イギリスで「子どもの好きな本」の上位に入る「チョコレート工場の秘密」を、ティム・バートン監督が映画化した「チャーリーとチョコレート工場」。
子供向けの、楽しいおとぎ話と思いきや・・・
さすが「シザーハンズ」「スリーピー・ホロー」を作ったバートン監督の作品らしく、奇想天外・SFファンタジー・ちょっとホラー(苦笑)。
で・・・最後に「家族愛」の大切さに、心がじ~~んとなる映画です。
秘密のチョコレート工場へ入ると、まるで「ディズニーの世界」を感じさせる、きれいで楽しい場面がたくさんあります~~。
チョコレートの川、キャンディーのツリー、ラズベリーきのこ、ジャイアントパンプキン、ピンクのドラゴン船等がある、鮮やかな色というより、ちょっとどぎつい色彩のお菓子の風景は、ミステリアス~~。
「発明室」と称する部屋は「チョコレートをTVの中に移動させる機械」や「一つ食べると、前菜からデザートまでの味がするチョコレート」や「永遠になめられるアメ」や「
毛伸びクルーム」とか、奇想天外のお菓子がいっぱい~~~♪
→ 圧巻は「40匹のリスがクルミを割る」シーン!このリスたち19週間もかけて、調教したそうです!
本当に、一生懸命に「クルミ」を割っている姿・・・可愛いらしい~~♪
あらすじ・・・
世界で、一番有名な「ウォンカチョコレート」。
その工場は、お菓子のレシピを競争相手に盗まれた以来、従業員を全員解雇し、その後は謎めいた操業を続けているのです。
チャーリー少年の住む家は、この工場のすぐ近く。
家族7人でアバラ家に住む貧しい一家ですから、チャーリー少年が、大好きなチョコレートを食べられるのは、一年に一度、お誕生日に日だけなのです。
それも、一枚だけ・・・。
ある日、極秘工場に内部が公開されることになり、「ゴールデンチケット」入りのチョコレートを引き当てた5人が招待されることになったのです。
当ったのは・・・「競争に勝つことが大好きで、今はガムを噛み続ける記録を更新中の少女・バイオレット」
「食べることにしか興味のないおデブの男の子・オーガスタス」
「裕福な両親に、わがままいっぱいに育てられ、気に入ったものは、即「買って!」とねだる少女・ベルーカ」
「TVゲーム大好き。様々な情報をリサーチし、頭脳明晰と自慢する少年・マイク」
の4人に、チャーリー少年なのです。
彼は、早めのお誕生日プレゼントのチョコレートはハズレ、おじいちゃんのへそくりで買ったチョコレートもハズレてがっかりしていたんですが、道で拾ったお金で買ったチョコレートに「ゴールデン・カード」が入っていたのです!
この5人が、チョコレート工場の持ち主「ウォンカ(ジョニー・デップ)」に、案内されて中を見学するのですが・・・ウォンカのねらいは・・・
(このウォンカのスタイルが、また奇妙~~(苦笑)。マイケル・ジャクソンかと一瞬思うほどの「真っ白な顔!」と「おっかぱのような髪型!」「時代遅れのフロックコートにシルクハット!」、ブラックジョークを連発する奇人・変人なのです)
工場の中で、生意気な4人の子どもたちは、いろいろな形でお仕置きを受け、思い知らされるのですが、その辺はちょっと痛快(笑)。
( ←彼等が、お仕置きを受ける度に、歌い踊るのは、工場で働く多くの「ウンパ・ルンパ」たちです。
小さな、小さな「小人」・・・なぜか、全員が同じ顔をしています~~笑)
そして、気立てのいいチャーリー少年(フレディ・ハイモア=あのネバーランドで、観客の涙を誘った子役です!)が、ウォンカの後継者として、工場を譲られることになるのですが・・・
「家族から離れて、一人で工場で暮らすこと」という約束に「僕の宝は家族だから、いっしょに住めないのだったら、工場はいらない」と断るんです。
なんて、優しいチャーリー!
厳格な歯科医の父を持つウォンカは、歯の矯正金具をつけていた子どもの頃、甘いものはまったく食べさせてもらえなかった。
そんな父に反発し、家を出て15年以上、父親には会っていなかったのです。
そんなウォンカのために、いっしょに彼の家を訪れたチャーリー・・・
父と子・・・分かり合えるものです。長かった空白も一気に埋まり、ウォンカの心も温かくなるのです。
その後、工場を継いだチャーリー一家・・・豊かになっても、温かいやさしい気持を忘れることなく、毎日を送ったのです。
家族への愛情いっぱいのチャーリーの両親・・・とっても、ステキな設定・演出でした。
→余談ですが・・・
ジョニー・デップは、子どもの頃「チョコレートアレルギー」で、6歳くらいまでまったく食べていなかったそうです~~(笑)。
だから、今でもチョコレートは、あまり好きではないそうですよ・・あははは。