オープニングの蝶の飛び方にびっくり。CGかな。ちょっとそういう質感ではない気がするが、何にせよよくできている。3時間の長尺はさすがにきついが、もともとテレビ映画らしい。そのせいか画面の厚みは今ひとつで、ロシアの話なのにイタリア語の台詞というのは違和感がある。考えてみると、主人公もヒロインもずいぶんしつこい性格。喜劇化したら「坊っちゃん」と山嵐の銅貨のやりとりに近かったりして。ずいぶん久しぶりのタヴィアーニ兄弟作だが、オーソドックスなストーリーテリングで、「カオス・シチリア物語」のような眼もさめる感じは少ない。
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