prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「あの夏の子供たち」

2010年07月17日 | 映画
映画プロデューサーの仕事をリアルな調子で描いた映画って、ありそうでなかった。
現像所が大手の傘下に入ったもので債権を大目に見てくれなくなるなど、ありそうな話。
終わり方が途中で投げ出すようで、無理に結末をつけないのもリアル。

だいたいプロデューサーは監督の芸術志向に対して商業主義を押し付けてくる仇役という扱いを受けることが映画史的な言説でも多いのだが、ここでは監督の予算超過による負債をかぶって犠牲になる役どころで、監督のエゴイズムが目立つ。

一口にプロデューサーといってもいろいろいるのだが、主人公はある監督の新作が見たくて自分が作ってしまうというタイプ(というか、それが基本的なモチベーションであることが多いのだが)。その分、商売が甘くて自分の首を絞めてしまうのだが。

車を運転していても片手は携帯を手放さず、もう片手はタバコを手放さない。つまり、ハンドルから完全に手が離れているわけで、免停くらうわけだと思う。
(☆☆☆★)


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