、ほっとしました(苦笑)。

雨の日の暇つぶしに・・・と手に取った本でしたが、ラッキー~~♪







婚約のあとで・・・(読書感想文)

2011-05-01 | インポート
朝から雨の日曜日・・・、
こんな日は「読書」しかない~(笑)。

阿川佐和子 著 「婚約のあとで」

エッセイスト、インタビュアーでもあり、TVの司会者としても活躍中の作者。
彼女の持つイメージ「芯の通った女性」にピッタリの感がある小説でした。

いくつかの短編が集められている本なのですが、そこに登場する人物の誰かが、次の作品へ繫がっていく・・・というおもしろい手法の流れに、ついつい引き込まれ、サラリと読める本でした。

父親の親友の紹介で知り合った彼と婚約をした「波」という女性の話が最初。
彼女の婚約者は、その後NY勤務となり、彼女も仕事がおもしろくなってきてしまう・・・。

波の妹の「碧(あお)」。
姉とは正反対の地味で静かな性格、美人でもない・・・でも、家族や職場の仲間にも、友人にも言えない「想い」を抱えている・・・。

インダストリアル・デザインの勉強のためスェーデンに留学して帰国。新進美人デザイナーとして、人気の高い「真理」。
化粧品会社で、ファンデーションのパッケージデザインを引きうけたことから、波との接点が生まれる。

平凡な専業主婦だった「優美(ゆみ)」。
趣味のビーズ製品を、学生時代の友人の紹介で置かせてもらうことになったのが、夫の浮気相手だった碧の姉・波の務める会社のアンテナショプ・・・。
運命のいたずらに、彼女は強くなっていく。

今年50歳になる「凩(こがらし)」。
離婚後、裏方で働いていたスナックで知り合った社長の秘書になる。
社長と秘書という関係から、特別な
関係に発展してしまったことで、辞めざるをえなくなった会社。
そのとき、真理に拾われる。
無欲が信条の彼女も、元夫とのその後の関係とか、いろいろある。

碧が、許されない愛を貫いた相手を、父親に持つ「宙(そら)」。
小さい時の病が元で「全盲」として人生を生きている。
でも彼女は、自立している強い女性です!
彼女を愛し、彼女の手足になりたいという男性がいるのに「結婚」という形を望まない・・・。

ちょっと太めで大らかな「花」、
ごくごく平凡で、ごくごく普通の男性と結婚し、専業主婦でいたが、流産をしたことで、ストレスが加わり、食べてばかりで、ますます太め。
夫の勧めで仕事につく。新しい職場にいた先輩が碧・・・。
碧の出奔に関わって、姉の波とも接点ができる。

こんな風に、8人の女性が、どこかでつながりながらも、それぞれの生き方をつらぬく内容。

最終章で、波が「仕事を捨て、専業主婦となって、NYに行く」ことを決めての、結婚式シーン~~。

登場人物それぞれが、いろいろな感慨に胸を熱くさせながら、波を祝福している・・・。
それなりに、みんなが幸せであることを感じさせてくれる文章に、読み終わった時に、ほっとしました(苦笑)。

雨の日の暇つぶしに・・・と手に取った本でしたが、ラッキー~~♪