図書館で、ちょっと素敵な絵本を見つけました。
『サンタクロースのすてきな道具の絵本』という長い題名です。
作者は奥井ゆみ子さんという方で、1990年度の「ニッサン童話と絵本のグランプリ」
絵本部門の、大賞受賞作品だそうです。
お話は、こんなふうに始まります。
サンタクロースさん
今年もまたクリスマスがやってきます。
あなたにとってはまい年まい年
さぞかしたいへんなことでしょう。
これからすてきな道具たちを
ごしょうかいします。
これで今年も大かつやくしてください。
最初の道具は クリスマスにかかせない「星と雪の噴射機」。
まずはムード作りのお手伝いからです。
次の道具は、サンタクロースさん本人も、「サンタさんっていったいどうやって
世界中の子供たちにプレゼントをくばりにいくの?」という疑問を持った子供たちにも、
その子供たちから、ねえねえ、と執拗に質問されるお母さん、お父さんたちにも、
「!」 と思ってもらえるでしょう。 「サンタがふえる鏡」 です。
呪文を唱えるだけで、サンタクロースがいっぺんに100人になるそうです。
100人もいれば、とりあえず日本国内はカバーできそうですよね。見開きのページいっぱいに
書かれている、いろんなサンタさんを見ているだけでも、とっても楽しい気持ちになれます。
(お料理していたり、タバコをふかしていたり、サーフボードを持っていたり、大工仕事や
ペンキ塗りをしていたり、ぞうきんがけの途中のサンタさんもいます)
3番目、4番目の道具と次々紹介していくと、せっかくこれから読もうとしている方の楽しみが
少なくなってしまうので、全部で道具は8つあったとだけ、書いておきます。
そして最後に、道具ではないけれど、とても素敵なものが待っています。
「そうか、サンタさんって、プレゼントを配り終わったあとに、こんなこともしてくれていたんだ!」と、
大人の私は嬉しくなりました。が、小3の娘にとっては「?」
あまり感動・感激しませんでした。こういう喜びは年を経ないとわからないものなのかも
しれません。