prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヘブン・アンド・アース  天地英雄」

2004年03月09日 | 映画
大きなお世話なのだが、どうしても映画そのものよりメイキングの方が面白そうだなあと思ってしまう。
呉越同舟でもっと大きな敵と戦う構図、大がかりなロケ、アクションシーンのスケールと戦法の趣向の凝らし方、などなど優れたところはいくつもあるが、それぞれの要素で及第点プラス程度で止まっている感じ。主役二人がもっぱら協力していて“対決”がついにない、あたりの物足りなさが典型。ワキの描き込みも不足気味。
仏舎利の扱いがまるっきり「レイダース・失われた聖櫃(アーク)」のアークと一緒というのは妙。お釈迦さまはモーゼと違って、奇跡を起こしたりはしてませんよ。
どう考えても、題名は「天地英雄」だけの方が格好良い。
(☆☆☆★)


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「レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード」

2004年03月09日 | 映画
理屈をいう映画じゃないのはわかりますけどね。御都合主義的な銃撃戦やクーデターの描き方など、まじめに見てられない。理屈を言わなければ面白くなるってものではないな。監督脚本だけでなく、ギターが自走式の爆弾だったりする小道具の工夫もしているところをわざわざタイトルに名前を出している。それがしたくて監督してるんじゃないか?

バンデラスと女が絡むとこが回想の中だけってとこが物足りない。片手にギター片手に美女っていうのでないとね。
ミッキー・ロークの扱いがしょーもなくて格落ちが明瞭。このあいだインタビューに出てボクシングなんてやるんじゃなかったと愚痴言ってたけれど、自業自得。製作会社の名前がTroublemake studioというのがふざけている。

初めの方で一万ドルが入った箱の蓋にclash of the Titansと書いてある。「タイタンの戦い」の原題だ。「スパイキッズ2」では「アルゴ探検隊の大冒険」のダイナメーションによる骸骨のチャンバラのをCGで再生していたが、ハリーハウゼンのファンなんでしょうね。そういうとこをガキっぼく出して、それが変にウケたりするのがヤなんだが。
(☆☆★★)


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