9月もあと数日で終わり・・・雨が多かった毎日でした。
その雨を理由に、外出する予定のなかったときは、家事を放り出して「読書」三昧でした~~(笑)。
その①~~、
「彷徨い人」(さまよいびと) 天野 節子 著
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優秀な営業マンだった主人公は、家庭でも良き夫であり父でした。
が、「母親の介護」が発端となって・・・、人生を破綻させる過ちを犯すのです。
一生懸命に生きてきた人、誠実に人生に向き合ってきた人、順風満帆だった日々を送る人・・・、たくさんの人が、突然道を外すこともあり、幸せな日々が崩れ去ることもあるのです。
若い頃、実らなかった恋の相手とのめぐり合い、認知症の母への思い・・、
主人公の誠実な優しい人柄こそが、つらい結末を招くストリー・・・。
とても悲しいお話です。
その②~~、
「てのひらの闇」 藤原 伊織 著
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景気の悪化から希望退職者をつのる企業、その対象となり肩をたたかれた主人公は、入社の経緯が会長と係わりがありました。
退社まで一ヶ月を切っているある日、会長が自殺をする。
入社の際に、会長から受けた恩に報いたいと、その死の謎を解明すべく動き出す主人公。
企業の裏の部分や、社会的に排除される暴力団の動き、人と人の温かい繋がり・・・、
途中で読むのを止めたくなかった、一気に読ませてくれた本でした。
その③~~、
「チーム Ⅱ」 堂本 瞬一 著
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絶対に読みたいと思っていた、「チーム」「ヒート」に続く、駅伝小説です~~♪
やっぱり読み応えがありました!
マラソンの日本記録を持つ男が、怪我と所属チームの解散という危機にいた。
「引退」ということが頭をよぎる彼に、かつて「学連選抜チーム」として、共に箱根を走った仲間たちがサポートを申し出るのですが・・・。
ストイックまでに「走ることは勝つこと」にこだわる傲慢な男の心に変化を起こさせる仲間の友情と、ハラハラさせる駅伝レースの様子に、強烈な醍醐味があります!
とってもステキな物語~~♪